異世界の理
初めて魔法を使い、ぶっ倒れたあの日から5年という歳月が流れ、俺は15歳になった。
この世界では、18歳までが義務教育のようで、あと3年は学園に通う。
そんな俺は、明日、姉ちゃんの在籍する魔法学園への入学試験を受けるべく試験勉強の真っ最中だ。
あの時に使えた闇魔法は、姉ちゃんと母さんの手を借りて、ただならぬ犠牲の元に、ある程度の研究をした。
あの闇魔法は、魔法を吸収し魔力へと分解。魔法を放った相手を対象者とし、魔力が煙状に変換され、虎の形になり相手を襲う。
そして、襲われた相手の肉体は消えさり、骨のみが残る。いわば呪いの類いだった。
この魔法は、案外使い勝手が良く、対象者以外が触れた所で何も起こらない。
だが深く考えてみれば、呪いならば魔法ではなく、黒魔術なのではないか……と思っている事もある。
それと、色々調べている内に、分かったことが一つ。
伝承の中での闇魔法使いは創造主と書かれていることが多々あった。
文献の中には、無詠唱で魔法を使っている描写や、魔力の流れを操作している描写もあった。
魔力の操作についてはすぐに理解し、それを知ると同時に無詠唱も使えるようになった。
魔法を使う際、魔法をイメージし、イメージした物を魔力の乗った詠唱で具現化させる、簡単にいうならば『言霊』のような物だと思っていた。
が違った。
実際問題、詠唱はイメージの補強に過ぎず、脳内へと魔力を流し込み、イメージを魔法へと展開させる。
極単純な事だった。
その事に気が付けたのは、俺以外の人間には見えていない物がこの世界にはあると知ったからだ。
初めて魔法を使った時、光っていた粉が魔力の素だったと知り、その後すぐに魔素と名付けた。
今まで魔力量に関しては、生まれつきの才に寄って左右されると思っていたが、魔素を利用する事で、無限に魔法を撃つことが出来る。
この原理に関しては、簡単に世界最強へとなれてしまい、この世を揺るがし兼ねないので、誰にも話しては居ないが、家族にはそれとなく教えている。
イメージを大事に!!って
そして、闇魔法使いが創造主と呼ばれる理由については大方予想がつき始めている。
先ずは、魔力の流れが人と違う事、常に脳へと魔力が流れているために、魔素を視認することができる。
それに気付くことで、この世の理を知り、常に新たな魔法を生み出す事ができるから、だと思う。