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途中に、幕間挟みました。
時々、間に追加していこうと思います。
レオニスの後に続き書庫へ入ると、中には誰もいなかった。
レオニスは柔らかい声で話しかけてくる。
「その本って、誰に借りたの?」
「アルヴェイン様に…読み終わったら返しに来たら良い、と」
「なるほど、レイは君がここに来ることは知らないんだ」
「それ戻すから貸して、少し話したいからそこに座っててくれる?」
リアは近くにある椅子に促されるまま座った。
「さっきのは君が?レイの報告には無かったけど」
レオニスはリアの緊張を解すように優しく話す。
「い、いえ…あの…私というか私のに…ユースティア、伝承の“白い女”の人が力をくれて…今は私の中で眠ってて」
「怖いと思ったら、無意識に…」
リアは、ぽつりぽつりと言う。
「セレニアは勘づいたかもしれないな」
「一応、私が抑えたから一瞬で済んだが…あとは“気のせいだった”で通すしかないね」
レオニスは本を戻し終え、リアの向かい側の席に座った。
「君は私が怖い?」
「レイよりは、女の子に警戒されにくいと思っていたんだけどね」
レオニスは意外そうに目を細めた。
「怖いくは…ない、です」
「でも、少し調子が狂うというか…」
レオニスは小さく息を吐き、口元に薄い笑みを浮かべる。
「調子が狂う、か」
「それは困ったね。私は普通にしているつもりなんだけど」
冗談めかした声だったが、どこか探るような間があった。
「君はレイの“妃”になるということを、どういうことか理解してる?」
リアは突然の問いに、言葉を失う。
「…何となくは、理解しているつもりです」
しばらく言葉を探したあと、リアは小さく答えた。
「今のままでは、まだ認めるわけにはいかないね」
「君がレイの隣に立ちたいのなら、協力しよう…どうする?」
「……お願いします。私、ちゃんと頑張りますので」
リアはその返事に迷いはなかった。
他の人も同じように思っているのだろうと、どこかで分かっていた。
それで、認めてもらえるなら何でもしようと思った。
「いいね、その覚悟」
「行こうか」
レオニスは小さく笑い、席を立つよう促した。
リアは戸惑いながらも、レオニスの後について書庫を出る。
しばらく歩くと、一つの部屋の前へ着いた。
レオニスが扉をノックすると、中から返事が聞こえる。
「レイ、お客様だ」
レオニスはそう言いながら中へ入っていった。
レイは背後にいるリアを見て、驚きに言葉を失った。
「何故ここに?」
レイの側で書類をまとめていたアルヴェインが、先に口を開いた。
「ああ、本を返しに来たのですね。レオニス様申し訳ありません」
「本を?」
レイはわずかに眉をひそめて問いかけた。
「はい、しばらく殿下に会えないのは寂しいでしょうから…きっかけを、と」
アルヴェインは、意図を悟られぬよう言葉を選んだ。
「途中でセレニアに絡まれていたから、助けておいたよ」
レオニスが報告すると、レイはセレニアの名にわずかに表情を強張らせた。
アルヴェインはすぐに謝罪の言葉を口にする。
「私が気づかないばかりに、大変失礼いたしました」
「それより、隠していたことがあるね?」
レオニスは穏やかに問いかけた。
「なんの話だ?」
レイは仕事の手を止めず、そのまま耳を傾ける。
「彼女の力のこと、私が通りかからなかったらセレニアは凍っていたかもしれないね」
レイはレオニスを見て、言葉を詰まらせた。
リアは慌ててレイを庇った。
「私が、隠してほしいと言ったんです。さっきのも私の不注意で……」
「いや、隠せと言ったのは私だ。セレニアはどうした?」
レイは即座に否定した。
「気まずそうに去っていったね。セレニアが何と言おうと一瞬のことだ、気のせいでいい」
レオニスは何でもないことのように言った。
その時、扉がノックもなく開きルシナスが入ってきた。
「みんな揃って何してんの?リアもいるし、どうしたの?」
「何もない」
「ルシナス様、お久しぶりです」
レイは冷たく言い放ち、リアはルシナスに微笑んだ。
「それは後から説明するよ、ところで今まで何してた?」
レオニスは冷ややかな笑みを浮かべ言った。
「あー…今は言いたくない」
と言って、ルシナスはリアの方に視線を向けた。
「言えないことなのか?」
レオニスは笑みを浮かべ問い詰める。
「言え…なくはない…」
ルシナスはそう言って、言葉を止めた。
「言え、この数日間どこで何をしてた?」
笑顔で弟に詰め寄るレオニスは少しだけ怖かった。
リアは二人の様子を見て、楽しげに笑っている。
そんなふうに笑う顔は、出会ってから今まで誰も見たことがなかった。
(この笑顔を守りたい…)
レイとルシナスは同じ思いを抱いていた。
レイだと呪い発動
ルシナス選んだらルシナスが国が滅ぼす。
レオニスだとどちらも起こらないけど、興味持ってくれていないから必死にアピールするしかない世界。
多分




