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「14歳-嫌いな食べ物はナスと納豆、-」

倒れた菅野は一体どうなったのか!?

鳩村はんの意外な一面も……?


※思い出しながら書いております。

※7,100字程度です。

2009年8月14日……

藍竜組 医務室

菅野



 うっすら目を開けると、そこには無機質な白い蛍光灯とポツポツ穴のあいた天井が見えてん。

その天井に貼りつけられている等身大ポスター並みの大きさの無地のカレンダーには、13日まで黒いマジックで大きくバツ印が付けられてて、今日は14日なんやな、なんてぼんやり考えてるところや。

・・・・・・え? 14日!?

俺の記憶が正しければ、倒れたのは12日やぞ!?

せっかくの誕生日をまさか医務室のベッドで終えるなんて、めっちゃもったいないやんか!!

 それにしても誰が運んでくれたんやろ……?

「お。目覚めたみたいだね。」

ぼんやりと考えている俺の隣で急に野太い声がしたから、思わず飛び起きて攻撃しそうになったで、ほんまに!

その勢いのままに声のした方を見ると、そこには金髪、限界まで引っ張ったみたいなつり目、真っ黒に焼けた肌に白い歯の映える縦にも横にも大きそうな男が居てん。しかも白衣やから尚更黒く見えるわ……。

しかも医者なのに金色のピアスに鼻輪までついてるんやけど、これってアリなん?

「そんな目で見るなYO! これでもお前の主治医だYO!」

謎のラップ調で話しかけてきた男は、いつの間にかお昼の番組で人気の人みたいな黒いサングラスまでしてはる。

「ちょっと突っ込みきれへんなぁ……。とりあえず看病ありがとう、帰るわ。」

ここはスルーでかわすのが無難やろ。そう思って半身起き上がらせてベッドから出ようとしたんやけど、印の部分が急にぎゅっと締め付けられる感じに痛みだして、俺はベッドに打ちつけられたんや。

「動くな、焦るな、じっとしな!」

主治医の男がそう言うと、掛け布団を退け、ズボンを器用に脱がし、鈍痛でうずくまる俺の汗をタオルで拭き取ってくれてん。

「これは……!」

主治医は目を見張って印に触ろうとしたんやけど、すぐに「いててっ」言うて手を引っ込めてん。

何があったんや?

「うぅ……」

歯を食いしばりながら印を見ると、やっぱり倒れた日と同じく何日か経ったみたいな血の色のままやってん。

何回見ても何かが胃からせりあがる感覚に襲われる、独特の気持ち悪さやな。

「……菅野くん。」

主治医は大きく息を吸って、呟くように俺の名を呼んだんや。

これは何か、問題がありそうな雰囲気やんな。

「き、君を助けたのは、君の相棒の裾野だ。彼は……彼は、印のことを知っていた?」

主治医は目を泳がせながら言うてんねんけど、なんでそんなに動揺するん?

裾野に問題があったんかな?

その前に淳のことを問い詰めたいんやけどな。

 もうこの時には鈍痛は収まっていたんやけど、汗だけが噴き出してる状態やってん。

「知ってると思うで。”商品”の印って教えてくれたのも裾野やし。」

「そう、か。じゃあ……Exp.Dのことも?」

主治医はまだ動揺が隠せないんか、ずっときょろきょろしてるんやけど近くに居るんかな~?

 すると俺の予想が悪い形で的中してもうて、主治医の後ろからひょこっと裾野が出てきてん、驚いて「わっ」と声をあげてしまったんや。そう言えば、Exp.Dって言うてたけど何のことなんや?

わからんことだらけや。おかげで問い詰めるタイミング失ったやんか!

