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私からの愛を、貴方に。

作者: 黒猫

推しが今日も尊い。推しさえいれば生きていける。推しさえいれば何も要らない。推しは私の全て。


私の推しは今日も精力的に活動している。

できるわけないってわかってるけど、私の推しと結婚できればいいなぁって思ってる。そのぐらいに好き。

私の推しはVTuber。

今はまだ画面を通してしか見れないけど、いつか彼を画面を通さずに拝みたい。

いつか画面の中から引きずりだして、彼を私のものにするのが私の夢。


ヒマさえあればTwitterを開いて、彼のツイートにふぁぼりつをして回る。

彼がもっと有名になるように、私の名前が彼の目に留まるように。


今日もいつものようにふぁぼりつをしてた。

今日は21:00から2時間の生配信があるの。とっても楽しみ!


配信の終わりに近づいた頃、やっと重大発表があったの。

最後の方まで引っ張るってことは、大型コラボのお知らせとかかな?って予想してた。けど違った。


私たちリスナーを驚きの中に取り残して、スパチャを投げた人の名前のお読み上げをして配信は終わった。

他の人たちにとっては少し不満だったようね。

でも、私にとっては十二分に重大な発表だったわ。

だって、彼が『欲しいものリスト』を公開したんだもの。


『欲しいものリスト』って言うんだから、彼が欲しがっているものを送るのだと思うでしょう?

間違ってはいないわ。

でもね、うまくやれば、私が贈りたいと思うものを彼に好きなだけ貢ぐことだってできるのよ。


詳しい方法は教えてあげない。

だって、他の人に悪用されて、変なものが彼に送りつけられたらどうするの?


もうすぐバレンタイン。

彼に私からの深い愛が届くように、たくさんのチョコレートを贈るのよ。たくさん。



狂気に溺れた彼女のTwitterが、彼女が愛してやまなかったはずの推しからブロックされたのは、

それから数日後の話である。

ありがとうございました。

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