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エリスの修行珍道記  作者: halutake
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出立!

どうも、halutakeのhaluの方です。

今までpixivの方でのみ活動していたのですが、こちらでも活動してみる事にしました。

拙い文ですが、今後ともこの作品と共によろしくお願いします。


ここは中央大陸[ウィンセント]。


その辺境にある街[レイボス]。


私[エリス]は、この街のそこそこ裕福な家で何不自由なく育ちました。


唯一不満があるとすれば魔法の訓練がめんどくさいくらいです。


そんな中、私は父[アルス]と母[ローラン]に呼び出しを受けました。


重要なお話らしいのですが、一体なんなんでしょう?


アルス「旅をしてきなさい。」


エリス「…はい?」


アルス「だから、旅をしてきなさいと言ったのだ。」


エリス「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」


箱入り娘の私は急に旅に繰り出すことになりました…。


アルス「エリス、父親の俺が言うのもなんだが、お前は頭が悪い。」


エリス「ウッ…!」←図星


アルス「おまけに魔法の訓練の吸収も悪い。」


エリス「グフッ…!」←図星!


アルス「いいのはいつも返事だけだ。」


エリス「グハァッ!」←図星ィッ!


Knock Out(ノックアウト)!!!


アルス「そこでお前には旅を通して東西南北それぞれの大陸とこの中央大陸ウィンセントを旅をして知識を深め、そして魔法の技術も高めてくるのだ。」


エリス「ち、知識を深めるのはともかくとして…魔法に関してはお父様も仰ったように技量がないですよ?それで旅ができるなんて到底思えないんですが…。」


アルス「…それだけ自己分析できておきながらなぜ魔法の技術も知識もないのだ。それに関しては手を打ってある。もうすぐウェルナーが帰ってくる頃合いだから少し待つといい。」


その会話から程なくして部屋に私の兄である[ウェルナー]が1人の男性と一緒に入ってきました。


その男性は、茶髪で後ろ髪を結っている兄と同年齢くらいの見た目をしています。


ウェルナー「お待たせ、父さん。」


アルス「ご苦労だったな、ウェルナー。そちらの方が?」


ウェルナー「そ、俺の友人の[ソルテ]。付き添いしてくれるってさ。」


アルス「そうか!感謝するぞソルテ君!というわけで、旅に同行してくれるウェルナーの友人のソルテ君だ。」


ソルテ「旅に同行することになったソルテだ。よろしくな!」


エリス「は、はい!よろしくお願いします!」


ソルテ「そんなに緊張しなくていいぞ?察しはついてるだろうけど二人からは色々教えてやってくれって申しつかってるんだ。いつまでも他人行儀だと疲れるぜ?気楽に行こうや。」


ウェルナー「こんなだけど魔法の腕もそれなりに立つし、知識もある。」


ソルテ「おい、コラ。こんなってなんだこんなって。」


ウェルナー「分からないことがあったりすれば気軽に聞くといい。きっと力になってくれる。」


ソルテ「ま、そういうことだ。改めてよろしくな!」


アルス「着替えは向こうの部屋にあしらってある。全て一式だがな。好きなものを着ていくといい。着替えが終わったらまたこの部屋に戻ってきなさい。それじゃローラン、頼んだよ。我々は渡すものの準備をしてくるから。」


お父様が指名すると今まで静かだった母が口を開きます。


ローラン「わかったわ。ということだから向こうの部屋に行きましょう?可愛く着飾ってあげるから♪」


エリス「は、はい…?」


アルス「おい待てい。旅は機能性を重視するべきだろう。着飾ってもいいがやりすぎるなよ?」


ローラン「わかってますよ〜♪さ、行きましょう♪」


アルス「…さて、釘も刺したことだし必要なものを手配するぞ。」


ウェルナー・ソルテ「「はい!」」


一方、エリスの方は…


ローラン「装備は全部で60種あるわ。この中から気に入った装備を選んでちょうだい?」


そうお母様に言われたのですが、気になっていたことを聞いてみることにしました。


エリス「…お母様、一つお聞きしてもいいでしょうか?」


ローラン「何かしら?」


エリス「このお話はいつから決まっていたものなのでしょうか?」


ローラン「そうね、一ヶ月前の実技と筆記の試験の後から検討され始めたわね。」


エリス「そんなに前からですか!?」


ローラン「えぇ。あの人も言ってたようにあなたは学力も魔法の技術もない。けど裏を返せばこれから何にでもなれる可能性を秘めているわ。だから誤解しないでほしいの。なにもあなたが嫌いになったわけじゃないってことを覚えておいて?私たちはいつでもあなたを想っているわ。」


それを聞いて私は覚悟が決まりました。


エリス「…そっか、わかった。私旅に出るよ!旅に出ていろんな地域の特色や文化を知りながら魔法の修行もする!帰ってきた時は今よりもっとも〜っと成長してるから!楽しみにしててよね!」


