もう1つの第1話 あの娘の消えた日常からのあの娘のいる非日常
光が止むと、私は真っ白い空間に居た。
その白い空間には他に何も無いのに、玉座のような立派な椅子だけがポツンとあって、そこにはイタズラ好きの王子サマ、って感じの少年が座ってこっちを見ている。
随分と体が小さいけど、小人? それとも妖精かしら? どちらにせよファンタジーな存在ね、実在してるとは驚いたわ。
「やあ! イタズラ好きの王子サマだよ! ファンタジーな世界から来たんだ!」
……自分で言ったわね。 というか、もしかして私の心を読んでるのかしら?
「うわっ、正解だよ! キミ、答えにたどり着くの早くない?
でも話が早いって言うのも考えものだなぁ。 話を脱線させる余地がないよ」
別に脱線させなくてもいいわよ。 ……どうやら本当に心を読んでいるようね。
変な感じがして落ち着かないけど、まあ言葉を口に出さなくても伝わると考えれば、楽と言えば楽なのかしら?
……鈴とおしゃべりする時に使ったら便利そうね、この能力。
「あ、今またモーリン……鈴の事を考えたね? やっぱり覚えてるんだね。
そろそろ誰の記憶にも残ってない頃だと思ったんだけどなぁ」
鈴の記憶が消えている事を知っている? ……まさかコイツが鈴をっ!?
知ってる事を話しなさい! ……っ! 声が出ない!?
「待って待って! 彼女がこの世界から消えたのはボクのせいじゃないよ! 人を疑うのは良くないよー? ……まあボクは人じゃなくて妖精なんだけどね!
鈴の事はちゃんと話してあげるから落ち着いてくれると嬉しいなー。
あ、それとキミの声が出ないのは肉体が無いからだよ。 キミは今、魂だけだからね」
目の前の存在……自称・妖精の少年がそう言う。
……軽薄で胡散臭い感じだけど、何となく嘘は言っていない気がするわね。
疑った事は謝るから鈴の話を聞かせて。
「あれぇっ!? 『キミは今、魂だけだ』って部分はスルーしちゃっていいの!? わりと大事な部分だと思うんだけど?」
どうせ私は死んだって事なんでしょ? 自分が車に轢かれて大怪我をしたのは自覚してるわ。 なのに今は痛みも苦しみも無くて、それで魂だけになってるっていうんだから、そういう事よね。
「うーん、自分の事なのにドライだね~。 でもハズレ。 現実世界の方は時間を止めてあるからキミはまだ死んではいないよ。 ……今はまだ、ね」
今はまだ……ね、つまりは、時間がまた動き出せば私は死ぬって事かしら?
ということは、時間を止めてまで私を生かしておきたい理由があるってことよね? ……ああ、それが鈴の記憶の話って事ね。
「……キミ、自分の命に関わることなのに落ち着いてるねぇ?
うん、まあそれはいいや。 まずは彼女の記憶についての話をしようか」
そう言ってから「オッホン!」とわざとらしい咳払いをした自称・妖精の少年。
「まず、モーリンこと毛利 鈴がこの世界から消えたのは妖精が関わっている。 ……あ、ボクは無関係だから、ボクに文句を言わないでね?
で、地球では妖精は実在しない……まあ見ての通り本当は実在してるんだけど、一般的には実在しないと思われているよね? 悲しいけどさ」
まあそうね。 私も実在するとは思ってなかったわ。
一度、鈴を妖精……というか座敷わらしみたいな存在かと疑ったことがあるけど。
「アハハッ! うん、確かに少し似てるかもねー! 小さくて無表情でボーッとしてる所とか他人に友好的なくせに社交性が低い所とか無意識に他人を幸せにする所とか。
……あれ? こう考えると本当に似てるね? あの子ってもしかして本当に座敷わらしかも?
