第37話 未知のエリアへ1
ガガブルが完全に動かなくなったあと、森には静寂が戻っていた。
巨大な魔獣の息遣いも、木々を揺らす暴風のような叫び声も、もう聞こえない。
壮真はしばらくその場に座り込み、荒い呼吸を整えた。
「いやー、今回はマジでうまくいって良かった。」
「たった2人だったからな・・・」
サーヤは動けないので寝ころびながらしみじみ言った。
「ほんと、良く倒せたな・・・さて・・・」
壮真は、ガガブルの巨体へと近づいた。
「・・・じゃあシッポを切るか・・・」
壮真はナイフを取り出し、ガガブルのしっぽに近づいた。
しっぽは大きく壮真の腕ぐらいの太さで、表面は黒紫の硬い毛に覆われている。
触れると、まるで金属のように冷たく、重い。
「これ・・・どうやって切るんだ?」
「ふむ、まずは根元に切れ目を入れ・・・」
サーヤが説明しようとした瞬間・・・
ガガブルのしっぽがビクッと動いた。
「うおっ!?まだ生きてるのか!?」
「いや、反射だ。魔獣は死後しばらく魔力が残るからな。」
「心臓に悪いわ!」
壮真はしっぽの根元に切れ目を入れ、皮を剥ぎ、内部の筋肉と骨を露出させていく。
サーヤの指示通りに作業を進め、壮真は汗だくになりながら作業を行った。
「よし・・・抜くぞ!」
壮真が力を合わせて引っ張ると・・・
ズボォォォォォン!!!
巨大なしっぽが抜けた。
「重っっっ!!」
壮真はその場に尻もちをついた。
その時・・・
『システムメッセージ:ガガブルノシッポヲニュウシュシマシタ。必要アイテム ガガブルノシッポ 1/1 ジュウヨウアイテムヲニュウシュシマシタ、キタエリアヘノアクセスガカノウニナリマシタ。キタエリアヲカイホウシマス。』
システムメッセージが北エリアの開放を表示すると・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!と地響きを立て島全体が揺れた!
「うおっ!地震か!!」
「なんだこれは!!地面が揺れてるぞ!!」
しばらくして地震が収まり静寂が訪れると、
『システムメッセージ:北エリアガカイホウサレマシタ。トウバツボーナストエリアカイホウボーナスガハッセイシマス。ボーナスヲエランデクダサイ。』
システムメッセージが表示され、さらに新しいウインドウガ表示された。
「こっこれは・・・」
壮真は映し出されたウィンドウを見て驚いた。
『ボーナスヲ2ツエランデクダサイ
1:アマゾンで買い物1回(2万円まで) 2:ロングソード(一般兵士用中古) 3:中級魔法書(中古)
エラブノハアトデモ可。ソノサイハボーナスヲエラブトサケンデクダサイ。』
「壮真殿!!!」
「サーヤ!!!」
「「ア魔マ法ゾ書ンだ!!!」」
「・・・」
「・・・」
「「ア魔マ法ゾ書ンだ!!!」」
「いやいや、魔法書に驚くべきだろう!今回は2つも取れるんだから!」
「何を言っておる、アマゾンが2万円に増えておるのだぞ!!!これを喜ばずしてどうする!」
「アマゾン好きすぎだろ!!まあ今回も後から選べれるから、“ボーナスは後で選びます”。」
壮真がそう答えるとウィンドウは消えその場にはぶら下がったガガブルと寝そべっているサーヤがあるのみとなった。
「とりあえず帰るか?どのみち新しいエリアも明日にならんと行けないしな。」
「今回も家までよろしく頼むぞ!いつも済まない。」
「いいってことよ!サーヤのスキルがないと倒せないいしな。帰って飯っ食ったらボーナスヲどうするか考えるか?」
「うむ!アマゾンが私を待っている!」
「ほどほどにしろよ。また罠とかを買わないといけないからな。」
「わかっておる、少しだけ自分へのご褒美が欲しいだけだ。」
「どっかのOLか!?お前は!」
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薄暗い洞窟に動く影が見える
「・・・・ん!」
(ここは・・・・・どこ・・・・・真っ暗だ・・・・確かここにランプがあったと思うんだけど・・・あった・・・)
かちりと音がしランプが淡い光を発しあたりを映し出した。
「ここは・・・僕の部屋・・・??壁と天井、床が岩だ。洞窟?なんで僕は洞窟にいるんだ・・・・・夢か・・・また寝て起きたら元に戻ってる・・・ZZZZZ」
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