玉ねぎを切る時、目に染みない方法
私、昔はボロボロ涙を流しながら玉ねぎを切っていました。辛かった……。
今はまったく辛くありません。目に染みることなく玉ねぎを切る方法を知ってからは。
大学生の時だったと思います。
カレー、肉じゃが、焼肉、野菜炒め、チャーハン、酢豚、丼もの、とにかく玉ねぎを毎日のように切っていました。そのたびに辛い思いをするので、なんとかこれをなんとかしたかった。でもゴーグルとかつけるのは面倒臭かった。
覚えてませんが、確か読んでいた雑誌の記事でたまたま、その情報を得ました。
『口を開けながら玉ねぎを切ると、目に染みない』
早速やってみました。次に玉ねぎを切った時に、今までは口を閉じて真剣に玉ねぎを切っていたのを、アホみたいに口をだらーんと開けて、他人には見せられないようなふざけた顔つきで、玉ねぎを切ってみたのです。
本当だ! と思いました。
確かに涙が出ませんでした。まるでゴーグルをつけているように、目に染みすらしません。
人に見られないところでしか出来ないというデメリットはありますが、それ以来、私は人生の辛さから一つ、解放されたのです。
でも、今ネットで調べたら、このやり方、出て来ないんですよね……。
・レンジで温める
・冷蔵庫で冷やしておく
・換気扇を回す
ネットで出て来るのはこのへんでした。
ただひとつ、『口を開ける』に似た方法が紹介されていました。
・割り箸を口にくわえて切る
割り箸を口でくわえながら切ると、涙の分泌よりも唾液の分泌が優先され、涙が出にくくなるとのことです。
確か『口を開けて切る』のは、唾液は関係なく、目に染みる原因となる物質が鼻から入って来ても口から逃げるので──みたいな理由だったように思います。
うーん……。
私、暗示にでもかけられた?
それとも自分では意識してないけど、割り箸をくわえずともよだれをダラダラ出せる特殊体質なのかな……。
なんにしろ──
割り箸くわえながら切るのはそれこそ他人には絶対に見せられないなと思いました。
これからも玉ねぎは口を開けながら切って行く所存です。
ネットには書いてなくとも。