「話は聞かせてもらった。そもそもExp.Dは、Expiration Dateの頭文字をとったもので、その日が”商品”の”賞味期限”、つまりその日を超えても売れ残った”商品”は、ほぼ自動的に死ぬ。ただ、印を押した売人、または……これは極めて異例だが、命令をせずに印を最初に触った誰かが望んだ場合、生きることができる。お前があの時話した状況から考えると、どちらもあり得る。だが詳しいことは聞いていない。」

裾野は主治医の隣に椅子を持ってきて座りながら話し、そこでいったん言葉を区切ると、俺の目を射るように見て、

「菅野。誰かに印を触られた覚えは?」

と、聞かれてすぐに思い出したのは、助けてくれた2人組やってん。

たしか……あの時……


――二刀の男が俺の腕を引っ張ってきて、ぎゅっと抱きしめられてん。

「そのまま。良い子ならそのままね。あと、君を買ったこの人たちを斬ってもいいかな?」


 この時に触ることは可能やと思うで。少なくとも司会者はお腹周りに手を回していたし、こいつしかあり得へん。

「多分やで? あの時助けてくれた二刀の男やと思う。ぎゅっと抱きしめられたんや。」

俺がそう言うと裾野は、俺から顔を逸らしてわざと大きめに舌打ちしたんやけど、そないな厄介な奴なんかな?

「よりによってあの人たちかい、オークション界、の大物かい!」

主治医は控えめにラップをしてるんやけど、裾野は下唇を白くなるまで噛んでん。

「裾野?」

「悪い、今は……本当に悪い。ただ、見たところExp.Dが一昨日になっているから、そいつが望んだことになる……かもしれない。」

裾野は眉を下げて俺の方を見ているんやけど、何が悪いんや……?

 たしかに言われてみれば、変な烙印の左下に書いてある。Exp.D:2009.8.12

右下にはMaster: しか書いてないんやけど、マステルって何?

それを聞こうと思ったんやけど、すぐに主治医の方に向き直ってん。

「あと主治医、注意してほしいことがある。」

「なんだYO」

「こいつの印に触れないでくれ。菅野が触る分には問題無いのだが、他の奴が触ると静電気が出て、主人の脳内に場所が明確に伝わってしまうんだ。おそらく、匿いや医療機関を受けさせないためのものだろう。」

裾野は頭を抱えながら言うてるんやけど、さっき主治医触らんかった?

「あ……」

まぁ見事にそれに気づいた主治医と目が合ってん。助けを求めるような目で見たって、俺には何も出来へんけど。

「はぁ……それでも元情報屋課長ですか?」

裾野は盛大なため息とともにわざと敬語で言うてたんやけど、こんなやつが情報屋!?

みんな鳩村はんみたいに大人しい思ってたで?

「あ、あー……ごめんニュー麺ワンタンメン。」

「おそらく医務室に居ることくらい予想出来てそうですからいいです。あと、少し席を外していただけませんか? もう敬語で話さないと約束するので。」

裾野があきれ顔でそう言うと、主治医は頭をペコペコしながらダバダバ走って出て行ってん。

主治医は敬語で話されるのが嫌みたいやな……ま、頭のほーんの隅っこに置いとこ。バカは風邪引かんし!


 裾野は主治医が座ってた席に座り直すと、ズボンを履いて半身起き上がった俺のことを目で追ってん。

印の仕組みも色々気になるんやけど、それは主治医に聞けばええ。せやけど、このことはこいつにしか聞けへんことや。まぁその前にお礼やろ?

「助けてくれてありがとう。」

「ん。意外と軽かったからいいよ。」

「……」

顔がカーッと熱くなったのがわかったんやけど、俺の想像はお姫様抱っこやねん。

男が男をって……噂になったら大事件やんか!

