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フェイの賑やか家族観察  作者: L☆E
とある一日
27/77

リビングでの雑談


 さっきさやかが差し向けた和茂が謝って隆星の機嫌を損ねているために、今はかなりうるさい。


「和兄のバカ!」

「隆、静かにしよ?」

「ちなみ、バカがうつる。こっちに行こう」

「バカは和兄だっ!」

「断じて違う!」

「隆、和兄はバカじゃないぞ」

「確かにそうだね・・・」

「恭・・・ななこ・・・」

「「超重度の大馬鹿野郎っていうんだよ(黒笑)」」

「ひでぇ!!」

「おかしくない。まぁ、一つ訂正すると、『100回転生しても治らない超重度の』だけど(黒笑)」

「翔・・・()どい」

「そこ、噛むとこじゃないし」

「秋、お前も同等だからな?(無表情)」

『結城ナイス!!』

「傍観者だった俺になんか飛び火来た!?しかも無表情!?」

「アッハッハッハッハ!!(爆笑)」

「「「「「「「          さい        して

        あんずうる    から静かに

                せぇ        しろ 」」」」」」」

「絶対姉ちゃんや義兄ちゃん達の方がうるさいのに!?」

「綺麗にハモッたね」

「やっぱなな姉も思った?」

「っつーか今あんず、姉ちゃんや兄ちゃん達って・・・自分の事兄として言ったよな?(怒)」

「・・・ううん(冷汗)」

「確かに。和兄・翔兄・秋兄・隆・恭兄・結姉(?)・るりこ・・・」

「冗談抜きで結は男じゃないかって思えるよ?その格好じゃ(呆)」

「仕方ないよ、結姉は紳士物とかサイズが合っちゃえば普通に着てるから」

「私も着てるけどね」

「ななこはまだボーイッシュっていう感じがあるからいいんだよ」

「結は女としての色気がないんだよ(溜息)」

『ごめん、フォローできないよ』

「黙れ、エロトマト(とフェイ)」

「トマト兄、変態」

「いつも酷い言葉大量に浴びせるるりこが直球一本で来た!?」

『結城、否定したほうがいいんじゃないの?・・・とりあえず見た目は女らしく成ちょ』

「変態がうつったか、フェイ(小声)」


 結城に頭を指ではたかれた。周りから見ればこった肩をほぐすような動きに見えなくもないように動かしてごまかしているのが憎い。

 痛む頭をさすりながらふと後ろを見ると延々と続く話を聞きながら少し笑いをこぼすかんながいた。母親とも姉ともとれる慈愛の笑みを浮かべて。

 やっぱ家族なんだなぁと思う。


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