第9話:蒼の銀狼
蒼銀 静:水戸 儚火
天水 創吾
前回、"蒼の銀狼"と、静と創吾が遂に出会った。
とてつもない実力を持つと言われている"蒼の銀狼"に対し、静達は一体、どうするのか?水戸は助かるのか?
あれから、数時間...
あたしは、不安で押しつぶされそうだった。
「おいおい、あの紅花隊の総長がしょぼくれんなってw」「それに...もう来たみたいだぞ」
その瞬間、勢いよく扉が開かれた。
「おぉ、ちゃんと来てくれたんだ」
「さっさと、水戸を解放しろ」
「おい!なんで来たんだ!」「こいつらは"蒼の銀狼"だぞ!」「お前が勝てるはずない!」
「らしいぞ、創吾」
「へぇ、こいつらが、"蒼の銀狼"」
だめだ、この人数と、2人じゃ勝ち目が無さすぎる。
(天水静視点)
この人数、まぁ、早めに終わらせるか。
「わかってるよなぁ、創吾」
「はいはい、やりすぎるな、でしょ」
結果は目に見えている。だから、ここに来た。
「さぁ、偽物退治と行こうか」
(水戸儚火視点)
...あたしは、驚愕していた。
ほんの数分だった。たった数分で、30人の男たちが、一瞬にして倒れていった。
「はぁ..はぁ」
「なんだ、"蒼の銀狼"はそんなものか」
「...な、なんなんだ...お前ら」
「...本物の、"蒼の銀狼"だよ」「偽物くん」
「ぐはっ...」
(蒼銀静視点)
やっぱりか、こいつら"蒼の銀狼"では無いことなんて最初から知っていた。なぜなら、俺と創吾こそ、本物の"蒼の銀狼"だからだ。
「はぁ...上手いこといったな、創吾」
「あぁ、やっぱり偽物には負担がでかかったかw」俺たちはそんな事を話し、俺は水戸の元まで駆け寄った。
「...な、なぁ」
「...」
「だい、じょうぶ、か?」
「...」
「とりあえず、縄解くぞ」
俺が話しかけても、拘束していた縄を解いても、水戸は返事をしなかった。
「ほ、ほら、解き終わったぞ」
そう言うと、水戸は...
「...」
「え!?ちょっ水戸!?」
なんと、水戸が俺に抱き着いてきた。俺は突然の事で、思考が停止した。
今回はご愛読ありがとうございました!
これからも、書き続けていきますので
よろしくお願いします('ω')ノ