異世界へようこそ!
中々ストーリーが進まない…そうそう実は作者である私も吉晴君や結奈さん達と同じ中3なんですよね…それよりも聞いてください!私立の高校合格したんですよ!
ん?小説なんて書いてないで勉強しろ?
大丈夫ですよ♪ 多分…
あれから無事に異世界と思われる場所に到着したわけだが……。
「見事に何にも無いな……」
見渡す限りの平原だ。これは北海道でもお目にかかれないのではないか?
「どっちに行けばいんだ……?」
「多分あっちだよ?」
「何で?」
「この世界来てから何か変な感じするの……」
「多分だけど、魔力を感じてるとか?」
「あ~そんな感じ?で、アッチから動物と……人? が戦ってるぽい?」
魔法使いチートスゲー。常時発動型の魔力レーダーかよ! いやまてまて、あれだよな、ゲームで言うチュートリアル的なやつで助けたら色々イベントがあるやつ。
「結奈!そいつらのところに行くぞ!」
「え?でも遠すぎるよ……」
「君はもう科学の力を忘れたかい…」
異世界で最初に召喚するのは…
「米軍のハンヴィーでーす!」
スゲー頭に描いただけで召喚出来た!
「いきなりでかいの出したね~」
「防弾性能もあるしね。ちょっとの攻撃ではびくともしないよ!」
「で、上に載ってるのは?」
「M-2重機関銃っていう奴で、信頼性の高い銃で連射性能も悪くないし、ハンヴィーとM-2はカッコいいし」
「確かに存在感凄いね……」
「ちょっと待ってて。車の中で着替えてくるから」
「何で?」
「この服じゃ銃は使いづらいんだよ」
「へ~」
なんの装備にしようか……やっぱアメリカの海兵隊かな~。そうだ防弾ベストって刃物に弱いんだっけ? 防刃ベストに変更し、M4カービンとM9をチョイス。予備のマガジンはそれぞれ4本位で問題無さそうだな。次は手榴弾……
そうしてかれこれ10分程考え召喚しまくった結果……
「いつもやってるFPSの装備とあまり変わらないけど負ける要因は思い付かないな!」
そんなことを車内で叫んでいる吉晴の声を聞いた結奈は思った。
(吉晴君今までで一番イキイキしてるな~私は魔法使いになったんだし、私にも何か出来ないかしら……?)
そう言って模索してみる結奈の横顔には誰にも勝てはしないだろう。
「何かこう……派手なやつが良いわよね……」
そんなコンセプトを固めた結奈はさっそく火をイメージしてみた。結果……
「わ!? え、え!? やめ~ッ! と、取り消し~ッ!」
火をイメージ……と言うか爆発的な燃焼を思い描く。それは結奈の正面5メートルに姿を現し瞬く間に火の球は膨張を始めた。
結奈自身も火の球に巻き込まれたのだが自身の攻撃魔法によってもたらされる影響はない事を知らない彼女はただパニックに陥るだけだった。
火が収まったのを確認した結奈は驚く。辺り一面……丁度半径10メートル程から緑と言うものが無くなり、はんびぃ―?の中にいたはずの吉晴と思わしき少年がクリーム色? の服に身を包んだ状態で尻餅をついていたんだから。結奈は微笑む(苦笑い)
つい先程まで自分の装備を召喚し、M2用の弾薬などを揃えちょっとした能力の確認を終えた吉晴は、出発の事を結奈に教えに行こうという時に起こった。
「 」
それは事故だったのかもしれないが、吉晴は声が出ずにいた。ドアを開けたらさっきまでの平原ではなく、視界いっぱいに地獄業火の様な世界が写し出され。吉晴は尻餅をつく。そして勢いを失った火は何事もなっかたかのように消え失せ、焼け野原と、そこにたたずむ少女。もとい結奈だけがとり残される。彼女は振り向き吉晴に微笑んだ。それが悪魔の微笑みだと言うのなら受け入れよう。そうも思わせるほど彼は恐怖した。
「ちょっと練習したらこんなんなっちゃた」テヘ
ようやくここで俺が回復した。
「テヘ……じゃねーよ! 死ぬかと思っただろ!」
良く見ると火の球の中心は白くなっている。これだけ短時間のうちに半径10メートルを炭化。つまり焦がして、中心は灰になるとか……てか土から湯気出てるし……気のせいだろうか、この辺の気温高くない?
