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忍び寄る影

こっから先、現在書いてる途中まで追いついたので次回月曜くらいになると思います。

相乗りの馬車がいる広場に着くと、御者が暇そうに客を待っている。


リアは被っていた帽子を深く被り御者に話しかける。


「あの、空いてますか?中央の街まで行きたいんです」


御者は、俯きながら帽子を押さえる少女を訝しげにチラッと見ながらぶっきらぼうに言う。


「空いてるよ、十分後に出発だ」


「では、お願いします」


リアは頭を下げ馬車に乗る。


中には老婦人が一人と青年が一人いた。


老婦人の隣に腰掛けると、声をかけられた。


「お嬢ちゃんはどこまで?」


「中央の街までです」


リアは下を向きながら素っ気なく答える、今は誰にも気づかれたくなかった。


「王宮の近くに何を?あそこは貴族や金持ちしか…」


「知り合いがいるので!」


老婦人の言葉を遮り、つい強く言ってしまう。


(話しかけないでよ…私、もう普通じゃいられないのかな…)


少し自分の町を離れたら、奇異の目で見られるなんて想像もしていなかった。


(霧を消すために王都内に周辺地域、色んな場所に行っていたんだから…少し考えれば分かったはずなのに)


気まずい空気まま、馬車は走り出す。


老婦人は少し進んだ先で、小窓から御者に声をかけ降りて行った。


中央の街の入り口で降ろしてもらい、御者にお金を払い王宮を目指す。


顔を隠し早足で歩いて行く。


(目立たないようにしなくちゃ…)


着飾る人々の中で、庶民の服は目立つようでクスクスと笑い声が聞こえてきた。


(一応、オシャレしてきたんだけどな…とにかく急ごう)


しばらく歩くとようやく王宮に着き、リアは門の前にいる二人の衛兵へ駆け寄り話しかけた。


「あ、あの…アルヴェイン様に本を借りていて」


衛兵達はリアに気付き笑顔を見せた。


「ああ、リア様」


「しばらくぶりですね、アルヴェイン様に本を…それなら中へ入っても大丈夫でしょう。」


「殿下もリア様ならお許しになるでしょうし」


「ちなみに後ろの方は?」


リアは後ろを振り返ると、馬車に乗っていた青年が慌てた様子でそっぽを向く。


「知らない人です、乗り合いの馬車で一緒になっただけで」


衛兵の一人が青年に話しかけに行く。


「帰りは、殿下に馬車を頼んだほうが良さそうですね」


もう片方の衛兵が呟いた。


王宮の入り口へ向かうと、扉の前にも衛兵がいたので先程と同じように声をかけると同様の返事をされる。


「誰か付き添いを」


衛兵が人を呼ぼうとしたが断り一人で書庫に向かった。


慣れた足取りで赤い絨毯の敷いてあるエントランスを抜け、階段を登り、足音が響く大理石の長い廊下を歩いて行く。


(そういえば、書庫にアルヴェイン様はいるのかな?)


(殿下の側近の方が、ずっと書庫にいるはずが無いのでは?)


そう思い立ち止まる。


勝手に書庫に入るのは良くないので、人を呼んで貰うべきだったと後悔した。


その時、背後から誰かが忍び寄り声をかけてきた。


「おやおや、リア嬢じゃないですか、こんなところで何を?」


「家に帰られたのでは?」


リアは困惑し震える声で訪ねた。


「あ、あなたは…?」


「失礼、この国の宗務大臣のセレニア・トマです」


不自然な笑みを浮かべて名乗り、手を前へ伸ばす。


(周りに誰もいない、このチャンスを逃すまい。本人が一度でも承諾し聖女として表に出てしまえば…)


セレニアは会議では賛同は得られず、レイにも却下されたが今、目の前に現れた本人を口車に乗せられたらと考えた。


戸惑いながらも出された手を握ると、そのままセレニアは話し続ける。


「ところでリア孃、私と少し話しませんか?」


「え…と、私はアルヴェイン様に本を」


「ええ、お時間はそんなに取らせません。ただ、お力を貸して頂けないかと」


「な、なんでしょうか?」


「先日の厄災で人々は癒やしを求めています、安心が欲しいのです。そこでリア孃、一度教会にて聖女として私の信徒の前へ出て頂けないかと」


リアは血の気が引いていく、身体が震える。


リアはさっきの町の人々の反応を思い出していた。


「ご、ごめんなさい。私には無理で…」


「そこをなんとか!!」


セレニアは手をさらに強く握り食い下がってくる。


リアは脅威を感じ、無意識に身体がどんどん冷えていくのを感じた。


セレニアはリアの手が氷のように冷たくなっていき思わず離してしまった。


「…ひっ、なんだ?」


周囲が真冬の凍てつくような寒さになり、セレニアは自分の肩を抱き震える。


「こんな力があるとは聞いていなっ…」


その時、リアの背後から誰かが声をかけてきた。


まるで気のせいだったかのように、冷えた空気が直ぐに元の熱を取り戻していく。


「そこまでだ」


「勝手な真似は許されない、その案は却下したはずだ」


セレニアは罰の悪い顔をして去って行った。


その誰かは咳払いをし名前を呼んだ。


「リア」


その声音にリアは我に返った。


「レイ様?」


振り返ると、そこにいたのはレイではなかった。


「レオニス様…」


リアは目を丸くし、レオニスの顔を見つめる。


「声を真似てみたけど、本当に引っかかるとは」


レオニスは俯き笑いを堪えていた。


「た、助けてくれてありがとうございます」


「いいえ、どういたしまして」


僅かに探るような目をしたあと、いつも通りの穏やかな笑みを浮かべ言う。


「今のは、君の力じゃないよね?」


リアが返答に困っていると、レオニスは手に持っていた本に気づく。


「本を返しに来たんだね、一緒に書庫に向かおうか」


「怯えなくて良い、別に私は君の敵ではない」


そう言って頭を軽く撫でると先を歩いて行く。


リアはその後を追いかけ書庫に向かった。

読み直して、修正繰り返してもう頭の中わけ分かんない…記憶力カスすぎて前ページ何書いたか忘れるの繰り返しア゛ァ゛ァ゛(((´◉ᾥ◉`)))ァ゛ァ゛ア゛

前半適当すぎたので少しずつ修正し、肉付け繰り返してます。



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