「誰も見てないから。」

「そういう問題とちゃう! どうやって運んだん?」

うつむきながら訊くと、裾野は無表情で「肩にガテン系みたいにこうやって運んできた」言いながら、角材を運んでる恰好してたんやけど、よくそれで俺を担げたな……。流石怪力剣豪。

 おっと。そろそろ本題に入らんと、笑顔ではぐらかされてどっか行かれたら嫌やし。

「淳に何言ったん?」

目も合わさず抑揚の無い声で言う俺に、裾野はギリッと表情を引き締めてん。

「弓削子に会ったのか。」

「せやけど、質問に答えろや。」

「お前には関係ない。」

「関係ある!!」

俺が声を荒げて睨むと、裾野はその目をじっと見つめてん。やっぱこの程度じゃビビらんな。

「逆に質問する。じゃあ、お前はあの子の彼氏なのか?」

「……」

そう言えば、まだ告白してへんかった。多分、淳は友達としか見てへん感じがしたからって、もう俺の勇気軍ポンコツレベルやん。

「黙秘か。あの子は友達だと言っていた。」

「……」

やっぱそうなんやな。俺やないやんな。せやけど悔しい。今すぐにでも動ければ会って話せるのに。

「菅野。」

その声に背筋がゾクッとする。本能が逃げろ言うてるけど、このままじゃ動けへん。

時間稼ぎせんと!

「どうして淳のことを弓削子さんも知ってるん?」

「ほう。」

「なんや?」

頬を汗が伝い始める。涼しい顔してる裾野がムカつく。でもとりあえず時間は稼げそうやんな?

「いや、少しお前のことを見くびってた。それとも弓削子が言ったのか?」

「な、何のことや?」

「弓削子と俺は恋人関係だってこと。」

時間稼ぎとかそういう話とちゃうものが出てきたんやけど、弓削子さんがあの時言うてたのは、「結構気に入られている」だけや。てか、見くびってたとか今考えたら皮肉やんか! あー、この時気づかへんかった……。

