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第11話 外で作る料理はおいしい

「何作ろうかな?現在家にある調味料ですぐに使わないといけないのが・・・・。エ〇ラ焼き肉のたれ中辛!弁当買って帰るときにいつも買っている弁当屋の焼き肉弁当、代替わりで若い店長になってから、女性を意識してか知らないけど味が薄くなったんだよなぁ。でも肉はいいもの使ってたから味付けはこっちでしてたんだよね。」


 壮真はキャベツを少し大きめに切り洗い、ざるで水を切った。ガスコンロに火をつけフライパンに狼の脂を2かけ入れる。脂が溶けいい感じにあったまってきたら狼の肉を入れる。


 じゅーーーーーーー!!!!あたり一面にいい匂いが充満する。


「おっと!換気扇。」


 この換気扇はどこにつながっているのかわからないが、いつも通り使えるので気にしないことにした。肉がいい感じに焼けてきたらキャベツを加えて少ししんなりするまで炒める。炒めたら最後に焼き肉のたれをかけて完成だ。


 皿に盛り付け、ついでに災害用のレトルトご飯もつけて。


「さあ!できたぜ!」


 振り向くとそこにはよだれを垂らしながら目が血走っている女騎士が・・・


「めしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!」


 まるでバーサーカーのように壮真に襲い掛かり食事を奪う!あまりの速さに壮真は動けなかった。


「もぐもぐもぐもぐもぐ!!!!!」何もしゃべらず一心不乱に食事を食べるサーヤを見ながら、壮真は見なかったことにして、食事を始める。


「うまい!!」


 壮真は一口、肉と野菜を口に入れるとご飯をかき込む。


「やっぱり焼き肉には焼き肉のたれだね!」


「うまあああああああああああああああああいぞおおおおおおおおおおおおお!」


 一通り口にしたサーヤは口を目を光らせて叫ぶ


「お前はどこぞの味皇か?そのうちどんぶりを光らせるかもな・・・。」


 二人はあとはひたすら食べ進めた。


「「ごちそうさまでした。」」


 二人同時に食べ終えサーヤは感想を言った。


「このたれはなんだ?・・ペロペロ・・とても複雑で奥が・・ペロペロ・・深い味がしたぞ。・・ペロペロ・・しかも少し辛みがあ・・ペロペロ・・ってごはんとやらの上にのせて食べる・・ペロペロ・・と言葉が出ないほどの衝撃が走ったぞ。・・ペロペロ・・」


「お皿を舐めながらしゃべるんじゃない!!!!!まったく、そんなにうまかったんならまた作ってやるよ。」


「ほんとか!?!?!やったーーーー!!」


 きゃああーーと叫びながら喜ぶサーヤ、お皿を持って踊り始めた。


 しかしそれを見ながら壮真は非情な一言を告げる・・・


「あと2回ぐらいか・・・」


「えっ!!今なんと言った?」


「いや、だからあと2回ぐらいかって・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


 先ほどとは変わってしなしなとへたり込み、血の涙を浮かべながら


「もうだめだ、生きる希望がなくなった・・・・・・・」


 と落ち込むサーヤ


「仕方ないだろ、ある程度は保存できるけど開封してるしなるべく早く食べないと・・・あっそういえば予備を買ってたような・・・・」


「ふっかーーーーつ!!!!なんだおぬしも意地悪よのーーー!!!まだあるならあるって言ってくれればいいのにーー♪♪」


「でもこれもあと1年しか持たないぞ・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・あと何回?・・・・」


「まあ、少しずつ使えば合わせて7回かな。」


「すまぬ本当に図々しいお願いをしているとわかっているのだが、私がものすごく頑張ったときに食べさせてもらってもいいだろうか?」


「まあいいけど、確かに調味料は限りがあるからな、確保しないといけないのは塩か・・・サバイバルブックでは色々なやり方が載っているけど、天日干しや流下式は時間がかかるからガスコンロで作るか。」


「よし、明日は海水を汲んでくるついでに魚釣りでもするか!」


「あのアジとかいうやつだな。どうやって捕るのだ?剣で刺すには小さすぎるぞ。」


「さすがに刺さないよ!お前の世界では魚はいないのか?」


「あのような小さい生き物はいないな。似たような姿の奴はギョッマという奴がいるけど、大体私の腕の長さぐらいの奴で人影を見ると飛んできて襲うやつだ。」


「襲うのかよ!貝といい、やっぱり異世界の海は恐えな。」


「地球の海の生物は襲わないのか?」


「中にはいるけどあくまで海の中でだけどね。後でDVDで見せるよ。ちょうどいい映画があったな・・・」


「おお、またあの魔法少女の話か!あれは何度でも見たいぞ!!」


「魔法少女ではないけど・・・まあ楽しみにしとけ。」


「うむ、楽しみに待っておるぞ!」


 その夜・・・・


「なんだ!!!このサメという生き物は!!!なんという雄々しさ!!!なんという凶暴性!!背中の三角のひれがカッコいい!!!」


「なんかリアクションが思ってたのと違うけど楽しんでいるならいいか。怖くないのか?」


「まあこの程度の魔物はいっぱいいるからな。こちら側の森にも何匹かいるぞ、気配を感じるからな。」


「なんだと!マジで危ないじゃん!俺よく無事で海岸まで行けたな。」


「魔物にはテリトリーがあるからな、その中に入らない限りは襲ってこんよ。」


「じゃあ道以外は入らないようにしよう。とりあえず、明日は海へ行って海水を汲んで、釣りをするで決定だ!」


「じゃあ帰りに私の洞窟へ寄ってもいいか?」


「いいぞ!なんか忘れ物か?」


「この前言ってたではないか?魔法の教科書を見せるって。」


「ああああああああああああああーーーーー!すっかり忘れてた!こんな大事なことなのに!よし帰りに絶対お前の部屋に寄るぞ!」


「部屋には入れないぞ?」


「わかってるよ!さすがに女子の部屋に『お邪魔しまーす』って気軽に入らねーよ。」


「そう言ってもらえると助かる。」


「じゃあ、もう寝るか?」


「うむ、そうしよう。」


「「おやすみ!」」


(・・・よく考えたら・・・自分の部屋には男は入れないが、男の俺の部屋に泊まるのはいいのか?・・・異世界の基準がわからん・・・)




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