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まじでどうする?

引き続きどうぞ。

『大きくなったらクレア姉をお嫁にもらう!』

『ウフフ……ダインはおませさんね。』


7歳の頃、ダインが3つ年上のクレアに言った言葉だ。クレアは明確な返事をくれなかったが、ダインはそうなることを信じていた。


……信じていた頃があった。


家の格が低いフォックス家のクレアとの付き合うことを両親はよく思わなかったのだ。その後、クレアと会う機会がめっきりと減り、幾つかのお見合いの話しを親が進めてきた。ダインは子供なりに抵抗した。だが、数千人の家臣と数万の領民の命を預かる家の跡継ぎとしての考えを植え込まれ、ダインは……10歳になる前には、クレアを諦めた。恋をすることを諦めた。


大人になりつつあるクレアに再開し、心の中のダインは悲鳴をあげて深い深い心の海に潜って行った。反対に、急速に僕の本来の人格が浮上してきた。まるで押し出されるように。


「あの、あの弱かったダインが……こんなに強くなって……。」


マズイな、フレイム家の今の状態を知らないからダインが今どういう立ち位置にあるかわからない。どうしよう、ここは……そうだ人違いってことにしよう。僕の名前は”るいや”だけど、”ルイ”っとか”ルーイ”って呼ばれることが多いし、……ルイにしよう。


「僕はルイだ。ダインなんて人物じゃないよ。人違い「わかったよ!ルウィ兄!」はいぃ?」

「そっ、そうね、ダインでは危険よね?今はルウィ、なのね!」

「クレア姉、護衛のもの達が追いついて来たよ!ここは、おれに任せてダ、じゃなかったルウィ兄と行けよ!早く!」

「では1時間だけ、頼むわよ。」

「おう!さあ!」

「うあっ、ちょっと!」


いきなりクレアに腕を抱きしめるように捕まれて、引っ張られた。抵抗なんて無理!この状態では男の子としては抵抗ができません!状況が訳けワカメ……


「クレア様!こちらへ!」

「メイド・ドール?ああ!ダインの専用の!」


しばらく移動して、ダインの住んでいる借家の近くのカフェに入った。


「ルウィ様、一応聞きますが、大丈夫ですか?」

「大丈夫なわけないだろ。」

「私のために、無理したの?」

「あっ、いや、別に、その……」


奥の人目につかない目立たない席なのでグデっとなった僕。その僕にロンザはぞんざいに声をかけてきた。こいつ絶対に壊れているよ。


熱が下がったばかりなのに、モンスターと戦って、ダインの知り合いと合えば、大丈夫なわけないだろ。ちなみに名前の件は説明したら”ダインよりオシャレですね”とかのたまったし。


それより、未だに腕にくっついているクレアをどうしたものか。ルークやクレアを見る限り、この2人はダインの味方だ。それ以上にクレアはダインに惚れているように思える。


まじで、どうしよ?

読んで頂いて感謝です。


やっぱり、バトルのあとはデートでしょう?

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