……おっと、まあその話は置いといて、鈴の記憶の話だったね。
えーっと、どこまで話したんだっけ? ああそうそう、地球では妖精がいない扱いになってるってとこまで話したんだったよね。
だから、妖精が関わった事件は『初めから無かったこと』になるんだよ。
だから人々の記憶からも消えて行き、やがて記録からも消えて行く。
……あ、別にボクたち妖精がやってるわけじゃないよ? 言うなれば世界の意思ってヤツかな? あまり好きな言い方じゃないけどね」
言葉に合わせて大きく身ぶり手振りをつけたり、表情をコロコロ変えたりする少年。
感情表現がオーバーというか、なんだかアメリカのホームコメディドラマみたいな話し方ね。
「Hei、シンディ、ここまでは分かってくれたかーい? まったく、悪い冗談みたいな話だろう? うちのワイフもチェリーパイを食べながらそう言っていたよ。 HAHAHA!」
うわ……自分からホームコメディに寄せてきたわね。 正直、ウザいわ。
あとシンディって誰よ。 私は芹沢 稲穂よ。
「で、普通はもうみんなの記憶から消えて、彼女と地球との繋がりは、かなり薄れてる頃なのさ。
だから完全に繋がりが切れちゃわないうちに補強し直しとこうと思ってここに顔を出したら、不思議な事に、薄れてはいたけど繋がりが想像より強く残っていたんだよ。
多分キミが鈴を覚えていたからだと思うんだけど…… う~ん、そもそもキミがまだ覚えている事が不思議なんだよねー?」
理由なんか知らないけど覚えているわよ。 鈴と過ごした毎日は、私にとって一番楽しい日々だったんだから、それを簡単に忘れたりしないわ。
「……うん。 キミに興味が湧いてきたよ。 悪いけど鈴が地球からいなくなってからの事を見せてもらうね?」
そう言って私に向かって手をかざす少年。 うっ……なんか変な感じがするわね……
「……ふむふむ、やっぱりキミ以外の人間は鈴の事を忘れていったんだね。
で、キミだけはずっと覚えていて、そして今日、林のキノコの方から鈴の気配を感じて……道路に飛び出して……事故に……?」
……どうしたのかしら? だんだん顔色が青くなって来てるわね?
「うっわ~……やらかした……。 ボク、やらかしたよ~。
イタズラや悪ふざけでやらかすのはよくやるけど、普通にミスでやらかしたのは久しぶりだな~……帰ったら奥さんに怒られちゃうよ」
凄くオーバーリアクションで頭を抱えてるわね……やらかしたってなんの事?
少年は顔を上げるとさっきまでのイタズラ小僧みたいな顔とは違う、真面目な顔をして口を開いた。
「そのキノコは、鈴が暮らす異世界リーズガルドと地球を繋ぐ扉としてボクが創ったモノなんだ。 ……さっき、鈴とこの世界の繋がりを補強し直すって言ったよね?
ボクはそのために、そのキノコを中継して少しずつ鈴の魔力の一部を地球に流し入れていたんだよ。 キミがキノコから鈴の気配を感じたのは、その魔力を感じ取ったからさ」
そう言ってから少年は、私に頭を下げた。
「ゴメンよ。 つまり、キミが道路に飛び出して車にはねられたのは、間接的にではあるけどボクの責任でもあるって事だよ。 まさか地球に魔力を感じ取れる人間がいるとは思わなかった……いや、たまにいるのは知ってたけど、滅多にいないから注意を怠っていたよ」
……死にかけたと思ったら妖精が出てきたり、異世界? とか魔力とか、訳の分からない事ばかりだけど ……ありがとうね、妖精君。
「……へっ? なんでそこでお礼を言うの? 間接的ではあるけど、事故の切っ掛けはボクの不注意なんだよ?」
不注意というなら、車道に飛び出した私の方が不注意よ。
お礼を言ったのは、鈴がそのリーズガルド? とかいう所で今も生きているって分かったことが嬉しかったからよ。 ……だからありがとう。
「……ははっ、お礼を言われるとは思わなかったなぁ。 でも、ボクは一応これでも責任のある立場なんだよねー。 だから自分のミスを無かった事にはできないのさ。
そんな事をしたら奥さんに本気で怒られちゃうよ、それは御免さ、だから……」
そこで、正面から私の目をしっかりと見つめる妖精君。
……なんだか最初とは別人みたいにキリッとして、威厳があるわね。
「キミのケガを回復させてあげよう、そしてこれから幸運が訪れるように祝福を……」
いらないわ。 「えっ!?」
即座に断った私の言葉を聞いた妖精君は、キリッとしていた顔を崩して気の抜けた表情で驚きの声を出した。 あ、なんかゴメン。 台無しにしちゃったかしら?
