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宝玉はまた輝く  作者: 日月星
地に這いつくばろうとも、泥水を啜ろうとも、人は歩まなければならず
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4話 怪獣大戦争

お久しぶりです

ある程度貯まったのでちょくちょく更新していきます

と言ってもストックはそれほど多くはないので早いうちにガス欠すると思うので悪しからず


それとパパッと書いたので文章がおかしいところがあるかもしれないのでご勘弁を


あっ、それに関してはいつものことでした


猛省


うーみーはひろいーな◯◯きーな、っとどこかの童謡で歌われる通り海は本当に大きく広い。そう、それこそそこらかしくで弱肉強食の食物連鎖が行われるくらいに。


例えば巨大なタコが八本の足で敵を絡め取って捕食してたり、例えば同じくらい大きなサメが周りにいる魔物を食い散らかしたりしている。


多分この辺りを統べていた王、それこそあのクラーケンみたいな化け物。


そいつがいつのまにかいなくなったからこの辺りは無法地帯へと成り下がったのだろう。


だけどそれも時間が解決してくれる。何故なら今、その空座となった椅子……もといこの辺りの海域をめぐる縄張り争いが行われているのだから。


王座の争いは血で血を洗うものでありなかなか激しくなっている。


と言ってもそれも今日まで。いよいよその王座に手を伸ばすものが現れる。それが先ほどの二体の魔物、そいつらはお互いに向き合い今にも雌雄を決しようとしていた。


ここ数日、あいつらのことを見ていたがよくここまで頑張ってきたものだと感心する。


最初は数多の強者の一体だったが命懸けの戦いを繰り広げて二体とも立派な魔物に成長した。


さすがにあのクラーケンまでとはいかないがそれでも立派なレイドモンスター。だがレイドモンスターは二つといらない。さあ戦え、どちらが真の王者か決する時ぞ。


私の激昂が届いたのか向かい合っていた二体の魔物が動き出し……その二体に向かって大量の弾丸の雨が降り注がれる。


勝者は第三者である軍船の旅団。わかっていたけど悲しい結末だ。


ちなみにその旅団とは私がドンドコドンさん経由でここの情報を流し、それに食らいついてやってきた小判鮫の集団だ。つまりこの海の覇者は私と言うことになる。


とまあ冗談はさておき。何故ドンドコドンさんに情報を流したかと言うとこうでもしないと島の開拓が進まないのだ。


なにせここには私が一人しかいない。そして行手にはレベル90を超えるモンスターがうようよといる。


私は自殺志願者でもなく考えなしの馬鹿ではない。何よりここには教会もない。死んだら私が治めている街からの復活だ。


それが地味にキツい。お金はかかるし交通の弁も悪い。だからここに街を作って一気に開拓を進めたい。


まあ利権などと問題はあるけどそこら辺はお偉いさん達に任せて私は右団扇を仰がせてもらう。……あれ? あれって左団扇だっけ、まあどうでもいいか。


と、私がくだらないことを考えている間に数隻の軍船は海岸へと停泊し、その乗組員は小舟を使ってこちらまでやって来る。こう考えると停泊できるドックや造船所も必要になって来るな。


