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8/8

その8 記憶に染み付いた色合い

昼寝をすると夜に目が覚める 何時もの事 何時もと同じ空の色

黒と青と紫と何かを混ぜたような不思議で再現するの難しそうな夜色


この空の下で俺は毎日コンビニの素晴らしさを実感する。 あれは本当にすごい。

今晩と次の晩も実感するはずだったのにな、何でこんなとこで茶をすすってんだ。

いや、美味いけど 美味いんだけど


「さっ、そろそろ行きましょうか。」

水筒(魔法瓶)の蓋を閉めながら千村が言う。

リーダーシップとってくれんの?


「どこ行くんだ?」

「校内です。」


………………………


「校内のどこに行くんだ?」

「そうですね…………………音楽室なんか近いですしそこで良いんじゃないでしょうか。」

今考えただろ 絶対

ノープランなんだな 計画とか無いんだな

こんな奴に嵌められたのか いや、ただ単に抵抗すんのがメンドカッタだけだけど

押し倒して鍵奪うのが正統法なんだろな

そもそも、女子と2人っきりっていうシチュでときめかない俺ってさ

別にいいけど。


「階段を下りるときは私を後にして下さい。見つかった時逃げられませんし。」

「それは俺にお前を降ろせと?」

「車椅子で階段が下れるわけが無いじゃないですか。」

だから どうやって上ってきた。

思うけど口に出さない  黙ってるうちに千村が鍵を開けた


「かったるいから車椅子ごとお前運んでいいか。」

「危ないから止めてくださぃ……あの、人の話は最後まで………あぁ、私の意見は無視なんですね。」

顔見えないからどんな表情してんだかわかんないけど、とりあえず落ち込んでんだろな。

両手が塞がってるから屋上の扉を脚で押し開ける。

車椅子も千村も重い 一応俺も男子だし平気といえば平気だけど

メンドイ 腕痛い カッタルイ


という事でさっさとこいつを降ろすべく、駆け足で階段を降りて行く。

ちらりと見えた千村の表情が恐怖で引きつってたのは気のせいだ。

サブタイトルは御題サイトから貰ってきてます。


配布元 遙彼方

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