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みんなのレベルが、高いです。

 俺達は三十層のボス部屋の扉の前にいる。三十層のボス部屋の扉は今まで見てきたボス部屋の扉よりも大きく、装飾が増えていた。



「そういえばこの層で砂漠地帯は終わりだったよな?」



「そうだねー。三十一層からは溶岩がいっぱい流れてたよー?」


 ならここは砂漠のボスって感じか。



「私がボスと戦う番だねぇ。早く次に行くさね。」



 俺の頭の上に乗っているクロネが言う。


 俺の頭の上にクロネが乗ることで、クロネは完全なる砲台と化している。

 俺が雑魚敵の方に顔を向け、クロネが俺の生気を吸い取ってファイアブレスを放つ超連携プレーがこれによって出来るのだ! ボス戦もこれでやるつもりかな?



「よし、行くか」



 ボス部屋の扉を開けると、敷き詰められたようにある砂と、いくつかの岩場がある地面しかなかった。


 と思った瞬間、砂が人の形になって言った。


『フハハハ!!! 人間が来るのは久しぶりだなあ!いいだろう!たっぷり楽しんでやろう!!!!フハハハハハハ!!!!』


 ボスがなんか喋った。無駄に面白い喋り方するなこいつ。ジョジョの奇○な冒険に出てきそうな喋り方。



『フハハハハハハ!!!!驚いたか?ワガハイが喋れる事に驚いたか?』



 違った。デーモ○閣下だったわ。



『フハハハ何故ワガハイが喋れるのか知りたいか?知りた「うるさい砂だねぇ」


 クロネは俺の頭の上でそう砂閣下の声に被せて呟き、ファイアブレスを砂閣下に放った。




 だが、別の砂地から、また砂閣下は出て来た。


『フハハハハハハ!!!!そんな攻撃き『ドーン!!』


 クロネは言い終わる前にファイアブレスをする。



『フハハハ『ドーン!!!!』



『効かない『ドーン!!!!』



 俺が砂閣下が出て来た方向に顔を向けると、すぐにクロネがファイアブレスを撃つ。


 もう少し顔を向けるスピードを速くしてみよう。


『ちょ喋『ドーン!!!!』


『喋らせ『ドーン!!!!』


『おねが『ドーン!!!!』


 面白いな。よし、もっと早くしてみよう。


『ほん『ドーン!!!!』

『やめ『ドーン!!!!』

『ちょ『ドーン!!!!』

『おn『ドーン!!!!』


 出てくる方向を先読みしよう。


『え『ドーン!!!!』

『y『ドーン!!!!』

『ドーン!!!!』

『ドーン!!!!ドーン!!!!ドーン!!!!ドーン!!!!ドーン!!!!ドーン!!!!ドーン!!!!ドーン!!!!ドーン!!!!ドーン』



 そろそろ可哀想だなぁ。



『ぁの........ほんと.............お願いします........ほんと...........『ドーン!!!!』



 やべ。顔向けちゃった。クロネさんに慈悲は無かった。



 もう砂は全て消し飛び、元からあった岩場と、砂に埋まっていたらしき魔石、そして所々融解している壁だけが残っている。



「凄かったねー。私も魔法でどーんってやろうかなー」


 ヒメハルが魔石を四次元ポケッ........じゃなくて異空間ホールに入れながら言う。



「........おう、頑張れ。」


 ヒメハルは物理的にどーんってやっていると、お兄さん思います。俺だけどーん仲間じゃないな。俺もどーんしたい。ところでどーんって何なのかね? 脂肪にどーんの事か。なるほどありがとうナントカ茶、君のおかげで僕も大切な事に気が付いた。そしてさようなら、僕のスキルで脂肪は元から完全消滅してるんだ。



 そんな事を考えながら次の階層へと向かう。




 三十一層はヒメハルの言っていた通り、溶岩地帯だった。


 俺が一歩踏み込むと岩の地面が割れ、俺は溶岩に浸かる羽目になった。いきなり溶岩トラップかよ。普通の人だったら死ぬぞ?俺は、



「いい熱量だな」


 俺にとって溶岩はいい熱量でしかなかった。結構なエネルギーに変換されてる。俺の「黒」さんはほんとよく働いてくれる。



「大丈夫ー?」


「大丈夫大丈夫。いけるいける」


 俺は溶岩落とし穴から出て、再び歩き始まる。エネルギーがまた少し溜まったな。戦闘くらいにしか使い道無いけど。


「驚かさにゃいでおくれよ。急に落ちたから吃驚(びっくり)したじゃないか」


 頭の上でクロネが言う。クロネは砲台スタイルが気に入ったのだろうか。



「ごめんよ。許してくれや」


「怒ってはいないよ」


 クロネは溶岩の中から出て来た魚に向けてファイアブレスを撃ってから言う。溶岩の中で住んでいる奴をファイアブレスで倒すのか。まぁクロネのファイアブレスは破壊光線にしか見えないしこれがレベルの差なんだろう。



 そういえば俺のレベルはどれくらい上がったのだろうか。最近はリミッターをいちいち解除したりしなくても余裕で敵を倒せるのだが。



 ...........うおぉ、レベルが六十になってる。ステータスは相変わらず評価されていないが、底上げしてはされているのだろう。



「みんなはレベルってどれくらいなんだ?」


「私は百四十くらいだったかなー」


 ヒメハルさん高いっすね。


「私は確か二百超えていたねぇ。でも猫の体さね。身体能力はヒメハルと同じかほんの少し上になったくらいさね。」


 そういえばクロネは百年以上低層を彷徨っていたのか。そりゃ高くなるわな。


「そっか。じゃあレベル的には俺が一番下なんすね」


「いくつー?」


「え、いや....六十です」



 ヒメハルさんは大きく目を見開く。驚いているのかな? でもヒメハルさんと会った時俺のレベルは二十も行ってませんでしたよ?



「.......お前さん、そんなに低かったのかい?スキルの差ってもんは恐ろしいねぇ」


 頭の上でクロネさんがそう言ってため息を吐く。


「シュウのスキルは強力なんだねー」


 スキル達にはいつも助けられています。


「レベル上げ頑張ろうかな」


「別にいいんじゃないのかい?」


「そうですか」


 このままで良いそうです。



「ほら、ボス部屋だ。お前さんのスキルと称号の強さを見せてやりな」


 クロネはそう言って俺の頭から降りる。言われてみれば俺が戦う番だったな。


 俺はボス部屋を眺める。



 さて、今回はどうゆう縛りプレーで戦おうかな。



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