きっと何者にもなれない僕達へ
書きたいことはあるのにうまくアウトプットできない。題名に対して内容短すぎるだろ!という突っ込みは百も承知です。とりあえず、皆様からのフィードバックがほしくて出してしまおうと思いました。どんなに短くても厳しくてもよいのでぜひご意見感想お待ちしております。
将来の夢についてかきなさい。
そんなテーマで作文を書けと言われた。おいおい、こちとら高校生だぜ。よくもそんなこっぱずかしいテーマをあげてくれたもんだ。
「じゃあ、提出は来週ね!」
お気楽な笑顔で話すのはうちのクラスの英語の担任である。授業もゆるい方だし気さくな性格が生徒に評判だ。もっとも、その緩さゆえに高校生にもなってこんなふざけたテーマで英作文の課題が出されたのだが。
「えー!逆に書きづらいんですけどー!」
最前列ど真ん中に座っている女子が悲鳴を上げた。
「どーしても思い浮かばなかったら、先生みたいな素敵な女性になりたいですって書いときなさい」
「ないわー!それはないわー!」
自分は決してしないが、生徒と先生のこういうやり取りを聞くのは少し楽しい。
ふいに後ろの席の大谷に背中をつつかれた。
「大野、なんて書いた?」
「普通に暮らせますように」
「つまらんやつ!」
そういいつつもその答えに満足したようで、それ以上は何も言ってこなかった。
勉強はできる方だ。
運動もできる方だ。
でもそれが何だというのだろう。
出来ることはいくつかある。
でも何になりたいかは分からない。
そうして、結局何者にもなれずに俺の人生は続いていくんだろう。




