第8話:果たし状
蒼銀 静: 水戸 儚火
天水 創吾
「なんで、名前を...」
俺たちは、突然の事で驚いていた。顔も知らない、赤の他人に名前を知られている。
「良かった、良かった」「いやぁ、あの女がずっと名前をいってたから」「どんなやつかと思ったけど」「...全然雑魚じゃんw」
「...女?」
「あぁ、知らない?」「水戸 儚火」
あの時感じた胸騒ぎは、これだった。だが、水戸がこんなヤツらに負けるはずが無いと思っていた。
「ちなみに、あなた達って、何者ですか?」
創吾が男たちに向かって言うと、
「蒼の銀狼、と言えば分かるかな?」
「...まじかよ」
俺たちは、驚きを隠せなかった。
「それでさぁ、俺たちと勝負しようよ」
「君たちが勝てば、水戸 儚火を解放する」
「君たちが負ければ、全員殺す」
なんとも理不尽な条件だと感じたが、正直、やる以外の選択肢がないと思った。勝てる賞賛があるとすれば、1個しかない。
「...わかったよ」「勝負しましょう」
そう言うと、男たちは馬鹿にしたように笑い始めた。
「良いねぇw」「じゃー、今日の20時」指定の場所に来い」
「...分かりました」
そう言うと、男たちは去っていった。
「...まじで、やるのか?静」
「...あぁ、喧嘩を売られたんだ」「また力を貸せよ」「創吾...」
(水戸儚火視点)
「...ここは」
あの時から覚えてない。確か、蒼の銀狼と戦った所までは覚えてる。...無様に惨敗したことも。
「よぉ、紅花隊の総長さん」
「...何の用だ」
「簡単な話だ」「俺たちはここ一体のテリトリーにしたい」「だが、今はお前が居る」
「...あたしが死ねば、あんたらがここのリーダーになれると」
「そうだよ、話が早くて助かる」
「だけど、あたしはそこまで弱くないよ」
「それは、100も承知さぁ」「...だから、あの男を使ったんだ」
「...あの男?」「...まさか!」
「そう、静くんだよ」
「あいつは関係ないだろ!」
「さぁ、果たして、そうかねぇ」
確かに、あいつは強い、だが、こいつらよりは弱い。元に、前の攻撃でも隙が生まれてた。あたしは、あいつが勝てるかもしれないと言う期待と、負けてしまうかもしれないと言う感情を持ち、
いつの間にか...泣いていた。
「...来ないでくれ...静...」
今回はご愛読ありがとうございました!
これからも、書き続けていきますので
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