魔境の街の発展計画
「ヴァジールにもダンジョンがあるのですか? そうですね……少し多いような気がしますので、この世界にある魔境とダンジョンの数もアトラスとミランダに調べさせるように伝えて頂けますか?」
「わかった。 確かに少し離れているとは言え、ダンジョンが多いと言うのは気になるな。 ダンジョンが全て魔境から発生したものと考えると、僕達と同じように発展させて、強力な眷属を率いる魔境の主もいるかもしれないし。 それにしても、目立った動きがないから逆に不安にもなる」
「その通りです! 強力な眷属を率いる主が他にもいるのであれば、もう少し目立っていてもおかしくありません。 見つかっている魔境が砂漠や荒野と言われているので、あまり頭のいい主が選ばれていないだけかもしれませんが……」
「とりあえず、情報を集めて見るよ。 それで、街の発展はどうかな? そろそろ建造物の一つでも立っている頃かなと思っていたんだけど。」
「ディル様の与えたゴーレムが昼も夜も休まずに働いているお陰で、住民の家は簡素ですが人数分は出来ております。 ただ問題が発生しました。 私も含め、建築技術が乏しく、知識もありません。 他にも生活をする上で、狩りだけは出来るのですが、畑などの知識もなく街の運営に支障が出ています。 一応狩りと、ディル様の魔力によって食事は賄えているのですけど、ずっとこのままでは国への発展など夢に終わってしまうでしょう」
「そうか、どうせなら素晴らしい街にしたい。 ヴァジールの街の作りなんかも僕達で調べ上げて行くから、それを参考に街を発展させて行こう、いっその事ユリアンをヴァジールの街へ連れて行ってもいいと思うんだけど、どうかな?」
アリアドネと相談して、僕がホムンクルスに戻るタイミングでユリアンも連れて行く事になった。
ただ、ユリアンは統治する事に特化していて、戦闘は不向きなので護衛をしながら街の探索をする事になった。
拠点の改装について相談を始め、どうせなら貴族の屋敷のような見た目にしてみようと言う事になり、医務室と薬草を育てる培養室は屋敷から少しだけ離れた場所に移して拡張する。
見た目も石造りの綺麗な見た目にして、清潔感のある感じにする予定だ。
工房は後々、街へ移動するので、とりあえずもう少し拠点から離して設置する。
日が昇るまで改装していったけど、まだ最初に手掛けた屋敷も上手くいかなかった。
とりあえず二階建てにして、広い玄関とロビーは装飾はまだだけど、とりあえずはこれでいいだろう。
今まで使っていた部屋を適当に配置して今日の所はこれで終了。
訓練場などもとりあえず、屋敷の外に置いて、ここも拡張して綺麗にしないと……
時間になったのでユリアンが会議室にやって来たので、ホムンクルスに精神を移してセリルにユリアンを迎えに行くように伝える。
そして宿に五人集まり、これからの事を相談した。




