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第30話 勝利の宴4

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 翌日のまだ薄暗い静かな朝、洞窟の前にスーと静かに段ボールが出現した。


 そして壮真のスマホに1通のメッセージが・・・


 “置き配完了しました。”


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 2時間後・・・


「あーーー、良く寝た。」


 壮真は目が覚め、軽いストレッチをして体の状態を確かめる。


「おはようなのだ。」


 壮真が起きた物音でサーヤも目を覚ました。


「おう、おはよう。どうだ体は?」


「まだ動けないのだ。多分昼ぐらいには回復するのだ。」


「そっか、じゃあ俺は朝飯食ったら昨日の片づけでもしてこようかな。」


 そう言って壮真は朝食の準備をし始める。そしてテーブルのスマホを手に取り昨日の注文がどうなっていたかを確認するため画面を見ると通知アイコンが来てるのを発見する。


「通知が来てる・・・なんだ?なになに、置き配完了しました・・・・」


 壮真は慌てて洞窟の入口へと向かった。


「マジであった。」


 入り口付近に置いてある見慣れた段ボールを発見した壮真は当たりを見まわし、周囲に誰もいないことを確認する。


「いつ来たんだろうな?業者が持ってくるかどうか確かめたかったんだけどな。」


 壮真は段ボールを抱え部屋へ戻ってきた。


「サーヤ荷物が届いたぞ。」


「本当か、ずいぶん早いな。誰かが届けてくれたのか?」


「いいや、置き配っていって俺たちの世界では玄関に置いていく配達方法があるんだ。」


「何!!そんなことをして盗難にあわないのか?」


「たまに有るみたいだけど、そのために家の前に荷物を入れれる宅配BOXを置いて、そこに配達してもらうんだ。」


「なるほど、まあでも私たちしかいないここなら置き配でもいいわけか。」


「とりあえず物が来たから開けてみよう。」


 壮真は段ボールに貼ってあるAMAZONと書かれてあるテープに手をかける。ビーーーーと音を立ててテープが段ボールから剥がれ落ちた。


 つい最近まで当たり前のようにしていた行為だがずいぶんと懐かしい感触になっていることに壮真は驚いた。


「どうしたのだ?」


 段ボールを開けることなく佇んでいる壮真を不思議に思いサーヤは声をかけた。


「いやっ!何でもない。さあ、開けるぞ。」


 壮真は気を取り直して段ボールを開けた。


「うおーーーーー!!ビールだ!!!やったあーーーー!!!」


「私の焼き肉のタレは入ってるのか?」


「おう!この通り!」


 壮真は焼き肉のタレを段ボールから出しサーヤに見せる。


「やったーのだ、これで心置きなく焼き肉が食べるるのだ。今日も焼き肉パーティがいいのだ!」


「だよなー、やっぱり食べたいよなー。俺もビールで焼き肉食べた・・・・・・うぐぐぐぐ・・・・。よし!!決めた、今日も宴だーーーーー!!!」


「やったーーーのだ!!!夜が待ち遠しいのだ。」


「よしとりあえず片づけに行ってくるよ。今日も焼き肉だから網とか洗わないと。」


「わかったのだ、おとなしく待ってるのだ。」


 壮真はビールを冷蔵庫へ詰め、軽く準備をして出かけた。


 しばらくして壮真がBBQ現場へと到着するとコンロなどは無事に残っていた。


「ほっ、良かった。残ってって。昨日はマジでビビったよな、いきなり熊が襲ってきたんだもんな。今度から夜拠点から離れてのバーベキューは控えるようにしよう。」


 壮真は片付けながら昨日の出来事を思い返した。


「実際、熊を倒したんだよな・・・良く倒せたな。片付けが終わったら見に行ってみるか・・・」

 壮真はてきぱきと片付けをして罠の場所へと向かった。


 そこには昨日と同じく罠にかかったままの熊が鎮座していた。


「本当に俺たちが倒したのか?・・・」


 壮真は改めて見ると熊は本当に大きくそして恐ろしかった。


 壮真はその姿を見てぶるぶると震えだし、今になって恐怖が襲ってきた。震える体を何とか抑え熊へ向き直し合掌した。


「お前に対しては何も恨みは無い、俺たちが次へ進むの為に殺した。恨んでくれてもいい。ただお前のおかげで前へ進める・・・ありがとう。」


 壮真は罠を外し、落とし穴をそのまま墓へとできるように穴を埋めた。


「これでよし!さて!帰るか。」




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