……だけど、私は傷を癒す事を願ってはいない。
もしもあなたが私に何かをしてくれる気があって、そして本当にそれを実行できる力があるのなら…… 私を鈴のいる所へ連れて行って。 お願い。
「……生身の人間を生きて異世界転移させる成功率は高くない。 確実に成功させるなら、魂だけ転移させて生まれ変わるって方法になるけど……それをやると今のキミは死んで、そして鈴のようにいずれ人々から忘れられていくことになる。
それでもいいの? 今のキミのまま回復して将来の幸運も約束してあげるって言ってるのに、それを棒に振って死を選んでまで、幸せになれる保証のない異世界に行くのかい?」
当然よ。 幸運が約束された鈴のいない日常より、何も保証されていない未来を鈴と共に過ごすほうが、きっと楽しいわ
私がそう伝えると妖精君は、まるで思わぬ所で仲間を見つけたイタズラ小僧のように、楽しそうに、そして少し意地悪そうにニヤリと笑った。
「……楽しい……か。 うん、確かに楽しいって事は大事なことだよね!
OK、キミの異世界転生を許可しよう! ……って言いたいとこなんだけど……」
そういって困った顔をする妖精の少年。 ……どうしたのかしら?
「実は、ボクが人間のために転生とかの大きな奇跡を起こしていい回数は決まってて、ボクはそれを使いきっちゃっているんだよねー。
今回はボク自身のミスの謝罪って意味もあるから少しは融通が利くけど、それでも、自分の管轄外の世界への異世界転生と、目的の相手に確実に出会える祝福のハッピーセットは少しやり過ぎって言われちゃいそうでね……」
もしかして……鈴の所へは行けないってことなの!? ぬか喜びさせないでよ!
「どうどう! 興奮しないでよ、あの子の所へは行けるようにするからさ。
今、知り合いに連絡するから待っててよ、そいつは権限を使っていい回数を余らせてるんだ。 鈴とも知り合いだから、鈴の友達とボクの連名でのお願いなら聞いてくれるはずさ」
その言葉のあと、しばらく黙りこんで、少ししてからニコッと笑った。
「OKだってさ。 ただ、権限の譲渡にも手続きがいるからね。
今、使いを送るって言ってたからそれを待つ間、おしゃべりに付き合ってよ。 あっ、せっかくだから転生してからの鈴の事を教えてあげようか? 色々と楽しい話もあるよ」
え? 今、その相手と話してたの? テレパシーみたいなヤツかしらね?
