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転生商人異世界無双記  作者: 菅野リクオ
7/20

負け犬達の襲撃

店を開店させて順調に経営することができた主人公。しかし、そこに元パーティーメンバーがやってきて…

果たして、彼は無事に生活を守れるのか!

パーティーメンバーが向かっているとはつゆ知らず、私は意外と早く軌道に乗り始めた店で、いつも通りに働いていた。「おはようございますレイさん」「おはようございますアンジュリカさん今日もいつもと同じくお元気そうでなによりです。」と挨拶した。

 彼女はアンジュリカ、この街のBランク冒険者で、かなりの頻度で店に来ては回復ポーションを買っていく人だ。「にしてもあなたのお店、品揃え豊富ね〜初心者ならこの店だけでなんでも揃っちゃうわ。」「品揃えの数で勝負してますので、それにこの辺ではかなり人入りがいいんですよ。」「あ〜そういえばこの店あのバルサークさんがオススメしてるから冒険者達がたくさん来るんだっけ。やっぱりスポンサーの力は偉大ね。」「あの人には頭が上がりません、宣伝も実演までやってくれて感謝しかないですよ。」そう、この店はバルサークさんのおかげで冒険者達が利用するようになって、店を開いて一カ月少しで常連客を獲得するまでになったのだ。

 それ以外にも鍛治ギルドにゴドウィッグさんから貰っていた証明書を見せに行ったら「あの人のいや、あの方の後継者だったなんて!」と言われ、武器や武具を買いに来る人が冒険者以外にも増えたりした。そんなこんなで私の商売は大成功と言って良いだろう。そして平穏な暮らしを送っていたある日。

 

 突然冒険者パーティーが店に怒鳴りながらやってきたのだ。その冒険者パーティーはかつて私を追い出した『黒鉄の狼』のメンバー達だった。「探したぜレイ、手間かけさせやがって、ようやくだ。」「ホントまさかこんな街でこんな店やってるなんて、私達がどれだけ困ったか。」と言ってきた元メンバーに「なんなんですか貴方達、営業妨害をするなら出て行ってください。」と私が言うと、「つれない事言うなよ俺らの仲じゃないか」と言って「やっぱり俺らも少し言い過ぎた、だからさぁ戻ってくれよ。」と言われた。

 私は少しイラッときたが冷静に、「どうせ今まで私に細かい仕事押し付けて楽していたのに、私がいなくなってから自分達ではどうもできない事が多過ぎて私にもう一回押し付けて楽しようとかくだらない事を考えてきたんでしょう。」と答えた、「いやいやそんなこともうしないって、だから戻ってきてくれよ。」と白々しく言ってきたので「お断りします。散々こっちに迷惑かけてきて勝手な理由でクビにした挙句、困ったら助けて下さいなんて都合の良い話があってたまるもんですか。自分達でなんとかしなさい、もういい歳した大人でしょう。」と返した瞬間、「ふざけてんじゃねえぞコラ‼︎いいから黙って従え痛い目見せるぞ。」と激昂し、「リーダー痛い目見せてやろうよ。」「私の魔法を見せてやるわ」と実力行使に移ろうとしたので、全力で店の外に出てダッシュで逃げた。

 「あっコラ!逃げんな!」と追いかけてきた元パーティーメンバー達と私は街の広間の真ん中で相対した。「テメェいい加減にしろよ大人しくこっちに戻ってこい」と言ってきたガウィンに対して「お断りしますよ貴方達みたいな人間と関わりたくなくて引っ越して転職もしたんです。なので絶対に戻りませんよ」とさっきと同じようなやり取りをしたが、ガウィン達は、「うるせぇ!こうなりゃ実力行使だ!ボッコボコにしてでも戻ってきてもらうぜ!」とメンバー達が戦闘体制に入ったその時、ズドン!という音と共に黒い大きな鎧が私とパーティーメンバーの間に立ち塞がった。


「私の知り合いに手を出そうとは随分痛い目に会いたいようだな。」と黒い鎧もといバルサークさんが言った。私が「バルサークさんやっぱり来てくれましたね。」と言ったら「何か妙に殺気立った連中がこの冒険者ギルドのある広間に走り込んで来たのを感じてね、家を2軒ぐらい飛び越えて来た甲斐があったというものさ。」とサラッととんでもない身体能力を持っているという事を教えてもらったような気がしたが、取り敢えず私達は元パーティーメンバーの方に集中した。

