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正継さんだって愚痴りたい  作者: Making Connection
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「武士としての仕事」

僕は佐和山城に来ていた。依頼を受けて来てみたが正継さんは留守だった。

正澄さんの話では近隣で問題があったために直接対処に向かったらしい。

「すみません、私がお迎えに上がっている間に入れ違いになってしまったようです。」

正澄さんが謝ってくれたが僕としてはこの時代に来られたので別に文句はなかった。

「正継さんは普段から問題があると自分で対処に向かわれるんですか?」

「城代ではありますが、武士としてこの地域を管轄している代表として出向く事はよくあります。

それに父上は役割があればどこにでも行かれる方です。」

「それはどういう事ですか?」

「三成がまだ佐和山城主を拝命するまでは大阪で奉行職をしていたのですが、その最中も代官として働いていましたし、先の朝鮮遠征の時も肥前名護屋城に行かれていました。」

「九州にも出向かれたのですか?」

「まあ、そういう事ですね。

秀吉様のご命令で海を渡り、朝鮮を侵略に向かったのですが地理にも詳しくないですし、海戦となれば我々にはそこまでの経験もありません。

まあ、後世の歴史の中では無謀な戦だったとされていますね。

戦国時代では、領地を与えられて生活の基盤を作ります。しかし、秀吉様が天下を統一されて戦が無くなった以上、領地を分配する方法が無くなってしまいました。

かといって、今までのやり方になれた武士の中には変化を受け入れられない人も多いでしょう。

戦を起こせば反逆者として周りから孤立してつぶされます。

そうなってくると秀吉様としては不満を分散するためには新たな敵を作り出さなければいけません。」

「それで朝鮮侵攻ですか。

理屈としては理解できますね。」

「まあ、これが原因で豊臣家の信頼が揺らいだというのもわかっていますが、この時代にとっては大事な戦だったんです。」

「急には変われない事ってありますよね。新しい制度がなかなかうまく行かないように変化に対応できるだけの対応力がなかったという事ですね。」

「単純に戦しかしてこなかった武士の仕事が変化しているという部分もありますね。

戦で武働きさえすれば生活できていましたが、天下が統一され戦が無くなれば武士の仕事は支配階級として民を導く事になりました。

三成のようにもとから武働きよりも内政面に秀でていた武将は今の世の中で活躍できるのでしょう。

そういう武将が多いかというとそうではないので、今後の対策が必要ですけどね。」

正澄さんの話は実感がこもっている、正継さんの話を聞く事は出来なかったが、現代に生きる僕としては面白い話を聞けたような気がする。

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