うーん、異世界での鈴の暮らしぶりか……それは是非とも聞いておきたいわね、じゃあしばらく雑談しましょうか。 ……私も鈴との思い出を聞かせてあげるわ。
それから私は色々な話を聞いた。
鈴が木に転生した事。 なんだか凄い能力を使えるようになった事。
エルフたちに慕われて村ができた事。 そこで守り神みたいに扱われてる事。
精霊になって人間の姿になった事。 モーリンと名乗っている事。
学芸会の木になった事。 SDキャラになった事。 そして盆栽になった事。
……ちょっと、鈴、何をやってるのよ。 特に最後の方。
人間の姿で止めておきなさいよ、なんで訳の分からない変身をしまくってるのよ。
お返しに……って訳じゃないけど、私も鈴との思い出を色々と話した。
妖精の少年はゲラゲラ笑って聞いていた。 その様子から、彼も鈴の事を好きなんだって事が伝わって来たわ。
……良かった、鈴は異世界で沢山の人に好かれて、楽しく生活しているのね。
……でも、鈴は私が居なくても楽しく生きているんだって思うと少し……いえ、かなり寂しいわね。 再会したら、一言くらい文句を言ってやらなきゃ。
そのまま鈴の話題で盛り上がっていると、少年がピクッと何かに反応した。
「あっ、ディアモンの使いが来たみたいだね。 ちょっと待ってて。
キミはここから出たら時間が動きだしてすぐに死んじゃうから、絶対に来たらダメだよ? 転生の準備ができる前に死んだらどうにもならないからね」
そう言って、ドアを開けて出て行った。 あれ? あんなドア、今まで無かったのに。
というか、白い空間に玉座が1つあるだけだったのに、気づけば周りの景色は、ヨーロッパ風ペンションみたいな部屋に変わっていて、私は薄いグリーンのソファーに座っていた。 ……いつの間に? 本当に不思議ね。
部屋の内装をキョロキョロと見ているうちに、妖精の少年が戻って来た。
「お待たせ、転生の権限を分けて貰えたよ。 それじゃあキミの転生の話をしようか」
そう言って彼は私の正面に、あの玉座を持ってきて座った。
あ、その玉座って持ち運べるのね。
「さて、これからキミの適正を見るよ。 特に適正の高いものを何個か言うからその中から選ぶといいよ。 適正の無いものに転生するのは難しいからね」
ニコッと笑いながらそう言うと、彼は私の顔の前に手をかざす。
突然やって来た奇妙なむず痒さに耐えていると、やがて彼が口を開いた。
「うん、分かったよ。 キミにはなかなか良い転生先があるよ! 何個か候補があるけど、まずハズレから言おうか」
ハズレ? 私、『ハズレな何か』の適正が高いの? 聞くのが怖いわね。
「まず、ハズレなのは……石だね。 これは無いね。 動けないし喋れないし……まあ一応、精霊にランクアップするチャンスはあるけど、生物ですら無いからモーリンの木よりもキツイかもね」
石…… 私って石の適正が高かったんだ……、どういう反応して良いのか分からないわ。
「ここからが当たりだね。 まずサーバルキャットの獣人だ。 たしか日本では人気があるんでしょ?
身体能力も高いし、一部では獣人差別もあるけど、大抵の地域では普通に人権があるよ」
サーバルキャットが日本で人気? そうだったかしら? それは知らなかったけど……でも獣人なんて種族もいるのね。
「あとは普通の人間だけど、一般庶民から始まり、有名な戦士の子供とか貴族の令嬢とか学者の娘なんていう枠もあるよ。
キミ、転生先の選択肢が多いねー。 で、何を選ぶんだい?」
色々選べるみたいね。 でも、その選択肢なら、ほぼ一択じゃないかしら?
私は当然…… 石を選ぶわ。
「そうだよねー。 その中なら当然石だよねー……って、ええぇっ!?