そして岸にたどり着いた有名ギルドの皆さんは各々で喜びを噛み締め合っていた。まあ喜ぶことはいいんだけどしっかりと働いてもらうぞ。


それとわかってると思うが反乱なんか起こすものなら乗って来た船ごと沈めるから覚悟しとけよ。


まっ、そこんところは前もって行われた会議で口酸っぱく言ってるから大丈夫だろ……何人か青ざめていたと報告を受けているが。


ちなみにその話し合いの会議には私は参加していない。リアルの方が忙しいので伝言を頼んだだけ。つまり全て人任せ、


「すまないカエクス。作業の方は少し待ってくれ。皆、新大陸の上陸で喜んでいるんだ」


今私に対して謝っている大将さん達に。


ああいいんですよ大将さん、しっかりと働いてくださるのであれば。もちろんただ飯ぐらいがいるようでしたら……海の藻屑と消え去ってもらいますが。


それとさすが荒波。奴らは上陸の喜びに浸ることなくすでに作業に取り掛かっている。しっかりと訓練されている……ニート集団であるが。


「それはそうと良かったのか、情報を売り捌き、私達に至っては無料で提供したのは?」


指示を飛ばし終わったフリードさんが私のところまでやって来て問いかけて来る。


「前にも言いましたが大丈夫です。見ての通りこれ以上の開拓をするためにはどうしてもマンパワーが必要ですから。それに私自身もこれから忙しいので」


「あっそうか、アメダスの地域本戦ってもう少しだったっけ?」


思い出したように言うマテ茶。


……ちょっと待て、もしかして私、マテ茶さんに身バレされていませんか。前々からうっすらと思っていましたけど。


ホント、この人の情報網と野生の勘だけは馬鹿には出来ない。


「まあ……そう言うことなんで開拓の方は頼みます」


と言いつつもしばらくは攻略の方は進まないと思う。なにせ人が集まれば争いごとが起きる。


今は街を作ろうと一致団結しているがそれが終わると我先にと先に進みたがる人達がいる。


そこからは足の引っ張り合い。思っているよりは先に進まないと思う。


前に行われた会議で全員で街づくりやある程度の方針は決めたけど、それがなかったら今頃全員バラバラに動いて街づくりも後手に回っていたと思う。


なにせここにいる幾つかのグループは寝るところだけあればなんとかなるだろうと思っている馬鹿達だからな。


絶対に街づくりはしっかりとしておいた方がいい。それじゃないとこの先の攻略もとい開拓は安定しないし大量の現地人も連れて来られない。


現地人がいるといないとでは全然違う。宿屋や食事処は利用出来ないし街の防衛にも手が回らず建物が壊されてしまう。


えっ、敷地内にいるなら魔物に襲われないって?


そんなゲームの常識、この東の大陸では通用しません。


あいつらこのゲートの側から離れると容赦なく襲いかかって来る。私がコツコツと作っていた見窄らしい家が何度潰されたことか。


だから今、戦闘系プレイヤーが周りに集まっている魔物を一斉討伐し、その近くで生産系のプレイヤーが簡単に魔物が侵入してこないようにとても高い城壁を建設している。


もちろんその城壁だってバリスタなどの巨大な兵器を設備しており外から来る敵に備えている。


さて、街づくりの方は彼らに任せて私はログアウトしますか。出来ればそろそろテント生活をやめたかったけど……さすがについてすぐには宿は作れないよな。


「おじき、完成しやした」


「おじきと呼ぶな、神父と呼べ」


そう思っていた時期もわずかにありました。


ところがどっこい。少し目を離している間にゲート近くには教会が建っていました。


さすがに大聖堂まではいかないがそれでも出来はいい。普通に結婚式を挙げてもいいくらいだ。


まあそれを作ったのがいかにもヤのつきそうなくらいイカつい頭領達とどこからどう見ても組長としか見えない強面なオヤジだけどな。


神父服を着ていなかったらマジでその筋のしか見えない。というか、パカパカと白昼堂々とタバコを吸っている時点で神父様失格だろ。


「ったく、なんで俺がこんなことしなくちゃいけねーんだよ。理由はわかってるけどよ納得できねーわ。ぜってー面倒ごとを起こすだろ、あいつら。ホント、いつの時代も人の欲は止まらねーな」


自称神父様は中年男性特有の哀愁を漂わせ、入り口の石で出来た階段にどっかりと座って愚痴ってらっしゃる。


会話から察するにまず間違いなく会社の人ですね。と言うか、今まで会った人達はあまりそう言うふうに見えなかった。


いい意味で溶け込めてる、悪い意味で悪目立ちしている、そして真の意味でフリーダムだった。特にあの悪徳警官とか幼女船長とか。


「で、さっきから何見てんだ?」


一服吸い終えた神父さんが私に声をかけて来た。睨んでいるつもりはないだろうけど目つきが怖い。


まあ私に言わせれば可愛いものだ、子犬が必死こいて威嚇している程度。神なんか相手をしていると自然と耐性が身につく。


ただスフィルさんの圧にはいまだに耐えられない。あの人、神をも従わせる超危険人物だもんな。


「失礼しました。もう教会が完成しているのかと思い呆気に取られていました」


「そうかい。まあここの神父だ、よろしくな」


「はい」


「……噂通りにやべーやつだな」


ボソッと今、なんか言ったよな。絶対にいい意味ではなさそうだ。必死に隠しているけど表情が少し歪んでいる。


「ちょっとあんた、何ぼさっとしてんの!」


と思っていた私の耳に女性の怒鳴り声が聞こえて来る。私は何事かと思い視線を向ける。そこには腰に手を当て怒っているシスターの姿があった。


見た目は二十代そこそこに見えるが何故か悪ガキを何人も育てたような肝っ玉お母さんのような貫禄がある。


「まだ色々としなきゃいけないことがあるでしょ! さっさと仕事しな」


「ああわかってる」


よっこいしょと、重たい腰を上げ、


「……まあ色々と大変だろうけど頑張んな」


声をかけたシスターの元まで歩いて行く。どこの世界も奥さんは強いものだな。でも……奥さんは現地人だよな?

詳しく書くと


カエクスがドンドコドン経由で新大陸の行き方などの情報を流す

情報を受け取った者達が我先に出発するが案の定海獣達に阻まれて撃沈

で、こうなることを見越して前もって話していた第二や荒波に召集させて攻略の会議をさせる


ちなみにカエクスはドンドコドンに流した情報は軽く絞って(軍船クラスじゃないときついことや攻略方法)あえて失敗させるように誘導している


その方が街の利権などの揉め事を避けられると思っているから


ちなみに第二などには全て話しており、聞いた二人のギルドマスターはよく一隻だけで攻略出来たんだと思い軽く引いている

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