作者様、読者様へ
私にとって、
作品を生み出す『作者』は、
各々の表現を追い求め、
言葉を紡ぎ、言葉に生命を吹き込む人だと思う。
私にとって、
作品を読んでくれる『読者』は、
作者も気がつくことの出来なかった、
眠れる力の可能性を呼び起こすことのできる人だと思う。
私は、『毒者』も『錯者』も、
存在しないと思う。
でも、私がもし誰かにとっての『毒者』なら、
あなたの作品を、
きちんと読むことができずにごめんなさい。
あなたの作品が、
あなたの喜びも、
あなたの怒りも、
あなたの哀しみも、
あなたの楽しさも、
私はとても大好きです。
だから、もしよかったら、
これからも、こんな私でよかったら、
隅っこであなたの作品を楽しみに待ってもいいですか…?
私がもし誰かにとっての『錯者』なら、
あなたに気持ち悪いと言わせてしまうような、
至らない作者でごめんなさい。
あなたに童貞臭いそんな文章しか書く力のない、
勉強不足の作者でごめんなさい。
でも、少なくとも、
あなたに気持ち悪いと言ってもらえる程度には、
私の作品はあなたに期待を抱いてもらうことが出来ていたのでしょうか。
あなたに童貞臭いと言われる程度には、
あなたの心に響く文章を書けていたのでしょうか。
少し傷ついたりもしたけれど、
そう考えるとやっぱり嬉しいな。
こんなわたしでよかったら、
あなたに読んでもらえたかもしれないことを、誇りに思ってもいいですか…?
『気持ち悪い』
あなたはこの言葉で、
私の常識という皮を被った偏見を、
打ち砕いてくれた。
『童貞臭い』
あなたはこの言葉で、
私の経験の浅さを、
見事に表してくれた。
ありがとう。
多分私だけじゃ気がつくことなどできなかった。
だから、私なりに、
この二つの言葉に敬意を込めて、
意味を送りたい。
気持ち悪いとは、
常識という名を冠した偏見に、
それで本当にいいのかと疑問を投げかける、
聴く者に問いを投げかける、そういう意味を持つ言葉。
童貞臭いとは、
己の未熟さを、経験の浅さを、誇りにしてはいけないと、
努力をやめない者に敬意を払う、そういう意味を持つ言葉。
だれかにとって私は毒者であり、錯者なのかもしれない。
こんな私なので至らない点が多々ありますが、
まだまだ未熟な点も多々ありますが、
それでも、
読者に、
作者に、なれるように、
これからも色々頑張りますので、
もしよかったら、
これからもよろしくお願いします。