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自分だけは分かってないと

作者: 朝焼 悠

自分のことが見えず

人の言葉も

昔の傷のせいにしたまま

いつまでも信じられず


こんな面倒くさい人間


一体

どうしろって言うんだよね

一人勝手に

沈んでいたいだけじゃんね


アンニュイで

自分責めに酔って


そんなカッコよさなんて

どう転んだって

持ち合わせてないくせに


だけど

これでも一応

ここから抜け出そうと

ずっと

ずっと

あがいてきた


過去の亡霊から


でも

傷を負ったあの日までよりも

傷を負ってからの今日までのほうが

ずっと

ずっと

ずっと

長くなってしまった人生


もうこっちが

本体で

本来の姿

そう思うと

虚しくなる


歩いてきた道は

どんなんだったかな

ずっと

足踏みをしていただけじゃないよな


自分でないと分からない

自分だけは分かってないといけない

なのに

僕は

いつまでも

僕のことなにもわからない


だから

周りのことも

なにも分からない


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