第14話 俺、魔法使いになるんだ1
翌日、昨日釣りに行ったときに採ってきた海水を塩にすることにする。
まずはざるにキッチンペーパー敷いて海水をろ過してごみを取り除く。このキッチンペーパーは洗えるタイプで何度も使えるタイプだ。便利さもあって大量にストックしているものの一つだ。
ごみを取り除いた海水を強火で煮詰めていく、これは水の量が約10分の1になるまで行う。
「おお!なんか白いものが出てきたぞ。」
「これは“せっこう”と呼ばれる物質だ。これをまたろ過して取り除く。これを取り除かないとと苦みが出るんだ。」
ろ過した海水をさらに煮詰める。今度はこげないようにヘラでかきなぜながら弱火で煮詰めていく。
「どんどん白いものが増えていくな。」
「これが塩だ。」
「海から塩が採れるのだな。」
「お前のところはどうやって採ってるんだ?」
「私のところは、山から採れるな。」
「岩塩か。確かに魔物とかが住んでたら海は危険だしな。岩塩も探したいけど山を掘るものがないからな。」
そうこうしている間に結晶と少しの水分が残った。
「できたのか?」
「いや、まだだ。この水分が“にがり”と呼ばれるもので苦い。なのでまたろ過をする。」
大豆が生えてたら、このにがりを使って豆腐を作りたいけど。
「にがりをろ過して水分を搾ったら・・・ほい塩の出来上がり。」
今回は5リットルの海水から作ったので大体120g出来た。
「あれだけの海水からこれぐらいしか採れないのか?」
「確かに手間と時間がかかるから、空いてる時間に作るしかないな。それより今日はこの塩で肉を焼いてみるか?」
「おおお!自分たちで作った塩で肉を食べる。いいなあ!そうしよう!」
早速冷蔵庫から肉を取り出し常温に戻す、脂の塊をフライパンで溶かし肉を焼くじっくり焼き上げて灰出来上がりだ!。
「今回は味付けはさっき作った塩とコショウだけだ。」
「よし、じゃあいただきます!」
パクッ、もぐもぐもぐもぐ、ごっくん!
「ふああああああああああ・・・・・・・・!うまーーーーい!」
「おおおお、普通の塩より断然うまいな。いろんな味がして。」
二人は満足いくまで肉を焼いて食べた。
「ふうーー食べたーーー!満足だーーー!」
「夢中で食べたな。さて昼からちょっと付き合ってくれないか?」
「おっ、いいぞ。どうするのだ?」
「魔法の教科書を読んでみようかと思って。わからないところを聞こうかなって。」
「いいぞ、じゃあ私は横で素振りでもしておこう、わからなければいつでも聞いていいぞ。」
「じゃあ、外にタープと椅子をセットしてくるよ。」
「たーぷ?」
「屋根しかないテントだよ。」
「それは興味ある、私もてつだっていいか?」
「それは助かる、一人でもできるが、やり方を覚えてくれると分担できるからな。」
「うむ、地球の道具はいつも驚かされてばかりだから、今回も楽しみだ。」
「よし、じゃあ荷物を運ぼう。」
2人は荷物を運びタープと椅子を設置した。
「これがタープか。こんなに簡単に設営できるとは、しかもあんなに小さく軽い袋だったのに、この椅子もそうだ。やはりすごいな地球の技術は。」
「この良さがわかってくれるか?キャンプギアって沼るんだよな。あれもこれも欲しいってなって。」
「わかる気がする、色々な場面で使うものを変えていろいろ楽しむ。私も地球に行きたくなったぞ。」
「そう言われるとうれしいもんだな。さて、準備できたから早速読んでみるか。」
「じゃあ私はここで素振りをしておく。聞きたいことがあったら遠慮なしに聞いてくれ。」
「わかった、ありがとう。よし、じゃあ早速読むか・・・」
壮真は椅子に座り魔法の教科書を読み始めた。教科書を開くと異世界の文字が壮真の目に飛び込む。知らない言語のはずなのに何故か理解できる、そんな不思議な感覚だ。
「やはり異世界の文字でも読めるんだな。」
最初のページはこの本の著者の言葉だ。内容からするに入学したての人向けの内容で書かれてるみたいだね。
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『第1章 魔力を感じよう
1.魔力は私たちの周りに常に存在します。空気や水の中どんな場所でも存在しているのです。
魔法はその魔力を詠唱により集め放つそれが魔法です。
魔力とは別に理力があります。これは魔力とは逆に自分の体の中に存在します。
この理力はスキルを放つときに使います。魔力と理力の違いは自分の周りに存在するものか自分の中に存在するものかの違いです。
しかし理力は体内にあるので理力を使えば減っていきます。減りすぎると動けなくなります。
時間がたてば回復しますがそのためにはエネルギーが必要で沢山の食事が必要です。
では魔力はどうでしょう、魔力は常に存在し、使ってもなくなりません。一見、理力より魔力のほうがずっと使えると思っているかもしれませんがそうではありません。
魔力を魔法にするときに変換倍率がかかります。例えば一般的な初心者は魔力1に対して魔法変換率は約0.001倍です。つまり魔力1000を使って1の威力の魔法しか使えません。
魔法が使えない人はこの倍率が0だから使えないとされています。
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「・・・なるほど、つまり誰でも使えるが多くは使えないってのがスキルで、いつでもずっと使えるが倍率によっては威力がまったく出ないってのが魔法ってことだな。」
「おっ!それはそういうう意味だったのか。」
横で素振りをいていたサーヤが言った。
「えっ!!理解してなかったの?」
「うむ、その教科書を読んでもちんぷんかんぷんだったので早々に読むのをやめたからな。」
(さっき言った『聞きたいことがあったら遠慮なしに聞いてくれ』発言はいったい・・・・)
サーヤはほっといて壮真は読み進めることにした




