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フェイの賑やか家族観察  作者: L☆E
とある一日
29/77

奥野家が協力することは滅多にない

他の皆はいまだリビングでワイワイギャイギャイやっている。


「少しは手伝え!馬鹿男子!!サラダ作れ!」

「・・・兄貴達だとつまみ食いされるだろ。さっきから腹減った言ってばっかだしよ」

「私達がやる」


本日の命令は結城の一声で回避され、ななこときりかとみさきがやり始めた。


「ナイス、結城(小声)」

『ちょっと内容酷いけど』

「まぁ、野菜嫌いがサラダのつまみ食いはしないだろうけど(小声)」

「・・・確かに俺野菜は嫌いだし(小声)」

「でも、ハムとかチーズは食うだろ?(小声)」

「うん、食う(小声)」

「今日ちなみ達が買ってきたのにそれらはなかったし、冷蔵庫にもなかった(小声)」

「恭兄、それ本当?じゃあやっぱやんなくて正解(小声)」

「おねえちゃん、あいつ等今日つまみ食いする気ゼロだよお!(叫)」

「「「「「あんず黙れ!!」」」」」」


あんずの告げ口発動。すぐさま6人の反撃が一斉文句を浴びる。いつもの光景・・・というかさっきと同じ状況。


「しかたない・・・」

「面倒・・・」


翔平と恭助が立ち上がり、手伝おうと盛り付けをしているテーブルへと近づく。

恭助の証言どおり今日はハムやチーズはなく、野菜のみが盛られている。それも、2つの大皿に。


「恭兄、翔兄。もう終わったからいいよ」

「って言うかむしろ来ないで、特にトマ・・・じゃなかった、変態」

「今の流れで言うのは酷い・・・何もしてないのに(泣)」

『まだ言われてたか』

「だから2人ともこっち来ないで(怒)」

「変態兄貴・・・(笑)」


既に手伝うことは何もなかった。

ななこにあっちへ行けと言われてしまい、軽くショックを受けるのは重度のシスコン野郎の翔平。逆に恭助は喜んでいるのではとも思えるような笑みを浮かべて戻っていった。

可愛いちなみや美人なきりかとみさきに変な被害が被らないといいのだが・・・


「残念だったな、翔、恭。つまみ食いできなくて」

「つまみ食いはしない。ああいうのは馬鹿のを奪うのが面白いのに・・・」

「翔兄、弟を可愛いと思うなら少しくれたっていいだろ~」


対照的な様子で戻ってきた翔平達はすぐにもとの輪に戻って喋り始めた。

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