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ソウルメイト  作者: K
1/19

1 はじまり

重く鈍い感触が手に伝わった。

見上げると、驚いた顔がこちらを向いている。

「どうして?」

掠れた声は、痛みより戸惑いが大きいことを伝えている。

声が交錯するが、何を言っているのかわからない。

けれども、彼の白いシャツは、見る間に鮮血に染まっていく。

蒼白になる彼の表情は、徐々に苦痛の色を濃くして、身体は、バランスを欠き、ゆっくり崩れ落ちて行った。



「!!」

梨花は、飛び起きた。

「え?」

一瞬、違和感を覚えてめまいを感じる。

ここは…?

自宅のベッドの上だった。

両手を見る。

鮮血で真っ赤になっていた両手には、血などついていない。

けれども、梨花にはあの感触が残っていた。

彼の背中から、剣を突き刺すあの感触だ。

生々しくリアルだった。

そして、驚いた彼の顔。

どうして? と聞く彼。

私の方が聞きたい。

何で、私があの男を刺し殺さないといけないわけ?



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