魔力供給
打ち切りとなりました。 読んでくださった方、ブクマ、評価して下さった方々有難うございました。
セリルにギムロスの所へ、ダンジョンで手に入れた素材を持って行って貰い、僕はアリアドネに第七階層までの事を報告する。
「ドラゴンに、山ですか。 もしかすると、魔物を一定数倒すと出現するのではないでしょうか? そう考えると第八階層にも強力な個体が居るかもしれませんね。 山に関しては、現在選べるダンジョンの種類に街もあるので、大森林に山を作れば、ダンジョンにも山を立てられると予想出来ます!」
「山は頑張ればなんとか作れそうな気はするけど、出来れば鉱山がいいよね。 出来ないかな?」
「森に山を作り、そこに様々な資源をつぎ込めば出来るかもしれませんが、難しいかもしれませんね。 支配領域を広げて、鉱山を取り込むのが、現実的かと思います」
「鉱山なんてこの辺りにあるのか?」
「この辺りにはありませんが、ヴァジールダンジョンの近くに、ドラゴンが住み着いて手が出せなくなってしまった鉱山がある様ですね」
「それは良い情報だな。 ヴァジールの魔境を広げる事が出来ればその鉱山を手に入れる事が出来るかもしれない」
「はい! 山を支配しているドラゴンですが、大型でかなり強いらしいので、鉱山へ支配領域を拡張する時は、万全の用意をして挑まれた方が良いかと思われます」
「うん。 僕が戦って来たドラゴンは小さい方だと思うけど、それでもかなり強かったからね。 気を付けるよ」
「はい! それと、魔力の回復手段でしたね。 魔力の回復自体はポーションで可能なんですけど、それ程効果が優れているわけではなく、完全に魔力を回復するまでにお腹が膨れてしまうので、今思い当たる良い手段はありませんね」
いい魔力の回復手段がなければ、現段階で、第八階層攻略は難しいか……
そういえばセリルの魔力ってカイゼルの五倍くらいあるらしいけど、魔力供給とか出来ないかな?
それが出来れば、第七階層の魔物を殲滅してから第八階層へも行けるはずだ!
丁度ギムロスの所からセリルが帰って来たので、聞いて見ると。
「魔力供給? 試した事が無いから分からないけど、呪術師の能力を使えば何とか出来るかもしれない。 ちょっとやってみるね」
セリルが何度か試行錯誤しながら、魔法を試していると、角の生えた≪イビルアイ≫を作り出した。
その角の生えたイビルアイが僕の体を刺すと、僅かに魔力が注がれている……
でも、角が結構大きくて、戦闘中にこれをやられると危ないな。
練習すれば何とかなりそうなだし、セリルには継続して魔力供給の訓練に励んでもらう。
セリルの魔力供給が出来る様になるまでは、しばらくダンジョンはお預けだな。
僕はジャレイフに新しく出来るようになった、僕の奥儀≪天香国色≫を見て貰ったり、剣の手入れの仕方など教えて貰う。
相変わらず、何をしても褒めてくれるけど……そう言えば、ジャレイフって何で僕の事をこんなに敬うのか聞いて無かったな……
ジャレイフはミランダとアトラスが勧誘して、連れて来ただけの人間だ。
それなのに何故か僕に対する忠誠心は、他の眷属を凌ぐかもしれないくらい持っている。
「ジャレイフが僕に向ける忠誠心って、何処から来ているのか、聞いていいかな?」
「……。 ディル様は私に若さと、永遠とも言える寿命を与えてくれた存在! 主であるディル様に尽くす事こそ、私の義であると具申致します!」
「そうなのか……初めて僕を見た時に凄く動揺していた様に見えたけど、あれは何だったの?」
「それは……申し訳御座いません……」
ジャレイフの態度を見るかぎり、何かあるんだろうけど、本人が言いたくないのであれば、無理に聞く必要もないか。
僕は「わかった」とだけ答えて、訓練の続きを再開する。
いつか話してくれる日が訪れるといいな。




