順番決め
広いリビングに円になって床に座り、お茶を全員に配られた。今回主催者のみさきが配り終えて座ると、隣に座っていたきりかが紙のくじを手に持っていた。用意が早い。双子は相手の考えてることがわかるって本当なんだろうか・・・?
「きりか、ありがと。それじゃぁ、皆引いて?」
ノリノリで引くのはるりことちなみ、あんずと有紗に恭助、隆星。反対に躊躇しながら引くのはかんなとさやかとななこ、翔平。和茂と秋光と結城はいつもと変わらず。残った2つのうち1つをみさきが引き、残りをきりかが引いた。
その後、全員での順番確認が行われ、席替えが開始した。
結果・・・
「あたしから、翔義兄、なな姉、きり姉、さや姉、恭義兄、かんな姉、るり姉、隆、有紗義姉、みさき姉、ちなみ姉、和義兄、秋義兄、結義姉・・・だね!」
オレが一番気になっていたのは実は結城の恋愛話だ。ずっと一緒にいたのに誰かが好きだとか、誰かに好かれているとか言うことが今までなかった(秋光に好かれているのはノーカウント)からだ。
なんでだろう・・・兄弟(姉弟)愛だといえばいいのに、そうは思えない。
「んーとね・・・今、あたしはね・・・・・」
いつのまにかトップバッターのあんずが話し始めていた。