さやかの想い人
さやかの番、やっぱりさやかは少し言いにくそうにしながらだが、言った。
「気になる人はいます・・・」
珍しく消えそうな声で言うさやか。少し顔が赤くなってて、可愛さ2割増。
次の瞬間、弟妹たちがとまることなく話し始める。
「さぁ、義姉さん!その人について話なさい(黒笑)」
「有紗姉、ちょっとその黒い笑みは怖いよ」
「でも、気になるなぁ・・・」
「ちなみもそう思うよな?俺も気になるんだけどさや義姉」
「えぇ・・・恭には言いたくない・・・」
「ほら、かんな姉も手伝ってよ!」
「えっ、ああ・・・まぁ、気にならないといったら嘘になるけど」
「歯切れが悪いなぁ・・・秋義兄、気になんない?」
「まぁ、気になるけどな。一番気になる奴じゃねぇし」
「つかえないなぁ!翔義兄は?」
「いつもの仕返しもかねて聞きたいですけど・・・怖いので聞きません」
「教えたくないの!!」
かなりの大音量で叫び始めたさやかに、ひるむことなく攻防中。
「賑やかにやってんなぁ」
「別に知ったところで何できるわけでもねえし」
「まぁ、そうかもしんないけどよ・・・・楽しそうにやってるのはいいことだろ」
「・・・そうだね」
「珍しくさや義姉相手に恭兄が優勢なのも珍しい」
『確かにねぇ』
いつのまにかさや姉に詰め寄る有紗・みさき・恭助・ちなみ・るりこ・あんず。今一番喋ってるのは恭助だ。目がなんかすごい本気でちょっと怖い。
「絶対言わないっ!!次はあんたでしょ!早く話しなさい!!」
「言うまで言わない!(即答)」
どうやらまだしばらく続くようだ。
結城はいつもより不機嫌そうな目を3割歪め、秋光は暇そうに欠伸している。
「恭、諦めて言えよ」
「無理強いはよくないよ」
「同感」
その後15分以上、どちらも譲らずにいたが、とうとう和茂・かんな・翔平の助け舟がでた




