大猿を、落としました。
更新遅れました。
復活の報告も兼ねて、今日は短いです。
「グッギィ!!」
大猿が上から木の枝を投げてくる。
俺は避けるついでに今立っている大枝より、少し高い位置にある大枝に向かって跳ぶ。
かっこよく言うと、さらなる高みを目指す。
「ヴギャギャァ!」
大猿は、空中にいる俺を見逃さず、今度は小さめの枝を何本も、一気に投げてきた。
俺は空中で避け切れる筈も無く、体にどんどん突き刺さっていく。だが、俺にはそのような攻撃は無駄なのだよ!
何も無かったように二つ目の大枝に着地。
俺は身体に刺さっている小さめ木の枝を抜いて、投げ返す。
「ヴグィ?!」
よし、一本肩の部分を貫いたぜ。この調子でどんどんやっていこう!
「ヴヴィァア..ウギッ!」
むむっ、大猿は作戦を変えてきた。デカイ枝を、俺ではなく、俺が立てそうな大枝を狙って投げたのだ。立てる枝を無くして俺を来させないようにするのか。
「ほぉい!」
俺は枝キックと壁キックとジェット噴射で投げられた大枝の下まで行って受け止める。
この、投げられてからの超速行動。動画に収めておきたい。ジェット噴射の所は適当に誤魔化して。
だが、大猿はまだ大枝に向かって投げる。今度はさっきより遠い位置の大枝に投げられる。
「そいやっさァ!」
俺は先ほど受け止めた枝を投げて迎撃した。
投げたデカ枝と投げられたデカ枝が衝突し、どちらとも粉々になる。
「やるか。」
俺は脚と手の形状を変える。
手は、手の平に滑り止めをつけて、少し長く、関節は超自由。どこにでも曲がる。
脚は太ももがムッキムキ。それといつものようにつま先立ちのような獣の脚の形状にする。足の指は長く、四本の指だけで体が支えられている。身長が高くなった気分。
これなら普通に跳んでも大猿に届くかもしれないが、もう少しあの大猿を翻弄してやろう。
「うんことしょぉ!!」
掛け声だよ?下ネタじゃないよ?
俺は変形した身体を駆使して壁キックで登って行く。中央の木?ああ、もう使わない。
「ウギッ!!」
猿がなんか唾液を飛ばしてきた。なんかもう色が紫色。まあ、当たらないけど。
俺は壁に左脚で着地、唾液が紙一重の距離まで来ているが、縮地を使いながら右足を踏み込み、唾液を避ける。
唾液を受けた壁が溶ける音を立てて、煙が出ている。
あの大猿が飛ばしてくる唾液の消化酵素はデンプンより壁に効果があるのかな?
「ブブォッッッ!」
大猿が唾液を跳んでる俺に連発してくる。
「当たらなければ良かろうなのだー!」
某アニメの気に入ってるセリフに似せて言いながら唾液の弾幕を避けてゆく。
「ウギッギャギャ!」
「うおっ?」
そう叫んだ大猿は大枝を蹴り、空中に出た。
「ブベボッ!」
「さっき貫いた肩が治ったのか。」
大猿は俺と同じように壁を身軽に跳びながら、毒唾を吹き付けてくる。
デカイ猿が身軽に壁キックしながら唾吐いてくるって面白くね?面白くないか。むしろ悪夢になりそう。唾ちょっと臭いし。
「ウギッ!」
俺は大猿との距離をどんどん縮めていく。高さは今の所、八十メートルくらいか。落とすには十分な高さだな。
「ウギギャギャッッ!!!」
大猿が俺を目掛けて壁を蹴ってきた。大猿は腕を引き、殴る構えをとっている。俺もそれに合わせ、迎撃の構えをとる。
「お前みたいなお猿さんは、落ちてもらおうか。」
空中で襲いかかって来た拳を掴み、身体を縦に一回転させて大猿の脳天に硬化した脚を落とす。
元の世界と同じ物理法則に従い、大猿は空中から派手な音と共に地面に叩きつけられた。
「じゃあな。」
俺は上に向かって莫大な可燃性の水素を発生させ、落ちた猿に向かって降下しながら別れの言葉を告げた。
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「おつかれさまー」
「暴れすぎだったんじゃにゃいのかい?」
大猿と戦ったボス部屋を見渡すと、壁や地面が、へこんでいたり溶けてたりしている。
「..大丈夫だろ」
俺は自分に言い聞かせるように言った。




