復活!主人公!
邪神の侵攻は始まった。世界は闇へと堕ちてゆくこの危機に世界の国が、主人公が立ち上がる。
ちょっとグロいかもしれませんので、注意してください。
邪神は「フハハハ!呆気ないものだなぁ、余を馬鹿にした罰だ!」と自分を散々舐め腐った男を完全に始末できた事で上機嫌になっていた。
「嘘…先生ぇー!」とアイリース君がレイが殴り飛ばされた場所に駆け寄り、「師匠!貴様ァー!」とトウカ君が私が殺られたのを見て邪神に突撃し、思いっきり刀で首を狙ったが「フン、そんなものは効かぬわ!」と邪神に刀を握り砕かれて軽く横腹を殴られてしまった。トウカ君は殴り飛ばされて何とか着地したが「ぐっ」と殴られたところの骨が砕けたらしくその場にうずくまってしまった。
邪神は「フフフ‥これでこの場には余の邪魔が出来るものは居なくなった。さて、余の力を大量に消費してしまうから奴と戦う時には温存する他なかった余の眷属達を作り出すとしよう。」と言うと生徒達が倒した邪教徒達の死体に自分のドス黒い魔力を大量に注ぎ込み、死体が完全に魔力に覆われると、近くの死体同士で融合し、大きさが変わり勇者の書に描かれていた邪神の姿に近いモノに変わった。その数は六体、どれも禍々しい見た目だった。
パーシーリーゲンは「ハハッ!やったぞ!これでこの世は闇となる!新しい世界に生まれ変わるのだ!」と喜び、邪神も「そうだこれでこの世は余の支配する、永遠の闇の世界に生まれ変わるのだ!」と同じように喜んだ。クリスティア君は「終わりだ」といつもの明るさが消えて絶望してしまった。邪神はクリスティア君に「悔しいか?悔しいだろうなぁ、お前達を守った男は死に、残されたお前達も余に楯突くこともできない。絶望するが良い」と言うと邪神は作り出した眷属達に「行け!近くの街の人間共を喰らい尽くし、力を増して闇の眷属と闇の魔力を持つモンスター達を増やして来い!」と命令した。
どうやら邪神の眷属達が人を大量に喰らうと眷属達が更に増えるのと同時に、闇の魔力で強化されたモンスター達が召喚されるようだ。この連鎖が続けば世界は本当に滅んでしまうだろう。残るのはモンスターと、世界のどこまでも覆う闇の魔力に穢された場所だけになってしまう。(魔力に土地が穢されると、そこに生えるのは闇の魔力で歪んだ植物型のモンスターだけで、普通に食べられる人の世にある植物は育たなくなってしまう。)邪神を睨んだアイリース君が邪神に剣を半ばヤケクソに投げつけたが近くの眷属に弾かれて届きもしなかった。
邪神は「無駄だ!もう貴様らができる事は無い!精々そこで己の無力さを嘆き絶望するがいい。」と言い眷属達が近くの街の人々を喰らう為に空に向かって羽根を広げ飛んでいった瞬間、金色に輝く鎖が眷属達を拘束し、眷属達は学園の外に落ちて行った。
「何ぃー!なんだあの鎖は!一体誰が…ぐぼぇ!」と驚いている邪神を何かが吹き飛ばした。そして邪神は自身を吹き飛ばしたものを見て目を疑った。
邪神を吹き飛ばしたものはドス黒い赤いスライム状の物体が切断面を覆っており、そのスライム状の物体で40センチ位の隙間が繋がった状態で立っているついさっき自分が倒したはずの男だった。
邪神は「き、貴様、何故生きている!確かにこの手で真っ二つにしたはずだ!それなのに何故!」と驚いていたので、「簡単な事ですよ。貴女の事はちょっとズルい手段で視させてもらったので、もしかしたらこの作戦がいいんじゃないかなぁと思って一芝居打ちました。」と答えた。
彼はスキル"神の眼"で邪神の能力を全て理解したので、
自分の持っている魔道具を使って一芝居打つことにしたのだ。その結果、邪神は自分の力を消費して眷属を作り出した事で弱体化して、倒せる確率がかなり上がった。
ちなみに、何故彼が真っ二つになって生きているのか?と疑問に思っただろう。何故彼が無事だったのかという事に関する答えは、彼が「呪具血肉乃繋」を「瞬間使用札」を使って使用したからである。
