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迷宮都市の兵士に、捕まりました。

森を走り抜け、平野の道を進んでいます。

どうも、自称、推定時速九十キロです。


迷宮都市の明かりが見えて来ました只今午後七時くらい。


走っている途中から、スキル"縮地"を手に入れたので、予定も速度もはやくなってます。

縮地ダッシュマジやべぇ。なにがヤバイかって言うと、減速ができなくてマジやべえ。



ああああ迷宮都市が近づいてきたよぉ。

このままだと迷宮都市を囲むように出来ている壁をぶち壊しちゃうよぉ。


これ止まれる?急ブレーキしかないぉね?

ちょっ、止まっ、足止めたっ、超スライディングな俺っ、地面がどんどん抉れてくっ、

ウォールマ○アが近いのぉ、壁を破っちゃうのぉ、進撃しないで俺っ、止まれるかっ、無理そうだっ、バッチリアウトォォーぉグヘッ!!!



おお、セーフだ。壁にめり込んだ時にスライムみたいになって良かった。ふぅ、おかげで壁に人型ができるだけで済んだね。



なんか兵士っぽい人達がこっち来たよ。

あーでかい音しちゃったからなぁ。


「おい!お前何やっているんだ!」


うぉ兵士っぽい人がなんか叫んでる。


どうするかはもう決まっている。

明日へ向かっていざ、Bダッシュ!


「逃げるな止まれー!!」


逃げるし止まんねえ



***


兵士に両手首をがっしり掴まれてしまった。 顔を見られてしまったのでスキルを使って逃げるわけにもいかない。


「いや、何と言うか、Bの連打がちょっと足りなかったって言うか?」


迷宮都市内部に逃げ込んだのだが、道に迷っている間に囲まれてしまったのだ。迷宮都市って都市そのものも迷宮だったりするの?


「言い訳は後で聞くからさっさと歩け!」


「いや、俺超歩いてるよ?なんなら縮地しちゃうよ?」


「黙って歩け!」


おお怖す。中学校の先生みたいな事言われたった。




しばらくグダグダ喋りながら歩いていたら、尋問所のような所に入れられた。


そこで待っていると、尋問官らしき人が来た。


「では尋問を始める。先に言っておくが私は嘘を見破るスキルを持っている。だから無駄な事はするなよ?」


「はぁい。」


嘘を吐くつもりは無いが、俺には'絶対者'があるから多分嘘吐いても見破れない。


「名前を言え。」


「シュウだ。趣味は食べることと寝ることだ。」


「名前だけでいい。」


趣味の部分で嘘を吐いたのだが、やはり見破れてないようだ。


「ええとシュウ君は、この都市の草原を抉りながら壁に激突し、この都市の壁に人型のくぼみを作った....間違い無いな?」


「そうだ。間違い無い。」


「じゃあシュウ君、どうやったらそんなことができるんだ?」


「走って止まっただけだが?」


「....まあいい。それは故意にやったのか?」


「いや、わざとじゃない。あれは事故だね。止まれなかったんだよ。」


「....本当らしいな。」


「そんでどうするんだ?」


「君の判決は兵長に決めてもらう。尋問は終わりだ。ついて来い。」


まじか。懲役や禁固などは勘弁して欲しいのだが。



尋問所からそれ程遠く無い所に駐屯所があり、そこにある建物の一室に兵長の部屋があった。



「失礼します。」


尋問官がその部屋の中に入ると、扉の向こうからそんな声が聞こえて来た。


「なんだ夜遅くに....なんだお前か。あの件だろう?待っていたよ。」


「はい、もう聞いているんですか?」


「ああ、他の兵士が報告に来てな。」


「そうですか。それと尋問の結果ですが・・・・・」


扉の向こうから先ほどの尋問の結果が報告されていく。


「なるほど、扉の向こうの何物かがそいつだな?」


「はい。そうです。」


扉が開き、尋問官が言う。


「入ってこい。」


部屋に入ると、鍛え抜かれた体躯の、髭を生やした人が、大きい机の奥に立っていた。


「おお、凄い奴を連れて来たな。はっきり言って想像以上だな。」


彼は俺を見た瞬間、そう言ってニヤリと口を吊り上げた。


「そうか。俺が凄い奴って事はわかったから俺はどうすればいいかを言ってくれ。」


「お前っ なんて口を「まあいい。」


尋問官がなんか言って来たが、それを兵長が止める。


「名はシュウだったな。団長の所へ行こう。まずそれからだ。」


「ああ、わかった。」


「兵長?こんな奴と団長を合わせては駄目ですよ!」


「いや、団長はきっと気に入るだろう。」


そう言って兵長は俺に来いと言い、部屋から出でいくので、俺もそれについて行く。



連れて来られたのは、広い、校庭のような所だった。そしてそこに、一人の男が木刀を持ってこちらを見ていた。


歳は二十五歳くらいだろうか。引き締まった体躯に、灰色の髪。浮かんでいる汗が月に照らされ、輝いている。そうか、彼の事をイケメンと言うのか。


「そこの人は....どこから連れて来たんだい?」


「例の壁事件の犯人です。」


おい兵長、壁事件とか言うなし。


「へぇ、彼が?」


「そうですね。」


「なるほど、つまり僕は、彼と闘えばいいんだね?」


....んえ?


「そうですね。」


いや何故そうなったの?目と目が合ったから?目と目が合ったからバトルなの?バッジとか八個集めてリーグに挑んじゃうの?


「君、名前は?」


「シュウだよ。」


「わかった。シュウ君だね?君は僕と闘う事が、壁事件の罰だ。」


「そうですかい。」


「ああ、早速で悪いがこれをあげるよ。」


そう言って彼は金属製の、木刀を型取った様な刃の無い刀をこちらに投げてくる。


俺は飛んで来るそれをキャッチし、言う。


「....素晴らしい刀だな。刃が無い上に...お前とお揃いだ。」


「ああ、良い刀だろう?」


「そうだな。それと俺は中途半端な決闘はあんまり好きじゃなくてな。」


「奇偶だね。僕もだよ。」


「だから........」


筋力強化。脳と筋肉のリミッター解除。余計な感覚の排除。身体の変形はなし。


決闘を、始めるとしよう。



「「殺す気で、来てくれよ?」」

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