「いや~アチいね~さっきまで丁度よかったのに」アハハハ
「いや、お前のせいだろ!」
「それじゃピンチな人を助けに行こー!」
「ちょっ話変えんな!」
そんな命を削りそうなような体験をした吉晴なのだが、少し離れたところに実際に命が危うい一団がいた。
「隊長! もう持ちません……」
「隊長! 矢が……矢がありません!」
「数が多すぎる……」
「頑張れ! 持たせねばならんのだ!」
なぜこんな時にはぐれオークの群れに出会うのだ! 隊長と呼ばれた男はそう心の中で吐き捨てた。
と言うのも、これは隊長と呼ばれるこの男が知らされている情報にある。あの方に傷でも付けてしまえば……考えたくもない……なぜ俺はこの任務についてしまったのか……
それはとある人物の秘密裏の護衛と言う比較的簡単な任務だった。しかし報酬額が半端なく、その額《5億ウィル》日本円に換算して5億円である。この依頼書が掲示板に張り出されたときには辺りは騒然とした。張り出した職員の手も心なしか震えているようにも見える。所が思ったよりも事態は早く治まった。集まった人々は口々にこう語る。
(条件は良いんだがな……最高に……)
(こりゃダメだな……)
(依頼主がな……)
(失敗のリスクが大きすぎる)
などとそれぞれの言い分を話す。次第に人だかりは薄れていき、最後には8人だけになる。その視線の先には《参加者は明日朝6時までに中央広場に集まれよ》の文があり、その目には、自分に後がない者の特有な光があった。
翌朝、まだ薄暗い中央広場に7人が集まった。町の馬車とは比べ物にならない豪華な馬車が近くに止まる。みな中の護衛対象はある程度想像はついている。
ここにいるのは、全て金のために集まった者達だ。自分も例外ではない。借金の取り立てが最近ひどくなって来てあえなく参加することにした。昨日の夜に教会で3時間も祈ってきたし、いいと思える事も思い付く限り実践した。
結果……
「畜生畜生畜生畜生畜生畜生! どうしてだ!! あと少しなのに!」
護衛の一人が叫ぶ。
「このやろう!!」
事態はこの上なく最悪だ。馬車はすでに囲まれている状態で今のところ7人で全方位からの攻撃を防いでいる所だ。しかし人海戦術と言う数の暴力の前になすすべはない。誰か一人でも死ねば、そこから流れ込んできて、あっという間にサヨナラだ。
このままでは、いつかは必ず終わる。助けを呼ぶ? いやこうも囲まれては知らせにも行かせられない。
彼は絶望した。どうしても、どう考えても我々の生き残る道は見当たらない。他のメンバーも薄々気づいていることだろう。彼は祈った。これしかできない……そう思いながら一振りに力を込め降り下ろすと2体のオークの首が飛ぶ。何度繰り返したのだろうか……
その時、後ろ側のオーク達が騒がしくなるのを感じ取った。
「何だ?」
先程からオーク達からの攻撃も弱まった気もする。
「!?」
彼は驚いた。沢山の赤い光が目にも止まらぬ早さで近づいてきたと思ったら後ろのオーク達2.3体のが次々に飛び散って行く。すかさず赤い光の来た方向を確認するが間もなく耳に聞いたこともない破裂音が届く。
護衛メンバー達は顔を見合せ、オーク達はパニックを引き起こす。
それは馬車の中にいる少女の耳にも届く。
「隊長! 何かいます!」
彼は山育ちでメンバーの中で一番目がいいと自己紹介してきたので警戒任務につかせた。彼の目は本物でオークの群れをいち早く発見してくれたのは彼だ。しかしまだ俺にはなにも見えてこない。
「敵か味方か……」
いや、少なくとも敵ではないような気がする。俺達を殺すのが目的なら何時でも一思いに殺れる筈だ。証拠に先程から馬車には何の被害も出ていないし、護衛メンバーの居ない所のオークを中心に攻撃をしてくれている。これは意図的に我らを避けているしか考えられない。なら我らのできることは限られる。
「後退だ! 何だかわからぬが我らは邪魔のように思える。馬車の回りをかためろ!」
「…了解!」
「神様じゃ! 神の降臨だ!」
1人は訳のわからんことを言いながらも集まる。
オーク達は攻撃なんて所ではない。何処からともなく放たれる光になすすべもなく肉片にされていくのだから。あるオークは他のオークを盾にしてその盾ごと撃ち抜かれる。
「魔法なのか……?」
思わず俺は呟く。俺には魔法の才能は無いと言われて以来腕っぷしだけを磨いていった。そして気付けば王国兵の頂点と言っても良い近衛隊の副隊長を任されていた。とある事情で王国軍を退役したのだが……
「違うと思うな、魔素の揺らぎが感じられないもん」
「そうなのか……って!?」
「馬車から降りてはなりませぬ!」
使用人と思われる女性がすっ飛んでくる。
「馬車へお戻りください姫さm……!?」
つい昔の癖が出てしまった。
「やはりお主だったか、ガーデリック。その目のしたの傷でもしやと思ったが、今ので確信したぞ!」
俺がまだ近衛隊にいたとき、彼女を守っていたのだ。あのときはまだ10才だったか……
「お美しくなりましたね……ミーシャリア姫……何年振りですかね……なによりお元気そうで何よりです」
すっ飛んできた使用人とも幾度か面識はある。彼女も古くから姫に忠誠を誓っていた古参だ。軽く視線を会わせ挨拶を交わす。相手も覚えていてくれたみたいだ。