「瞬間使用札」は札が破壊されると記録してある魔道具を瞬間的に取り寄せ使用するというアイテムで、「呪具•血肉乃繋」は使用すると、1時間きっかりという制限時間内ならどんなに刻まれても、潰されても、身体を食べられても、はたまた焼かれたとしてもスライム状の物が出てきて元通りに治るチートアイテムである。デメリットとしては傷口がスライム状の物に覆われたり、傷の治るまでは痛みがずっとそのままというどちらかと言えばメリットの方が大きいアイテムだ。
私が「さて、もう芝居を続ける必要はないので、貴女をボコボコにしてこの世からご退場頂きます。お覚悟を」と言ったら、邪神は「眷属はどうする気だ?余を倒したところで奴らはいなくならんぞ。あの鎖があったところでいずれは外して、人を大量に喰うぞ」と余裕の笑みを浮かべたので私は「流石に私もノープランで眷属を作り出した貴女と戦う気は無いですよ。眷属の視界を確認してみたらどうですか?」と言ったら、邪神は「フン、キサマが何を考えたかは知らぬが眷属達を今からどうこう出来るはずがな…ハァ⁉︎」と眷属の視界を自分と同調させて驚いた。
邪神が眷属達を通して見た光景は、眷属の内の一体目は完全武装状態のアマリアさん率いる王国騎士団に取り囲まれており、二体目はバルサークさんと帝国の騎士団が取り囲み、三体目はルーナ先生の近くに艶消しされた赤黒い全身鎧と魔王軍の軍旗と同じ模様があしらわれたマントを着たロングソード二刀流のルーナ先生と同じ髪色の男が立っており、それから離れた場所に同じマントを着た格好がバラバラの七人が立っていて、その七人に守られる形で王冠を被り、鎧を着込んだ魔王がいてその背後には魔王軍の兵達が並び、魔王の軍勢が三体目を完全に取り囲んでいた。
四体目は軽鎧を着たエルフの騎士と妖精を従えた弓兵、精霊を従えた魔法使いと思われる人々、学園長とその近くに身分の高そうなエルフがいて、更にその後ろに中位の精霊を多数従えたハイエルフの人々がいるエルフとハイエルフの合同軍に囲まれており、五体目は神聖なる力が溢れている剣を持ったかなり軽装の青年と、その青年の横に並ぶように位の高い聖職者の格好の筋肉質な老人、一際立派な盾を持つ聖騎士と、その背後に軽装鎧を着た聖職者達と大量の聖騎士達が整然並び、神聖国の国旗を掲げて眷属を囲んでいた。
最後の一体は、兜を被り盾と剣を持った豪華な鎧の立派な竜人に率いられた思い思いの武装をした獣人族や鬼人族、ペガサスやグリフォンに乗った魔獣騎兵部隊、数は少ないがドラゴンとそれに跨がる竜人族などで構成された多種族によって統治されている国の軍勢に囲まれていた。
邪神は「なんだこ奴ら!何処からこんなに湧いて出て来た⁉︎」と自分の眷属が完全に大量の軍勢に囲まれていたので驚いていた。
私が異常事態を確認して学園に到着した時に、私は学長に学園のサインを手紙に書くようお願いしたのだが、その手紙には「邪神アミバード学園ニテ復活セリ、転移陣ヲ用意スルノデ精鋭ヲ以ッテシテ、邪神ノ眷属ト邪教徒達ヲ討伐セヨ」と書いてあり、それを魔法で各国のお偉方に送りつけた時に、手紙に付与しておいた大規模進軍用転移術式が発動して、巨大な転移門を各国に造り出し、それを通ってこの軍勢はやって来たのだ。ちなみにドワーフとかの一部の国の軍隊は眷属の数の関係で呼んでいない。自分の知る限りで強い軍を持つ国に送った。
私は「言ったでしょう。私はノープランでは戦う気は無いと」と邪神に言って、切断された身体が完全にくっついたのを確認してから、収納庫から取り出した「稲妻斬り天将丸」を突き付けて「さて、驚いてる所申し訳ございませんが、この場で貴女の野望に終止符を打たせて貰います。精々無駄な足掻きで自分自身の無力さを痛感してくださいね」と邪神に告げると「クソがァァァ‼︎殺してやる‼︎」と叫び、私にまたさっきと同じような闇の刃で攻撃してきて、私の左腕を肩まで斬ったが、斬った腕と肩の両方の断面から赤いスライム状の物が出てきてお互いに結合すると、腕全体を覆い、スライム状の物がすぐに体内へ消えると、邪神が斬る前と同じ状態に戻った。「無駄です。今の私は切断も打撃も燃焼も簡単に治せるのでダメージにはなりません」と邪神に言うと邪神は歯軋りして、私に【呪いの雷( カースライトニング)】と言って黒い雷を飛ばした。私は「稲妻斬り天将丸」を軽く回転させて雷を絡め取ると、「廻雷刀術三十八式」と言って刃を回転させると、1回転回す度に雷が輪のような軌道を描いて輝きが増していった。そして38回転目、私は邪神に接近して刃を頭に思いっきり叩き込んだ。その瞬間、雷が天から30本ぐらい落ち、激しい閃光が訓練所で炸裂した。