 「なんだテメェ邪魔すんのか?だったらテメェもボッコボコにしてやるぜ。」とガウィンがバルサークさんに啖呵を切ったが、バルサークさんは、「ほぅ、この私が何者かも聞かず挑もうとするとは、頭が全く足りていないのか、それとも余程腕に自信があるようだな。」と言うと「なんだと!コイツ!」とガウィンが怒鳴り、エイリースが「じゃあ何なのよアンタ邪魔すんなら神のバチ当てるわよ。」と聖職者としていかがなものかと思う台詞をバルサークさんに言ったら、バルサークさんは、「そう言われると名乗ってないのも多少は失礼か、私は"闇色の騎士"ことバルサーク•ライベルと申す。」と返したら、パーティーメンバー達は、「ええ!」と驚き、「もしかして人間厄災(ザ•カスタトロフ)や竜殺し(ドラゴンキラー)の二つ名で有名なあの!」と野次馬が言った。

 

 私はバルサークさんに、「あなたの二つ名少々物騒な単語が混じってますけど理由は?」と聞いたら、「そうだなぁ、私が故郷でAランクだった時に起きたスタンピードを一人で解決したから"人間厄災"の二つ名が付いて、"竜殺し"はワイバーンの群れがとある街を滅ぼしかけていてワイバーンを壊滅させたから付いたんだよ。まぁ、私は特に凄いことをしたとは思って無いけどね。」と絶対凄いことだろうとツッコミをいれたくなることを答えてくれた。

 「さてアレは君の元パーティーメンバーかい?」と言うバルサークさんに「ええなんか戻ってこいだの、許してやるだの、上から目線で言ってくるバカな人間達ですよ。関わり合いになりたくないからこの街に来たんですけどハッキリ言って迷惑です。」と答えると「バカとはなんだ!バカって言ったヤツがバカなんだぞ。」と私の言った言葉にトレバーが怒り、小学生並の語彙力で返した。

 「成る程君の言った通りかなり抜けているヤツらだなぁ、装備品は良いけど実力不足で馬子にも衣装ってところか。」となかなか鋭い指摘をメンバーにバルサークさんは言った。「うるせぇ邪魔すんじゃねえ!」と怒ったガウィンが剣を抜いて、バルサークさんに襲いかかったが、バルサークさんは「遅いしスキだらけな攻撃、剣を抜く必要がまるでないな」と言うが早いかガウィンの剣をヒラリと避け、顔面にガントレットを嵌めた拳骨の一撃を喰らわせ、広場の端までぶっ飛ばした。

 「リーダー!テメェよくも!」とトレバーが怒り任せに双剣を抜いて突撃してきたが、今度は私がアダマンタイトの棒でトレバーの双剣を2連撃の突き技で吹き飛ばし、何が起きたか分からず気が抜けて勢いそのままで突っ込んできたトレバーの腹部の鎧が薄い場所を、遠心力で破壊力を増した棒で思いっきり叩いた。トレバーはガウィンほどでは無いにしろぶっ飛んで、反吐を吐いて気絶した。

 「さて、残るは貴女方ですね。」とあっという間に二人も倒されて唖然としていたエイリースとジェシカに私が話しかけると二人は「ヒッ!ごめんなさいもう関わりません!」とこっちに謝ってきたが私とバルサークさんは、二人の前に立つと「いえ許しませんよ、私は女性だからと言う理由で特別扱いはしない主義ですので貴女方も同罪です。」「君の言う通りだ。あの男達と同じ目にあってもらう。」と二人の脳天目掛けて思いっきり私は棒をバルサークさんは剣を振り下ろした。が直撃はさせずに寸止めにしておいたが、怖かったのか二人とも仲良く白目をむいて気絶した。

 「コイツらどうする?」とバルサークさんに聞かれたので、「そうですね‥とりあえず衛兵さんに牢屋にでも置いといてもらいましょう。」と野次馬を掻き分け来た衛兵に気絶した元パーティーメンバー達を任せてから店に戻った。

 その後聞いた話だが、ガウィン達は冒険者の資格を剥奪された後すぐに投獄されたらしい。なんでも「アイツが悪い」「レイのせいだ!」とずっと牢屋で言い続けていたら、なぜか騎士団長がボコボコにして、姫様が「恩人を悪く言うのは許せない」と言ったせいで投獄が異例の早さで行われたそうだ。その話を聞いた日、ベットに入って天井を見ながら「あの人達もいつか改心すればいいですね」と独り言を呟いたが特に思うことは無かった。

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