51 エンドレスエイトⅤ
2日目の行先を変更した。花火大会に変わりはないが少し離れた町の花火大会に私と七森さんと彩音さんで行くことにした。
地元から離れたほうが同級生に会わないから冷やかされない、とアドバイスすると七森さんは素直に受け入れてくれた。
つつがなく、花火大会が終了し七森さんはと彩音さんの雰囲気がいい感じになった。帰りの駅のホームで頃合いを見計らって私は2人から距離を取り、遠目に様子をうかがっていた。
何事もなく1日が終わると思っていた矢先、背中に冷たく硬い感触が突きつけられている。
「ひっ―」
「大きな声を出せば殺す」
後ろから銃の安全装置を解除する音と清正の声が聞こえた。
なんでこいつがここに?
疑問を解消するために脳が回転を始めようとしたが 清正の声が遮った。
「余計なことは何も考えるな。俺の計画は知っているな? 俺の計画に協力するなら命は奪わないでやる」
私はゆっくりと大きく頷いた。
「いいだろう」
私の背中から銃口が離れた。
「くれぐれも裏切るなよ。ああなるから」
清正がそう言って離れて行くと、七森さんがいる方向に向かった。電車が来たタイミングで誰にも気づかれない何気ない動作で七森さんを突き飛ばし線路に落とした。電車が急停車することなんてできるはずもなく七森さんはそのまま轢かれた。
その場で倒れ、そして私の意識は飛んだ。
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『この作品を統括する情報統合思念体によって造られた対有機生命体高評価・いいね・ブックマーク用ヒューマノイド・インターフェース。それが作者』