「フギャアァァァ‼︎」と邪神の叫び声が辺りに響き、閃光が落ち着くと私の前に人型の焦げたものがあり、それがビクッと動いて闇の魔力に覆われて魔力が晴れると、邪神が焦げた肉塊から元通りの姿で復活した。「キサマ…今のは何をした」と邪神が私を睨んで言ってきたので、「ただの雷を38本落としてみただけですよ。まぁちょっとだけドジってしまったので、私の手は無事とはいきませんでしたけど」と邪神に言い手を見せたら指の骨が一部露出していて、火傷があり肉が一部炭になっていた。
邪神は「フッどうやら痛み分け…いや、若干余が有利か!」と笑みを浮かべた邪神の目の前で私の手がスライム状の塊に覆われ、消えた後には火傷もない綺麗な手があった。「・・・・」邪神は笑みを浮かべたまま下を向いて黙ってしまったので「もしもーし、聞こえてます?」と言ったら、ワナワナと震え顔をガバッと上げると「ふざけんなぁー!なんでだよ、なんでテメェは自分の力を使わずに回復してんだよ!おかしいだろ!こっちは毎回回復する度に自分の魔力大量に使うんだぞ!ズルして勝って嬉しいのか!死ね!」とブチギレたので、私は「死ねって随分人が傷つく事を言いますね。まぁこのスライムみたいなのは私の作った呪具なので、私の実力の内とカウントして良いでしょうかねぇ。」と言った後に続けて「後ズルして勝って嬉しいのかと言っていますけど、別に私は貴女を最初から正々堂々とお互いに命がけで戦い、倒すなんて事は微塵も思っていないので、別に勝てば何してもいいかなとは思ってますよ」と言ったら私と邪神の戦いを見ていた生徒達が、「えぇ…」や「うーん…なんだかなぁ」「褒められることでは無いな」「わからなくも無いけど…」と、なんだか全員微妙な反応だった。
邪神は私から若干距離を取ってしばらくこちらを伺っていたが、「ならこれはどうだ!」と右眼を抑えるようなポーズで虹彩を紅に染めて「狂気の邪眼だ!対象は一日1人だけだが、この眼を見たらキサマも確実に狂乱するであろう!」と言ったが、私が眼を見ても特に変わらないので、「どうしてだ?何故お前は狂気に冒されない!」と邪眼が私に効かなかったので、「今度はどんな卑怯な手を使った!」と言ってきた。「説明する義務はないんで、次の攻撃どうぞ」と私は邪神の言った事を無視して挑発した。
私に"狂気の邪眼"の効果が効かなかったのは、私が神様に貰ったチートスキルが関係しているのである。そのスキルの名は"神の眼"、鑑定眼系の最上級スキルと同じ名前だが、それとは別であり、その真の力は鑑定程度に収まるものでは無く正にチートスキルと呼ぶに相応しい力を秘めているのだ。
その力とは、ありとあらゆる魔眼や邪眼などの"眼"を媒体とするスキルの頂点に位置するこのスキルは、"神の眼"を除く全ての魔眼や邪眼をレベルも関係無く無力化し、それらの性能を上回ると言うものである。この為、邪神は私に"眼"を使っても、何も起こらなかったという訳である。
邪神は「ええい、ならば出し惜しみは無しだ!喰らうがいい!余の切り札"支配の黒霧"を!」と言って自分の身体全てを霧に変え、なんと私の精神に侵入してきた!と思った瞬間、霧が私から離れて10メートルぐらい離れた場所に集まり、元に戻った邪神は何故か顔が青ざめていてガタガタ震えながら私に「おお、お前、なん、一体なんなんだよなんであんな頭でそんな普通に…アアァ!」と言ってきたがいきなり叫び、「ヤダヤダ!来るな来るな!余の身体がァ」と勝手に苦しみ出した。「師匠?一体邪神に何をしたんですか?」とクリスティア君に治療されたトウカ君が聞いてきたが「それが私にもサッパリわかりません」と答えるしかなかった。