「な、なんとなく、そう! なんとなくや!」

「ほう。」

「せや、何言うたかそろそろ答えろや。」

「嫌だ。」

裾野の幼稚な言い方に、俺の導火線に火が付き始めてん。結構短いんやけどな。

「……は?」

「この前そのことで龍也さんに呼び出されて、本人に謝罪をして許しを貰ったところだ。簡単に言えば、この話は終わっている。」

裾野の見下すような言い方に、俺はオークションの時の後鳥羽家の兄弟を重ね合わせてん。

やっぱり……権力を持った奴らは皆偉そうや。

「納得できへんよ、裾野。7月の中頃やったか、弓削子さんに注意されたことを言われて、淳めっちゃ嫌そうな顔してはったで? それに呼び出されてたの、それより前や!」

俺が裾野の目をじいと見て言うと、一瞬やけど黒目が揺れたんや。これは勝てそうな気がしてきたで。

「面白い。」

「嘘やったんやな!?」

思わず身を乗り出す俺に、裾野はふぅと息をついてん。

「あぁそうだ。だが、前半は本当だ。龍也さん、カンカンに怒ってたな。」

「龍也さんはどうして知ってるん?」

「あの子の義兄(ぎけい)、いや義理のお兄さんだからな。」

淳には義兄が居る言うてたけど、それが龍也さんなんやな。これでやっと繋がったわ~。

「義兄に言われたのに、どうしてそこまで淳をイジメる必要あるん!? 何か理由あるんやろ、裾野!?」

唾が飛ぶのも構わずに怒鳴りつけると、裾野は首をボキボキ音を鳴らしながらゆっくり回してん。

この当時は沸騰してたから平気やったけど、今思い出したら全身の毛穴全部ぞわ~っなったわ……。

しかも裾野はそれきりだんまりや。涼しい顔に手足にも震えのないままで。

俺はどんどんムカムカしてきて、身を乗り出して裾野の首根っこを掴もうとしたんやけど、見事に左腕で防がれてん。

せやけど腕とはいえ掴めたから、全身全霊の力を使ってギリリと握りつぶす勢いで掴んでたんや。

「答えろや!!」

「……」

それでも喋らへん。裾野の腕がみるみるうちに赤くなっていっても、ずっと涼しい顔やってん。

それと反比例して俺の怒りはどんどん熱くなって、蓋が吹っ飛びそうやってん。

「ほんまに…………」

理性が吹っ飛んでへんことがほんま幸いで、殺すと言わずに済んでるんやけど、このままやと言いかねない状態やってん。

汗もひどくかいてたから、シャツも下着もはりついてきて嫌やってんけど、それどころやないくらいやった。

それに俺が何も知らんままに、無意識に淳を傷つけてたと思うと自分にも苛立つし、1人になりたかってん。

「出てけ!!」

お腹いっぱいに力をこめて言うと、裾野は無言で出て行ってん。

そしたら何でか知らんけど、涙がどっと溢れ出てきて、掛け布団を頭まですっぽり被って泣きじゃくってん。

そのときドアが開く音と携帯のメール受信音がして暗い中で携帯を見ると、鳩村はんからやってん。

『聞き覚えのある声がしたから気になって……。近くの椅子に座ってるけど、邪魔だったら出て行くよ?』

流石にあんなに叫んだら、近くにいた人が聞いててもおかしないな。

ほんまあの時の裾野、何なん……? 鳩村はんは、それに引きかえってやつやんな。

『そこに居てええよ。鳩村はんは裾野と違っていつも優しいな。』

俺がそう送ると、鳩村はんは唇の隙間から漏れたようなか細い声で、

「涼輔ちゃんはいつも優しいの。皆の平和の象徴になるのよ。」

と、多分鳩村はんのオカンの真似して言うてて、思わず聞き返したら、「ご、ごめん!」言うてすぐにメールの受信音が鳴ってん。

『今のは気にしないで。隣の椅子に濡れタオルと普通のタオル、着替えを置いておくね。主治医さんの机の上におかゆもあるから、もしよかったら冷めちゃう前に食べてみて。それじゃあ、お大事に。』

その文面を見てすぐにガバッと起き上がると、もうそこにはメールの通りのものしか無かったんや。

どこまで神やねん、鳩村はん。しかもこの時、「御粥」を「おかゆ」と読めへんことも考えられてて、本当に違う意味で泣きそうになったで。

 俺はすぐに起き上がって、主治医のデスクで御粥を食べたんやけど、溶き卵の甘さが絶妙でめっちゃ美味しかったで。味付けもええ感じやし。でも何でこれにナス入れたんやろ? 卵だけでええのに。

せや、俺ナスめっちゃ嫌いやねん。せやけど折角作ってくれたから、我慢して食べたで。


 寝ると基本喧嘩の内容忘れるんやけど、昨日の裾野との喧嘩ははっきり覚えてたわ。

これは驚いた。自分に花丸あげたいくらいや。

 ほんで鳩村はんは忙しいから、裾野がベッドのすぐ隣の椅子に座って、看病と言う名のテレビ鑑賞をしているんやけど、つまらん殺し屋バラエティ番組から殺人ニュースに切り替わったとき、見慣れた顔が出てきて見入ってたんや。

 その前に殺し屋組織のテレビには、一般人の見る普通の放送と、殺し屋が出演している番組があってニュースは基本事後報告ニュースやねん。ちなみにラジオもあるで。


≪続いてのニュースです。人間オークションを立て続けに潰し我が物にしている太田紅平(おおた こうへい)雄平(ゆうへい)兄弟が、2005年8月29日に拉致した筈の元”商品”を捜索していることがわかりました。兄弟は元”商品”に関わっている人物ら全員に片っ端から訊き、その後殺害又は売買しており、元”商品”が発見されるまでは私たち殺し屋も注意が必要です。また外出、依頼先に向かう際は、身辺を今一度お確かめになって下さい。続いてのニュースです……≫


 ぼーっとニュースを観ている裾野をいつも通りのトーンで呼ぶと、裾野は不思議そうな顔をしてん。

そりゃそうやんな。昨日までブチ切れてたんやから。せやけど、こんなアホにもわかるようなきっかけをニュースが与えてくれたんやで!

