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異世界でも、チートよりも大切なこと。  作者: 芳賀勢斗
始まり。
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夢が叶いました!

私が本気で書く初めての作品です!極めて王道な設定なんですけども、誠心誠意書き上げますので、末長くよろしくお願い致します!

人生の転換期。それは、突然訪れるものである。いや……15歳の彼の場合、背負わされたと言うべきなのかもしれない。


「はい、この図形同士は相似である事の証明をできる人はいるか? 出来なきゃハグだな!」


今は四時間目であり、数学の時間だ。何故かこのクラスは体育の次の時間は決まって数学だ。給食が目前と言う時間帯とも重なってしまうため、居眠りしている生徒も数多い。意識を失うギリギリでノートを取る彼、新島吉晴(NIIZIMA YOSIHARU)も睡魔と戦う生徒である。


「なんだ、誰もいないのか……じゃあ今日は5月7日だから、出席番号47番! 誰だ~?47番!


「うわ~私だ~最悪……」


まだ問題終わってないし、そもそも寝ていた感MAXの表情を見せる彼女は綿嶬結奈(WATAGI YUUNA)。

かなりのこと隣の席同士なんだが、席替えしても何故か離れない。あいにく、俺は運命の赤い糸と言う幻想は持ち合わせていない。確かに結奈は美人で素直にかわいいと思う。そんな彼女に一時期は恋心を抱くが、それが実ることはなく朽ちるだけだった……。とま~話はそれてしまったが、要するに昔は好きだったが今は、普通に好きと言う極ありがちな関係と言うわけだ。


「……。」じ~ッ。


(そんな目で見ないでくれ~)


「はい……どうぞ……」


「どうm……て!?」


結奈の指先が俺の差し出したノートに触れた瞬間、今まで体験したこともない破壊的な光に二人は包まれた。




「ここは…」


辺り一面見事なまでのお花畑だ。俺はついに頭が逝ってしまったのでは……と考え込んでしまっていたとき、結奈が目をさましたらしい。


「……え!?……えぇぇ!?」


どうやら俺と似通った事でパニックを引き起こしてしまったらしい。無理もないことだけど……


「どゆこと?」



新手のドッキリか? と、辺りを見渡すが、人どころか動物さえいない。ドッキリと言うわけでは無さそうだ…

いや。ドッキリの方が良かったかもしれない。


「ここ……どこ?」


「俺も聞きたいわ……」


そんなことを話していると、ここに来た原因とも言えるあの破壊的な白い光とよく似た現象が起きた。

まず最初に目に飛び込んできたのは、土下座をする銀髪のお姉さんだった。


「本当に……すみませんでしたぁ~! お許しください~」グスン


そこには、金色のオーラをまとった美しいはずの美女が、涙と鼻水でグシャグシャになった顔をお花畑に擦り着けて土下座をしていると言う、かなりシュールな状況をかもし出している……。俺と結奈は、顔を見合せ、(この人どうする?)と相談した。

それから10分ほど泣きつくした美人(仮)は、今の状況について語ってくれた。その内容が色々な意味で絶句してしまうレベルだった、そして今の状況を分かりやすく説明すると、この美人(仮)はこの世界の神様の1人でフィーリアと言う名前らしい。んでフィーリアさんは人間の出生や寿命を書類で管理する役職……だったらしいのだが、最近徹夜続きで居眠りと言うか、爆睡してしまい結奈の書類によだれを垂らしてしまったらしく、濡れてやわらかくなった紙がピリッと逝ってしまったらしい。それが幸い早く発見され肉体が失われる前に今いる神界に強制的に移動させられたらしい。それに俺が巻き込まれたと言う事らしい。しかしこれはまさか……


「俺たちは、これから……」


「あなたたちの言う異世界にいってもらいます!」


「よっしゃ~~!」



俺は喜びに喜びまくった。


「い、異世界?元の世界に……」


「本当にすみません。あなた方は元々居た世界には戻れないのです……いえ、言い方が悪かったですね…あの世界に戻ることは出来ます。が……もう既に上の方々があなた方が元々居なかった世界を構築しはじめてしまっているのです……」


「そんなことって……」


「…………」


俺は結奈に声を掛けることが出来なかった。俺にはあの世界に特に深い思い入れがあるわけではない。しかし彼女は別だ。昨日まで楽しく話していた友達や家族が突然、自分を本気で忘れてしまう。そんな苦痛に耐えることができるのだろうか。俺なら無理だ。わざわざもとの世界に戻る必要は、全くない。俺はそう思っている。しかしこの考えを結奈に押し付けることはしない。その答えは自分で決めなくてはならないことだからだ。しばらくの間、誰も話さなかった。


「私も……行くよ。異世界に」


「え? 俺はまだ何も言ってないぞ?」


「そんなことさっきの喜びようでわかるよ!」


二人の返事を待っていたフィーリアさんはホッとしたように、胸を撫で下ろす。


「どうしたんです?」


「イヤね、お二人にはもう1つ道があったんですが……」


「どんなです?」


「死です」


「…………」


「もしもあなた方のどちらかが死を選んだ瞬間、普通に死ねるわ。元々私の責任なんだから、私もその時は一緒に死ななければならないところだったのよ……」


再び沈黙が支配する。


「はい! 辛気くさい話はここまでにして、やることはたくさんあるわよ!」


そうして渡されたのは、カラオケの曲を選ぶための端末によく似た機械だった。


「アンケート見たいに質問してくるから、二人で相談しながら答えていってね♪」


なになに……。

Q1.どんな世界が良いですか?