ローラン「ふふっ♪楽しみにしてるわ♪」


エリス「そうと決まれば着替えないと!この中から気に入ったものを選ぶんだよね?どれにしようかなぁ…?」


お母様はこの時微笑みながら私を見ていたそうです。


〜1時間後〜


外ではお父様とウェルナーお兄様、ソルテさんが用意された馬車の側で待っていました。


アルス「ん、来たか。」


ウェルナー「お、似合ってるよ!様になってる!」


私が選んだ装備は茶色の外套に袖やボタンを留める部分に赤いフリルが装飾された白い長袖の上着、そして赤いスカートと黒の長ズボンと赤いラインが走る黒のブーツというものでした。


エリス「そ、そうですかね…?」


ソルテ「おう!バッチリ似合ってるぜ!じゃあエリスも来たし、お三方。エリスに渡すものを。」


アルス「うむ。エリス、これは旅に使うための資金だ。5万エーラ入っている。足りなくなったら何かを売ったり働いてみたりしてみるといい。大切に使うんだぞ。」


そう言いながらお父様は自分で管理していたであろうお金を10枚の袋に入れて渡してくれました。一気に使わないと固く誓いました。


ウェルナー「俺からは魔法の杖だよ。エリスの炎魔法と相性のいいものだから慣れるのは早いはずだよ。魔法が上達して杖が耐えられなくなったら自分にあった杖を買ったりするのも手だよ。」


そう言いながらお兄様は私の身長くらいの大きさの杖を渡してきました。見た目と比べて軽く作られていて、旅に重宝しそうです。


ローラン「最後は私ね。私からはこのネックレスをプレゼントするわ。あなたにピッタリだと思うの。」


そう言いながらお母様はタンポポ色の宝石が埋め込まれたネックレスを渡してくれました。お母様はそれを私の首にかけると満足そうに頷きました。


エリス「皆さん…ありがとうございます…!」


私の目には涙が浮かんでいました。


ソルテ「…それじゃ、そろそろ行こうか。」


エリス「…!はい!」


涙を拭い、ソルテさんと一緒に馬車に乗り込みます。


そこには食糧や飲水、そして勉強用の万年筆と紙が数枚入ったショルダーバッグがありました。後の話で聞いたのですが、これはソルテさんが用意してくれたそうです。


ウェルナー「ソルテ、エリスを頼んだぞ!」


ソルテ「おう!任しとけ!」


エリス「それでは皆さん!行ってきます!」


私が大声で言うと微笑み、手を振ってくれました。


そのタイミングで御者(ぎょしゃ)(馬車を運転する人のこと)の合図で馬車はいよいよ出発します。


私は席から身を乗り出して家が見えなくなるまで手を大きく振り続けました。


そして見えなくなってからソルテさんに話しかけます。


エリス「ソルテさん、この後はどうします?」


ソルテ「まずは宿泊施設にチェックインしようか。その後は日用品や食糧の調達かな。」


エリス「え?ここにあるショルダーバッグに食糧と飲水があるのにですか?」


ソルテ「うん、だってその中には今日の夜と明日の朝の食糧と飲水までしか用意してないからね。ここから中央都市まで一日かかるからその対策だね。」


エリス「えっ。ここから中央都市までそんなにかかるんすか…?」


ソルテ「おう、だから一日だけ馬車で寝ることになるな。そこそこ長い道のりになるぞー?」


エリス「ふふっ♪楽しみです!」


こうして私の箱入り娘としての生活は終わりを告げました。


そしてここから私の長い旅が始まりました!


エリス「よーし!頑張るぞーーー!」

設定載せときます。

追加の設定があれば順次その作品の後書きに書いていきます。


エリス

学力も魔法の技術もない箱入り娘。

後述のソルテは彼女の兄の友人である。

若干桃色かかっている白髪を持つ。

炎魔法の使い手。


ソルテ

中央大陸のとある国の出身。

エリスの修行の旅に付き添いでついていく事になった。

ノリがいい。

茶髪で後ろ髪を結っている。

氷魔法の使い手で、本人はそれなりに強い。

一撃必殺の技を持っているが、デメリットが多く、使いたがらない。


世界観

剣と魔法の世界。

怪物や魔物がうじゃうじゃいる。と言っても人間圏に近いところではそれほど危険な魔物はいない。

魔物間では弱肉強食の関係性が垣間見える。

全部で東の大陸、西の大陸、南の大陸、北の大陸、中央大陸の5大陸があり、それぞれ文化や特色が違い、それぞれの大陸にその大陸を代表する最強生物がいる。


中央大陸・ウィンセント

東西南北の様々な大陸の種族が共存している。他の4大陸の文化が集まっているため、様々な文化が入り混じった形相を見せている。

さらに多様な人が集まるため、娯楽の発展が目覚ましい。

そして東西南北の中央にある大陸のため、商品を他大陸に運びやすいことから本部を建てて活動する企業が多い。

それが影響して航海士達の本拠地があり、交易が一番盛ん。古代遺跡が多いため、そこからの出土品や、娯楽技術を交易の材料にすることが多い。

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