ダンジョンの罠
本体に戻ると、ユリアンとアリアドネが出迎えてくれて、挨拶を交わした後、今日あった出来事などを話す。
ユリアンの街の開拓は、順調に森の伐採を行えているようで、魔獣による被害も今の所ないらしい。
ただ、眷属達と違い、召喚した魔族達は、休む必要があり、夜は活動出来ない為、不眠不休で動けるゴーレムの召喚をユリアンに頼まれた。
僕はゴーレムを三体召喚し、ユリアンの命令に従うよう指示すると、問題なくユリアンの指示に従って動き出した。
そのままユリアンはゴーレムを連れて開拓作業に戻り、アリアドネからギムロスが呼んでいた事を伝えて貰ったので、工房へ向かう。
工房に着くと、ギムロスが「ん!」と装備を差し出して来たので受け取り、礼を言うとまた「くひひ」と笑って、作業に戻って行った。
一時的にホムンクルスに戻り、セリル達にも声を掛け、空いた時間に装備を取りに来るように伝える。
僕は新しい双剣の装備になったので、またダンジョンに潜りたくなってきた!
そういえばこっちのダンジョンも順調に罠を張る事が出来ているのだろうか?
アミューゼンは、ぼーっとしている感じだったし、様子を見に行ってみる事にする。
ダンジョンの入り口まで転移して様子を窺うけど、アミューゼンの姿はない。
罠を仕掛けているとしたら僕が入っちゃまずいかもしれない……
しばらく眺めているとアミューゼンが姿を現す。
「ディルさまー。 こちらへー」
手招きをするアミューゼンの後に続き、ダンジョンの中へと入って行く。
中にはアシッドスライムがそこら中に居て、スケルトンも徘徊している。
ダンジョン内では眷属と僕は襲われる事はないけど、召喚した魔族達はここへ入ると攻撃されてしまう。
「罠は全て固定しましたのでー、仕掛けた場所に行って説明しますねー」
相変わらず笑みを浮かべて表情の変わらないアミューゼンは、僕の手を引いて設置した罠などの紹介をしてくれた。
ずっと罠を設置してくれていたみたいで、その数は相当多い、しかもスケルトンやアシッドスライムによる誤作動などの防止まで、完璧な物を用意してくれていた。
道幅が狭い為、三種類しかないようだけど、王道のベアトラップや、糸に触れると闇魔法で作った精神異常を、引き起こす霧を散布したりする罠、そして死角から毒矢が飛んでくる、と言った仕掛けを披露してくれた。
この毒矢は少し重たく、速度も速いので当たるだけでも致命傷は免れない上に、毒も塗ってあるので、大半の侵入者は次の第二階層までは辿り着けず、この毒矢で止めを刺されるだろう。
拠点のレベルが上がれば階層も増えて、もっと罠を仕掛ける事が出来ると伝え、ダンジョンを後にする。
僕を見送る彼女は寂しそうにも見えたので、拠点にまだ作ってなかった眷属達の部屋を作っておいた。
日が昇り始めるまで、双剣の訓練をジャレイフとして、ホムンクルスへと戻る。
今後の目標はヴァジールの街の到着、ユリアンの街の開拓、ダンジョンへどう獲物を誘うのかとい言う事を考えておこう。




