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結局どっちなんだーーーー!  作者: 楓真パパ


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第34話 戦に勝つにはまず相手を知ろう3

 

 ガガブルとの初遭遇から一夜が明けた。


 洞窟の外では、異世界の鳥が奇妙な声で鳴き、わけのわからん虫が草むらを跳ねている。


 壮真は、昨日の戦いを思い返しながら、コーヒーをすすった。


「・・・やっぱり無理かな。いいアイディアが浮かばん。といっても正面からは絶対に無理だな。」


 サーヤはとなりでストレッチをしながら、真剣な表情で言った。

「うむ。ガガブルは“森の暴君”と呼ばれる魔獣だ。あれを正面から倒せるのは、王国でも上位の騎士くらいだろう。」


「じゃあ無理じゃん。」


「だが、倒さねばならん。」


「なんでそんなに倒したがるんだよ。」

 サーヤは拳を握りしめた。


「AMAZONの為だ・・・」


「そんなにシリアスな顔しても結局AMAZONの為かよ。」


「うむ!!!」


 サーヤはきっぱりと言った。


「壮真殿の知恵と、私の体力を合わせれば・・・ガガブルを倒す罠を作れるはずだ!」


 壮真は深く息を吸い、立ち上がった。


「よし・・・じゃあ考えるか。あいつを倒すための、最強の罠を。」


 壮真は床に紙を広げ、ペンを走らせた。


「まず、ガガブルの特徴を整理しよう」


「うむ。

 ・巨体

 ・怪力

 ・長い爪

 ・突進力が高い

 ・皮膚が硬い

 ・縄張り意識が強いだな。」


「つまり、正面から殴り合うのは無理。でも、巨体と長い爪は逆に弱点にもなる」


「弱点・・・?」


「そう。爪が長いってことは、引っかかりやすいってことだ。巨体ってことは、落とし穴とかに入ったら出にくいってことだ。」


 サーヤは目を見開いた。


「なるほど・・・!強みがそのまま弱点にもなるのか!」


「そういうこと。だから、落とし穴に落として、動きを止める罠が必要だ。」


 壮真は紙に大きく丸を書き、その中に文字を書いた。


『拘束』


「これがキーワードだ。」


 サーヤは頷く。


「うむ。拘束できれば、壮真殿の魔法と私のスキルとどめを刺せる。」


「じゃあ、拘束するための罠を考えよう。ネット、ワイヤー・・・いろいろあるけど・・・」


 壮真はサバイバル本を開きパラパラとめくり目当てのページを開きサーヤに見せた。


「やっぱり落とし穴にここに載っている“くくり罠”を仕掛けて動きを止める方法はどうだろうか?」


 サーヤは本を受け取りくくり罠と書かれているページを読んだ。


「ほう!この罠なら確かに動きを止めれそうだな。だが、爪はどうするんだ?」


 壮真はタブレットを開きアマゾンの商品ページをサーヤに見せる。


「このステンレスワイヤーとグリーンネットでぐるぐる巻きにするのはどうだろうか?」


「ステンレスワイヤーとグリーンネットとはなんだ?」


「ステンレスワイヤーは金属の一種で強度が高く荷重に強い金属だ。しかも30mで2,000円ぐらいだ。グリーンネットは安くて大きい網だ。グリーンネットにワイヤーで補強して、こいつをの片側を木に固定し、くくり罠で動きが止まったガガブルの周りをなるべく爪を巻き込みながらぐるぐる回ると爪も安全に倒せると思うんだ。ただ、ワイヤーは30mだと結構重いからサーヤに任せることになるけど・・・」


「なるほど・・・私の力ならどんなものでも楽勝だ!!!任せておけ!!!」


 壮真は紙に罠の構造を描き始めた。


「まず、ゾルの木を“弓状”に曲げて地面に固定する。ロープで押さえつけておいて、踏み板を踏んだらロープが外れる」


 サーヤは身を乗り出した。


「すると、ゾルの木が跳ね上がるのだな!」


「そう。その先端に輪っかにしたステンレスワイヤーを取付ける。そして、ガガブルの足がここに入ると、体重でワイヤーが締まるそこにワイヤーで補強したネットを広げながらガガブルの周りをぐるぐると回る。っとこういう感じでどうだ?」


 サーヤは感動したように言った。


「すごい!すごいな壮真殿は。この短期間でよくこんな作戦が思いつくな!これは強力だ。ガガブルの爪は長い。ネットに絡めば、動きは大幅に制限される」


「そしてくくり罠で動けないから突進力も消える。あとはサーヤと俺ががとどめを刺すだけだ。」


 サーヤは剣の柄に手を置き、力強く頷いた。


「任せろ。罠が成功すれば、私が必ず仕留める」


「よし、じゃあ材料集めを始めよう!」


「わかったのだ!」



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