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詩❲情景❳

通り雨

作者: 日浦海里

突然の雨


見上げたら青が広がっていて

仰いだら黒く染まっていて


白い光が目に灼きついて

呻く小声が耳について


気づけば心臓を掴むように

胸元で手のひらを握りしめてた


頬に触れた雨粒は

どこか熱を帯びていて


気づけば雨は止んでいたのに

胸元には今も雫が流れ落ちてた


通り過ぎただけ


見上げたら青が広がっていて

光が雲を白く染めていて


----

遠くに積み重ねられた雲は

たくさんの涙を溜め込んで

人知れず泣き叫んでる


誰かに向けて

誰かに向けて

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一夏の恋でしょうか? それとも大切な人のお葬式? それとも戦場のニュースを観た平和の国の住人? いろんな場面を想像してしまう詩でした。 [一言] 通り雨を描写しただけなのに・・・。 今まで…
[良い点]  雨の滴に妙な生暖かさは人の温もりに感じられ、誰かの零した涙のようで心を締め付けられる。狐の嫁入りに魅せられた感覚が伝わりました。
[良い点]  理由なく零れるもの。  それでも零れたことには変わりなく。  そうして溜めたものを、たとえ違う形でも出すことができたなら。  澱みを流す雨。  零れさえすれば、きっと少しはすっきりとす…
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