それを選んじゃうのかい!? なんで!?」
だって、鈴は今は精霊になって、すごく寿命が長くなっているんでしょう? なら寿命のない石じゃないと鈴と同じ時間を生きられないじゃない。
人間の寿命が限られているのは言うまでもないし、獣人は……知らないけど動物寄りでも人間寄りでも寿命はさほど長く無いでしょうし。
それに石から精霊になるチャンスもあるんでしょ? そうなれれば鈴とずっと一緒にいられるわ。
「うわぁ、自由な体よりモーリンと一緒にいられるかどうかが最優先かー……
ねえ、キミ『重たい女』とか『ストーカー気質』とか言われた事ない? ああ、もしかして前世の影響もあるのかな?」
重たい女? ストーカー? 失礼ね、私が執着するのは鈴のことくらいよ。
ところで、前世の影響ってなによ? 前世の事を言われても分からないんだけど。
「……ああ、口が滑ったね。 まあ別に言っても良い事だけどさ。
さっき適正を調べるためにキミの魂を見た時に気づいたんだけど、キミの前世は、故郷を離れて親しい人間と離れたまま死んだんだよ。 移り住んだ先でもちゃんと親しい相手はできたし、そこそこ充実した人生を送ったんだけど、それでも故郷の大切な人に会えない事を最期まで悲しんでいたんだ」
そうなんだ……じゃあやっぱり鈴を追いかけるのは正解みたいね。
前世で大切な人と離れたっていうなら、今世……いえ、これから転生するんだから来世ね。
その来世では大切な相手から離れないわ。 そうすればきっと私は後悔なんてしない。
そうと決まれば、早速鈴の所へ行かないと。 早く転生させてもらえるかしら?
……ああ、一度死ななきゃダメよね、じゃあ死んでくるわね。
さあ、気合いを入れて死ぬわよ。
「うーん、キミはまともな子だと思ってたんだけど結構アレなタイプだねー……
モーリンってこのタイプの女の子を引き寄せるフェロモンでも出してるのかなー?」
そう言って苦笑いしながら彼はドアを開いた。
その先には、なぜか色は白黒だったけど、見慣れた日本の風景が広がっていて、脇の林には血まみれの私が転がっていた。 うわ……私、よくあの状態で這って歩けたわね……白黒になってるお陰で血の色は目立ってないけど……それにしても、まるでホラー映画じゃない。
まあ、いいわ。 それじゃあ、行くわね。
「うわっ、この惨状を見ても躊躇無く行ったよ……。 気合い入ってるねー」
そんな声を聞いた直後に視界が赤く、暗くなり、私の体には痛みと苦しみが戻ってくる。
あぐっ……うっ…… あー……死ぬにしても……痛みくらい消して貰えば……良かったわっ。 妖精君に頼むの……忘れてたわねっ……しくじった……。
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次に気づいた時には、またあの部屋で妖精君の前のソファーに座っていた。
……あら? もしかして死に損ねたの?
「安心しなよ! ……て言うのは変だけど、キミの肉体は死んだよ。
もう一度このドアをくぐれば、その先は異世界リーズガルドさ。 そこでキミは石に転生する。 ……て言うか、本当に石でいいの? 決まったらキャンセルは出来ないよ?」
ええ、どう考えてもそれがベストの選択よ。 ……じゃあ行ってくるわ。
「うーん……やっぱりキミは面白いね。 まあ、大変だと思うけど、絶対に目的の相手に会える『絆の祝福』を与えてあるから頑張ってよ……まあ、いつ会えるかは分からないんだけどね。
それと、ボクの名はオベロンだ、覚えていてよ。 気が向いたらこれからも助けてあげるからさ。 気が向いたらだけどね」
お世話になったわね、オベロン君。 ありがとう。 ……本当にありがとうね。
できる限りの感謝の気持ちを伝えて、私はドアをくぐる。
その瞬間、私の意識は光に飲まれて、ゆっくりと薄れていった。
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その日、異世界リーズガルドのとある岩山の頂上付近で岩壁の一部が崩れ、そこから人の頭ほどの石が転がり落ちた。
その石はしばらくの間ゴロゴロと転がると動きを止めた。
もう石は動かない。
そこでじっと空を見つめ、ただひたすら誰かを待ち続けるかのように。
次からはモーリンの話に戻ります。
石に転生した稲穂ちゃんの話は合間合間に少しずつ出てくる感じにする予定です。
彼女とモーリンとの再会は、まだ少し後になります。