表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/75

その後42(モグラとプレミアムシート)


『アニエス落ち着いたか?』


 使い魔を通してセオドリックがアニエスを心配する。アニエスがそれに顔を隠しつつ水を飲んで(うなづ)いた。


『じゃあ、そろそろ顔を出したらどうだ。舞台が始まるぞ?』


「……私はもう殿下に二度と顔向けできません」


『私なら気にしていない。……でも、そうかそんなに言うならわかった、さっきあったことは全て忘れよう』


「嘘つき。さっき起こったことは忘れられないと言っていたではないですか!」


『じゃあこっちも言わせてもらうが反省するなら、飲酒こそ反省しろ。今回は私には言うほど責任はないはずだ。そうだろう?』


「……はい、その通りでございます」


『じゃあ、顔を出せ。見せろ。その恥ずかしがっている顔を是非とも私が視姦してやろう』


「ううっ、さっきまでのあの可愛かった子の中身がこんな変態に侵されているだなんて、ゆめゆめ誰も思いませんよ……」


『そうか? それに関してはどちらかというとさっきのアニエスの方が変態ぽかったぞ?』


「もうっ、やっぱり忘れる気なんて無いんじゃないですか!」


 アニエスが屋外オペラの席でお酒も手伝い先ほどやらかした件について、アニエスと使い魔を通したセオドリックがわちゃわちゃと言い合いをしていると、音響トラブルで動かなかったオペラの舞台にようやく動きがみられた。


「長らくお待たせいたしました。これより約十分後にとある愛に狂った王女の物語をお送りいたします。どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください」


『いよいよ始まるみたいだな』


 そう言うと、セオドリックの使い魔はアニエスの席のサイドテーブルにヒョイッと飛び乗り、伏せてくつろいだ体制で尻尾をテーブルの端から垂らしてゆらゆらと揺らす。


「……殿下、舞台が始まるのにご自分の席には戻らないのですか?」


『ああ、私はアニエスと舞台を観るためにここに来たからな』


「殿下の席の方が舞台はよく見えるでしょうに」


『じゃあ、アニエスが今から私の席に来てくれるのか?』


 アニエスは、はあっと大きなため息をつく。


「もう、殿下は言ったら聞かないんですから……その毛の薄い小さな体で寒くは無いですか?」


『え、私と認識したうえで服に入れてくれるのか? それなら私も大歓迎だ!』


「そんなわけないでしょう。コーラ私のコートを取って」


「え!? お嬢様、それでしたら私のコートを使われては?」


 コーラがそのように気遣いを申し出るも、アニエスは首を横に振った。


「殿下が座られるのですから一番良い敷物がいいでしょう? 構わないから私のコートを取って」


 そうしてコーラが持ってきたアニエスのコートは、哺乳類中最高と誉れ高く、幻といわれる扱いのモグラの毛皮『モール』で出来たコートだ。


 非常に貴重なため服飾を愛し、そして大変詳しいコーラが敷物代わりにするのに難色を示したのも納得であろう。


『アニエス、これはもしかしてモグラの毛じゃないのか?』


 王族であるセオドリックもすぐにその最高毛皮の正体に気付く。


「さすが、殿下はお目が高いですね。母が私が殿下に随行すると知り自分の持っていたモールのコートを仕立て直したんです。こうやって役に立ったのを知れば私の母もきっと喜びます」


『……こんな貴重なものを、私の使い魔の毛だらけにすることになって、申し訳ない』


「きちんと手入れをすれば全然平気ですよ。……はい、出来ました! 具合はどうですか?」


『うん、アニエスの胸の次に素晴らしい!』


「はい、そのことは忘れましょうねー! いい子いい子」


『うわ! やめてくれ、ふいにその素手で撫でるな! こっちは大変なことになるんだぞ!』


 そのあとアニエスに撫でられたセオドリックは、使い魔を通して大人しくサイドテーブルに敷かれたアニエスのコートにちょこんと伏せをする。

 この席は今この屋外オペラにあるどの席よりも豪華なプレミアムシートだ。


 アニエスはそれを見てふふっと笑う。


 セオドリックは困ったところがあるが、一緒にいて人の心を明るくさせる楽しい人物であることは間違いない。


 そして挨拶からきっかり十分後、舞台の幕は引かれ、いよいよオペラが始まるのだった。






※ここからは不快に思う方もいると思いますので、ご興味のない方は読み飛ばしを推奨します。


~どうでもいい豆知識。バストの重さの量り方~


①小さなボウルにぎりぎりまでお湯を注ぎます。


②その小さなボウルをそれより一回り大きなボウルに置きます。


③ぬるま湯に入った小さなボウルの中に自分の片方のバストを入れます。


④胸の分のお湯がこぼれて大きなボウルにたまるので、それを計量カップで量ります。


1立方㎝で比較すると水は1g、脂肪は0.9gなので、これをもとに計算すれば、バストの大体の重さがわかります!


因みに

AAAカップ=片胸の重さ約10g さくらんぼ1.5個分

AAカップ =片胸の重さ約30g イチゴ  3  個分 

Aカップ  =片胸の重さ約70g みかん  1  個分 

Bカップ  =片胸の重さ約140g 柿   1  個分 

Cカップ  =片胸の重さ約240g りんご 1  個分 

Dカップ  =片胸の重さ約380g グレープフルーツ1個分 

Eカップ  =片胸の重さ約500g 梨   1  個分 

Fカップ  =片胸の重さ約800g 小玉メロン 1 個分 

Gカップ  =片胸の重さ約1100g 中型メロン または パイナップル 1 個分 

Hカップ  =片胸の重さ約1500g 小玉スイカ 1 個分

Iカップ  =片胸の重さ約1900g 大玉メロン 1 個分 

Jカップ  =片胸の重さ約2500g 中型メロン+小玉スイカ 各1個合わせて2個分

Kカップ  =片胸の重さ約3100g  小ぶりの大玉スイカ  1 個分 


↑なお、これらは全て片胸の重量&果物の個数になるため両胸になるとこの二倍です。

今回はアニエス本編に出ているキャラクターでKカップが最高カップ(※アニエスの兄嫁レティシア)であるため、そこまでの掲載といたしました。くだらないことしてごめんなさい。でも楽しかったです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