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第一章 罪の蔓延る街

日本において1日に発生している犯罪件数およそ6000件


15秒に1度、この日本のどこかで犯罪が起こっている計算になる


その膨大な犯罪件数に対して検挙率はおよそ35%、内起訴率は約40%


刑事裁判における有罪率は99.9%などと言われているが内60%は執行猶予判決を受けている。


平たく言えば100人犯罪者がいたとして実刑判決を受けるのは僅か8人、残りの92人は罪に見合った罰を受けることものなくのうのうと日の光の当たる場所を生きている。


街を歩けば様々な人間を目にする、そのほとんどが大なり小なりの犯罪者といっても過言ではないのかもしれない。


そう、この大量の犯罪者が蔓延る国、それが日本だ。


そんな犯罪大国とも言えるこの国に今、一石を投じる男がいた。



東京都S区

1日に何千万という人が行き交う大都市、その喧噪の中1棟の雑居ビルの4階にその場所はある。


中は一見何かの中小企業の事務所といった普通の風貌


2人の男がソファーに座り会話を繰り広げていた。


「あれ?健さんこの前の痴漢野郎はどうなったんスか?」若い男が尋ねる


「ああ、あれなGPS仕込んだらあっという間に自宅まで知れて実家暮らしだったんでそのまま親に慰謝料払わせて一件落着だったよ。被害者の女の子も納得して完了書にサインしてったよ。」眼鏡の男が丁寧に答える


「GPSたってまず奴にどうやって接触したんです?」


「涼のネットワークの中に鉄道会社のお偉いさんがいてな、あの娘が毎日通学で乗ってる電車にカメラをつけさせてもらって毎朝監視、怪しいやつに目星をつけて、あとはあの娘にその1人1人の顔を確認してもらったら見事ビンゴってわけだ。」


「鉄道会社のお偉いさんって…どんだけ顔広いんスか涼くん」


そこに奥のデスクに座っていた男は立ち上がり割って入ってくる


男は4台のスマートフォンを取り出し爽やかな笑顔で言った。

「このスマフォ全部の電話帳で足りないくらい?」


「マジすか?…」


「ハハ、冗談だよ、でもまぁそのくらいのネットワークは持っておかないとこの仕事まして折れの役はこなせないからね。」


その時、入り口の扉が開き1人の男が入ってきた。


「おはよう」


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