表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NOISE.2  作者: 坂津狂鬼
8年前
42/66

『始まり』より前

今回ばかりはタイトルに意味はあるというか。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「うぅ……?」

カーテンの隙間から日差しが零れ、僕の顔に当たってくる。

あまりの眩しさに思わず目を覚ますけど、まだ寝惚けててココがどこで自分が誰なのかすら分かってない。

確か……何だっけか?

というか重い。なんか重い。人一人が乗っかってるかのように重い。

下に目を向けるけど、そこには布団しかなく……布団が妙に盛り上がっているのは何故だろう。

気になって、布団を捲る。

そこには僕の体の上に乗っかってきて、その上、僕のパジャマに涎を垂らしている妹がいた。

「……はぁ」

軽く溜息を吐くと、妹の体を揺さぶって起こそうとする。

数十秒くらい揺すっていると、妹が呻りながら瞼を重そうに開け始めた。

「…………音にぃ?」

黒く長い髪をボサボサにして、僕と同じ黒い瞳は焦点すら合っていない。きっとまだ寝惚けているのだろう。ブツブツと何かを呟いたと思ったら、途端に僕の体に抱き着いてきた。

……妹はよく悪夢を見るそうだ。原因は何だか分からないし、どうやら後天的ではないそうでトラウマなどが関係しているわけでもないそうだ。

だからよく妹は起きてすぐに僕に抱き着いてくる。

背中を軽く触りながら、僕は妹に問いかける。

「なあ唯音? お前、いつの間に僕の布団に入ってきたんだ?」

「……分かんない」

あぁ、僕が寝た後にすぐ入ってきたわけか。

さすがに長い付き合いなので、ちょっとした事で大体の事は分かる。

「……音にぃ」

「ん? 何?」

「もっとギュッてして」

「いいよ」

そう返すと共に、唯音をより強く抱きしめる。

その後、そんな状態が数十分続いたところでやっと唯音が落ち着いてきた。




僕、篠守音亜と妹の唯音が藤松夫妻に引き取られてから10日が経った。

最初、この家に来た時は一軒家という事に驚いた。

今までは元々住んでいたマンションの一室と施設と呼ばれる場所にしか居たことが無いので本当に腰が抜けそうだった。唯音も声を上げてはしゃいでいた。僕ら兄妹にとっては価値観を根本からぶち壊されるような広さだった。

そもそも何故、藤松夫妻に引き取られたかといえば……まだ唯音も幼い頃に父と母が強盗に殺されたのが原因だ。空き巣とか言われる輩が僕の家に入り、父と母に見つかり、逆上だか何だかをして包丁で刺して、殺した。

詳しい状況は知らない。残念ながら僕らは留守番という命を勝手に放棄して近くの公園で遊んでいたからだ。鍵はちゃんと閉めたはずだから僕らの不注意が原因で殺されたという事は無いはずだが……。

楽観的に捉えれば、遊びに行ったお蔭で殺されずに済んだし……悲観的に捉えれば、遊びに行ったお蔭で殺されたのかもしれない。

どちらにしろ僕らの両親は殺されて、それからは施設と呼ばれる場所に居た。

別に悪いところじゃなかった。友達も出来たし、共同だったけど自分の部屋も有ったし、悪い所じゃなかった。そこで藤松夫妻とも会ったわけだし。

藤松夫妻に気に入られ、兄妹そろって引き取られて今に至る。

そして僕は引き取られて早々、とてつもなく図々しい事を言った。

『苗字は変えないでください。僕たちは篠守のままでいたいんです』

両親が死んで、残った物は親戚に取られてしまい、僕たちは余って施設に入れられた。二人が一緒じゃなきゃ嫌だと言ったのが原因かどうかは知らないけど僕ら兄妹に残ったものは苗字くらいしかなかった。

せめて忘れないように、苗字だけは失いたくない。

本来なら、優しく反対されて諭されるのだろう。だけど藤松夫妻は納得してくれた。本当に、良い人達に出逢えたと思う。

もう夏休みに入ってしまって、まだ学校で友達はいないけど……それでもこれから毎日が楽しく過ごせる。そう思っている。きっとそれは唯音も同じことで、本当に嬉しくて楽しかった。

この時は。

文章がグチャグチャですが、まあ日常なんて書けないんで勘弁してください。

……前は書けたんだけどなぁ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