~アリアドネ視点~ 眷属会議 反抗期
「これから眷属会議を開きたいのですが、何人かは察している様ですね。 まず、私から今回の議題に関して発表させて頂きます。 拠点へお帰りになられたディル様のご様子がおかしかったのです! そこで何か心当たりのある眷属の方がいらっしゃいましたら報告をお願いします。 はい! オウル宜しく頼みます」
「私からは訓練中に手合わせをしている時だったのだけど、もっと厳しくして欲しいと……恐らく、私達が地竜を討伐したのを見て、燻っていた何かが触発された物だと思っているわ」
「私も訓練中に同じ様な事を言われてしまった。 そして……訓練中は私の事を師と仰ぎ、弟子として正しい振る舞いを志されたのだと思う。 しかし……主であるディル様にその様な事をされては、私としては……」
「有難うございます! オウルもジャレイフも厳しく指導する様にと仰られたのですね……やはり、会話を聞き、違和感を覚えたのは勘違いではない様ですね……他には何かありますか? はい! リストは何があったんでしょうか?」
「リストわー! 遊びたかったのに断られた! もっと眷属としてやるべき事があるだろって言われたー! リストは遊びたいのに……」
「そうですか。 いつもなら遊びに少しだけ付き合っていましたからね。 私も聞いて居てギョッとしてしまいました。 ディル様の中で何か心境の変化があったのでしょうか……他には、はい! セリルは何があったのでしょうか?」
「私もお姉さんぶるのを止めろと言われたけど、ディル様の変化には心当たりがあります! 反抗期です!」
「反抗期! それは、どの様な物なのでしょうか?」
「人間には反抗期と呼ばれる時期があって、多分それじゃないかと……」
「具体的な事を教えて頂けますか? どういった状況下でその様に振る舞われるのか、その期間がどれ程なのか、そしてどういった対応を取るのが正しいのかを教えて下さい!」
「えっと……私も詳しくないから具体的な部分に関しては分からないの」
「そうですか、同じ人間だったジャレイフは何か分かりますか?」
「反抗期と言うのであれば、少しは分かる。 大体は思春期の子供に多くみられると聞く、期間に関しては人それぞれだが、対応としては、剣士達の間では、一人前の剣士として扱い始めると、立派な剣士として志を持ち、勝手に自立して落ち着いたと聞いた事がある。 眷属達全員が、ディル様と向き合って、これからのディル様とどう関わっていくのか、ディル様の眷属達である我々もディル様の見方を変えて行かなければならないかもしれん」
「そんな……可愛らしいディル様が変わってしまうなんて……アリアドネはディル様が変わられても眷属としてお慕いする事は変わりません。 しかし、受け入れる事に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、ジャレイフの言った様に、今のディル様と正面から向き合う様に心がけて置いて下さい!」
難しい問題ですが、眷属達総出で向き合っていきましょう。
ディル様にとって大切な時期なのですから……




