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異世界でも、チートよりも大切なこと。  作者: 芳賀勢斗
世のため国のため。
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コンセプト

今日は高校入試だったので…このくらいで勘弁してください…明日から頑張ります!

「艦長~!」

手をふって駆け寄ってくる大和は、はっきり言ってなまらかわいい。

「ど、どうしたんだ?」

「は~は~探しましたよ…私のなかをそんなに歩き回らないでください…迷子に…なりますよ…」

「は!そんなことより大変なのですよ!コンゴウさん達が~」

俺は小走りで大和の甲板に向かった。

「な、なにをしているんだ~!」

俺はあり得ないくらい大きな声が出たことに自分でも驚いた。

ことの発端は数分前。

「こんごうさん~ひまですよ~」

「仕方ないわよ、みょうこうさん。」

「金剛姉様、少し早すぎます。」

「少しぐらい良いじゃない?」

「これだから昔の人は…」

そんな会話を耳にしたこんごうさんが呟いた。

「何か言いましたか?おちびちゃん?」

「私はそんな挑発で乗るようなバカじゃないわ。」

こんごうはクールだ。それにたいして金剛は気が短い。

「いちいち勘に触るのよ!なにそんな紙装甲で金剛の名前してんのよ!」

「船の強さは装甲の厚さとその自慢げに掲げている当たりもしない無駄にでかいだけのその砲で決まるとも思っているのですか?とんだバカが居たものですね…体重が増えますよ?」

「いってくれるじゃない…。相手の見えないところからこそこそと不意討ちしか出来ない臆病者が。」

「それのなにがいけないのです?それの方が合理的です。少なくとも無駄玉を撃ち合うよりは。」

「なんだと~!」

もはや売り言葉に買い言葉。一触即発な状態だ。

「金剛姉様これ以上はいけません!」

「霧島!放せ~」

「こんごうさんも謝ろうよ…これはさすがに…」

「私は悪くないわ、勝手にキレてきたのはあっちよ。そして事実を述べただけだわ。」

既に金剛の主砲は全門こんごうに向けられている。そしてこんごうも対艦ミサイル。ハープーンを発射しやすくしている。周りもこれはヤバいと思うがもう既に手遅れだった。

「な、何してるんだ~!」

そんな声がしたのはそんなときだった。

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