「もしかして?」

と、期待するような目で寝転がりながら見上げると、裾野はふっと微笑んで、

「何のことだ?」

言うてん。やっぱりな! てか、これをすぐ言えや~。

「どうして昨日黙ってたん? このこと、すぐに言えばよかったやん。」

俺が口を尖がらせて言うと、裾野は明後日の方を見ながら、

「お前を守りたかったとか、お前の好きな人を守りたかったとか言ったら笑うだろう? 笑われるくらいならキレられた方がマシだ。」

裾野ってもしかして、怒られるのが好きなん? 意外と面白(おもろ)いとこあるやん!

って、どんだけ俺に笑われるの嫌やねん。

「逆に質問や。」

「何の逆だ?」

「昨日の裾野の真似や。なぁ聞いてや? じゃあ、淳に注意したのはそういうこと?」

「ああ言うしか無かった。でもお前の話からすると、弓削子は勘違いしてるな。後で言っておく。」

裾野はずっと明後日の方向を見てるんやけど、照れ隠しが苦手なんやな。

当時はあっちに何かあるってずっと思ってたんやけど。

「よろ~。」

俺はそう言ってから、まだ謝ってないことに気が付いてん。うわ……裾野、一回で許してくれはるかな?

「あと、昨日は……その。」

俺が言葉を詰まらせると、裾野は前髪を犬みたいにわしゃわしゃ撫でて、

「いい、いい。お前が謝ると俺も謝らないといけなくなる。」

顔をほんのり赤くして言うんやけど、俺はそれよりも折角整えたヘアスタイルがボッサボサになったことの方が大事や~!

「髪ボッサボサにすな!」

「悪い。あと菅野、弓削子は人間オークションに関わっていないよ。」

俺はそれを聞いて、頭に「?」がいくつも咲いたんやけど、裾野はニヤニヤしながら、

「日記は誰にも見られない場所に隠しましょうね。」

言うてて、俺は顔が真っ赤になってん。せやから俺が淳のこと好きなのもバレてたんか!!

待って、今までに裾野の悪口書いてへんやんな!? もうそのせいで、俺の頭の中は完全に緊急警告発令中やってん。

「悪かった。」

言うても全く悪びれてへん裾野、結構レアやと思う。

「二度と見るな!」

俺が掛け布団の中に引っ込もうとすると、裾野はそれをすかさず掴んで戻してん。

「そうだ。俺は明日からしばらく来られないから、何かあったらメールか電話しろよ。」

裾野はボソッと「仕事が山積みで」言うてたんやけど、今度は耳元で、

「あと、俺が帰るまでに良い報告、待ってるよ。」

言うてきてカッとなって殴りかかったんやけど、ほんまそれなんや。俺の勇気軍は、恋愛となると踏み出せへん。

殺しもそうなんやけど。



現在に戻る……

裾野、菅野&騅の部屋

菅野



「菅野さんの剣幕、怖かったです。」

騅がガクガク震えながら言うんやけど、そんなに俺の怒ったところ怖いかな~?

知ってるからやけど、裾野の方が怖いで? 静かに怒る時とか。

「そうね~。にゃん震いしちゃうわ。」

「それを言うなら、武者震い!」

「人じゃないから、にゃん震いなの!」

「……それを言うなら、身震い。」

裾野の的確な突っ込みに、親子は声を揃えて「そうだ!」言うてん。……え? 2人とも賢いんちゃうの?

「えっと、このまま裾野くんとは仲良くいくの?」

「ん~ちゃうねん。これも喧嘩の1つやけど、まだまだ……な?」

裾野に目を遣ると、裾野は「そうだな」と淡々と言うてん。

ほんで俺ら2人を見比べて、親子はガックリ肩を落としてん。

裾野とニュースがきっかけで仲直りし、再スタートをきった2人。

しかし外出中の裾野が、あまり知られたくなかったであろうことを菅野はある日知ることになるのだ……


皆様が知ることになるのは、来週の土曜日。お楽しみに!

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