プロローグ
初投稿です。
初っ端から説明回ですいません。
魂――それは命ある者の核であり、その者の精神と肉体の強さを表すものである。
また、魂は成長させることができる。
魂が大きくなれば精神と肉体の強さもそれに比例して上がる。当然、その逆も可能である。
その他に魂を成長させる方法は魔物を狩り、魔物のそれを吸収するか、神々から力を授けて貰うか―――――――――『転生』するか、である。
魂を持つ者は2回の転生、つまり3回の人生を経験することができ、転生をすると死ぬ直前の魂を2倍にして、次の人生に受け継ぐことができる。
これが最も古く、最も強かった神が定めた転生と魂に関するルール、すなわち『この世の理』である。
そしてこの『この世の理』を己の強い、とても強い欲だけで無視する、まさにイレギュラーな男がいた。
その男は愛する人を守れず、死なせてしまったことから、その反動としてただひたすらに力を欲した。
結果、大量の時間はかかったが力は手に入った。
物凄い力が。
誰にも負けない力が。
誰でも守れる力が。
だが、男もわかっていた。
もう遅いのだと。
もう手遅れなのだと。
この物語はそんな、目的を鍛錬以外に失った男が見つけた、新たな目的の物語。
時間があれば感想よろしくお願いします!!
あと誤字脱字報告もできたらお願いします。