「馬車へお戻りを姫様!」
「大丈夫だよ、だってもう……ほら」
気付けば馬車を囲んでいたオーク達はなぎ払われ、あたりは血と肉片の海になっていた。それに独特な音を発しながら近づいてくる鉄の箱の様なものがみえる意外にも距離はない。すると上の方が開いたかと思うと中から姫とそんなに変わらない少女が手を振ってくるではないか……俺はどうして良いか分からずオロオロしていると、何と姫が手を振っているではないか……
使用人も険しい視線で謎の乗り物と少女を見つめるだけだ。
姫がポツリと呟く
「まるで、あの伝説にそっくりではないか……」
その言葉に護衛メンバーも含め全員が息を飲む。
「結奈……この方向であってんのか?」
「間違いないよ! ちゃんと近づいてるよ!」
双眼鏡片手に文句を言う俺。今俺は運転を結奈に任せている。結奈にも使いこなす能力を使えるから、行き先を聞くより知ってるやつに任せた方がいい。と言う理由が1つ。二つ目は本人に言っていない事だが今の彼女に戦わせたら敵味方無差別に巻き込まれるからだ。そして、このハンヴィーにはあの後、この芝生に合う擬装ネットを召喚し被せてある。何処まで通用するか……
「お、見えてきたきた! て、ウジャウジャ居やがるな」
「ほらいった通り!」
「それにビンゴだ! あの馬車、かなり偉い人が乗ってるぞ♪」
「吉晴君……悪い人の顔してるよ……」
M-2にスコープを付けてあるのは、例え味方にもなるべく手の内を明かしたくないためである。幸いM-2にスコープ乗っけて狙撃と言うのは地球でも数多くやられていて、かなりの戦果を出している。そして、つかう弾は12.7mmの曳光弾である。これは打ち出された瞬間に弾頭の後部の発光剤に着火され光りながら飛んでいく弾である。
「そろそろ始めますか」
距離はそろそろ1kmを切るところである。オークの群れに照準を合わせ、引き金を引く。そして異世界に、初めて銃声がとどろいた瞬間だった。
それから500mのところで停車し、なおも攻撃を続ける。
「あの集団撃ちたいんだけど、貫通して人に当たるよな…ん? 何か一ヶ所に集まってくれた?」
これはいいチャンスだ! 良い的になってくださいね!
馬車を守っていた人は何故か俺が撃ちやすくするように動いてくれてる気がした。そうしたことで、当てやすくなったオーク達に心置きなく撃ちまくる。
結奈は遠くで殺っている出来事は知っているが、実際の光景を知らないために、こちらの方に視線を向けて、何していいか分からないと言う顔をしている。
「もう大丈夫だと思うよ……何か分からないけど鬼みたいなやつ……粗方倒したから」
倒した。と言う言葉に複雑な表情も浮かべたが、直ぐに仕方ないと割りきった顔になる。
「そか……うん!お疲れ様! 何か私にできることは?」
「そうだな……」
これからすることと言えば、
「とりあえず運転は俺がするよ。」
「それじゃあ私何も……」
「いや?結奈にもやることあるから、ちゃんと!」
「ならいいけど……」
渋々と言った顔で運転席を替わる結奈に、ちょっとかわいいと思ってしまう俺は異常だろうか?
「それじゃあ行くよ!」
再び馬車へ向かうハンヴィーからは微かな硝煙と排気ガスを漂わせる。
「アッチ!?」
結奈がまだ熱が残る薬莢を触り、軽い火傷をするハプニング以外は何事もなく、肉眼でも彼方の顔が分かる程度の距離になる。
「そろそろかな……結奈ちょっとソコの天井開けて、あっちに手を振っててくれないか?」
「手を振れば良いの?」
不思議そうに顔を傾げ天井に手を伸ばす。開けるのに苦戦したらしいのだが問題なく開く。
「あ、なるべく笑顔でね?」
そうつけ加える。結奈は出来る限りの笑顔で腕をブンブン振る。
この行動には明確な目的がある。まず子供な美少女に手を振られて悪い気はしないはずだ。そしてこちらは敵ではない。と言うことを知らせることができるからである。
「あ!?あの子が手を振り返してくれたよ??」
何歳だよ…と思う程喜ぶ。
程なくしてハンヴィーは馬車の後ろにつく。
「さ、いよいよ初の異世界の人と会話だよ!」
「緊張するね……」
「何とかなるだろ」
そしで静かにドアを開け外に出る。そしてあの手を振り返してくれた女の子……中々ドレスが豪華だな……それよりも大事なことがある。
「オッド·アイだと~!?」
本物……地球ではほとんどお目にかかることは出来ない、本物のオッド・アイ
俺は暫く見惚れ立ち尽くしていた。これが俺たちと彼女の最初の出会いである。
吉晴「え?終わっちゃうの?まだ期待していた夜来てないよ!?どうゆうこと!」
作者「申しわけない。中々ストーリーが進まないのだ。」
吉晴「そんな~」
結奈「ワケわかんないけど、良かったじゃない!助ける事が出来て!」
作者「そうだな、人命救助が第一DAKARAな!」ハハハ!
吉晴「この糞作者が~!」
ミーシャリア「次回は我も出るぞ!」
使用人「いけません姫様!」
吉晴「姫様!?姫様っていたよな!?な!?」
結奈「ハイハイ、次回 招待します?」
ガーデリック「ちょっと待てい!俺だけ仲間はずれかよ…」
全員「忘れてた」
ガーデリック「畜生!」