「どう言うこと? 私こう言うの詳しくないから、吉晴に任せるよ♪」


頭のフル回転だ!SFと言うのも良いのだが……やはりここは……


「剣と魔法の世界でファンタジーに限るな!」


「魔法の世界……魔法使えるの? 私に……」


「ソコんとこは問題ない!」


先程から見えている(能力)と言うカテゴリーからさっするに、俺達は何かしらの能力(チート)をさずかることができるはずだ!


「魔法か~」ウットリ


結奈のノリも上々だ。少し元気になってくれてるといいんだけど……

世界の確定と言うアイコンを押す。また次の質問が現れる。

Q2.吉晴様の能力を5つご希望ください。


「……。」


「どうしたの?」


ここが一番重要だ。ここの選択でこれからの第2の人生が決まると言っても良い。5つ。この5つで自分がどれだけの力を持つことになるかが決まる。 これもあった方がいいな……しかしこれも捨てがたい……と言いようにキリがないのだ。うーん……


「ねえってば?」


と、結奈が俺の顔を覗きこんでくる。


「あ、1人じゃないのか」


二人合わせて10個の能力を持つことができる。


「決めたぞ。念願の夢もついに叶うときが……」


1つ目、地球にあった物の無制限の召喚。


2つ目、全ての物を使いこなす力。


3つ目、全ての言語理解。


4つ目、不老、無病。


5つ目、自然回復。


「我ながらチートを尽くしたぜ♪」ドヤァ


次は、結奈の番だ。


「結奈はやっぱり魔法使いで良いのか?」


「勿論だよ! 魔法だよ!? マ、ホ、ウ!」キラキラ


基本は俺と一緒で問題ないハズだ。



1つ目、魔力量の無限。


2つ目、全属性適合者。


3つ目、全ての言語理解。


4つ目、不老、無病。


5つ目、全ての物を使いこなす力。


「こんなもんかな!」


「何で私には自然回復無いの?」


「回復なんて魔法で出来るだろ?」


「あ、なるほど~」


ま、回復魔法が存在すれば……ダメダメ、きっとあるに決まってる!


「一応全部終わったのか?」


「そうみたいだね~早く使いたいな魔法♪」


とそこえ、フィーリアさんが来る。


「これで異世界に行くだけになりましたが、お二人には、これを渡しておきますね。」


それはスマホだ。どう言うことだ?


「これを使えば私と繋がりますので、あ、神は基本的に無干渉と言うことを忘れないでくださいね? それと閲覧だけできるネットもつけておきました。充電とかは空気中の魔素を使いますから必要ありません。存分にお使いください」


「無干渉と言うわりには……豪華ですね」


「私が引き起こしたんですもの……せめてものつぐないよ。……そろそろ時間ね。二人とも目をつむりなさい?」


「それではまたいつか会いましょう! 女神様」


フィーリアは苦笑いをした。


「フィーリアさんとはまだ色々話したかったんだけどな……今度電話するね!」


「うん、待ってるよ♪」


「もうヘマしないでくださいよw」


徐々に視界が光に包まれて行く。先程の破壊的な光ではなく、暖かな何かに優しく運ばれる様な気がした。


「いつも見守っているわ……」


僕にはそう聞こえた。二人を見送った花畑には、フィーリアだけであり1つため息を放つ。


「なんじゃフィーリア、もう行ってしまったか……」


そこには1人の初老の男性がいた。


「ついさっきね……」


「そうか、お主は仕事に戻りなさい」


「今日で神様の仕事もクビか……」


「当たり前じゃろ!このような失態なんぞ神界でお主が初じゃ!」


彼女に怒りの鉄槌が落ちる。


「グスン……だって仕事が多すぎなんだよ!」


「だってもへったくれもあるか!」


「ま、今回の仕事の方が楽で良いけどね♪」


「今回は特別にわしの権限でこの様な軽い罰にしてやったんじゃぞ?」


その罰とは、例の二人のサポートである。期限は二人の寿命が尽きるまで。要するに「最後まで責任取れ!」 と言うことだ。


「全く……仮にもこのわし偉大なる祖父を見習ってくれても良いと思うんじゃが……この世界の唯一神であるわしの孫がこんなことでは……ハァ……先がおもいやられるわい」


「精一杯、精進していきまーす!」


こうして神と言う地位を失ったフィーリアは唯一神である私の祖父のもとで、一から基礎を教え込まれ、くたくたになりながら、自分のベットに倒れこんだ。







































吉晴「フィーリアさんて実はすごい人だったのか…」

結奈「あの銀髪綺麗だったな~」

吉晴「さて次回はいよいよ異世界生活1日目!」

結奈「いきなりピンチの予感!?」

吉晴「要らんフラグを立てるな~!」

結奈「異世界の初夜、二人の距離が!?」

吉晴「え!?なにこれ期待しちゃいますよ?」 

結奈「装甲車だっけ?大活躍!て作者さんがいってましたあ!」

作者「それは内緒に…」

吉晴「装甲車!?それはどの型です!?あ、戦車出しちゃいます!?」

作者「アホウ!移動のたびに燃費悪い戦車出すかーい!」

結奈「次回異世界ようこそ!」

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