第4話:知らぬ考え
蒼銀 静: 水戸 儚火
ヤンキー集団
前回、水戸儚火に呼び出され一撃を貰った静、
そこに、儚火に恨みを持つ、ヤンキー集団が!
「おい!紅花隊の総長を出しやがれ!」
なんと、ヤンキー達が乗り込んできたのだ。
「...まじかよ...」
さすがの水戸でも、これ程の人数は無理だろう。そう思ってた。
「...ちっ、めんどくせぇ」
水戸は舌打ちをし、気だるそうに歩き出した。
「おいおい、あんの人数を相手するのかよ!」
ざっと目指するだけで、軽く20人は、いる。しかも全員もれなくイカついヤンキーだ。さすがの紅花隊の総長でも、この人数は無理だと思った、が、すぐにその考えは変わった。
「お前が紅花隊の総長か」
「...だったらどうする」
「この前は俺のとこの部活が世話になったみたいでなぁ」「少しばかりお礼をと思ってなぁ」
2人は睨み合いながら距離を詰める。そして、2人の距離が2mほどになった途端、
「先手必勝!」
先に攻撃を仕掛けたのは、相手の方だった。
「ぐっ...」
水戸は、それを攻撃をすんなりとかわし、男の腹に思い一撃を入れた。
「てめぇ!」
それを皮切りに、他の連中が水戸に殴りかかってきた。
「ちょっとは骨のあるやつだと思ったが、もう少し鍛え直してこい」
結果は、水戸の圧勝だった。なんと言うか、見るに堪えない勝負だった。
「...はは、凄いですね」
「なんだ、お前いたのか」
俺は水戸に話しかけ、歩いていった。
「もう逃げたと思ったぞ」
「はは...そこまで臆病ではないんですがね」
そんなことを話していると、
「し、死ねぇぇぇぇぇぇ!」
やられたと思った男が立ち上がり、俺を殺そうとしてきた。
「おい!後ろ!」
水戸がそう言おうとした刹那、
「...がはっ!」
「...え」
俺は、襲いかかってきたやつの腹を殴っていた。水戸は凄く驚いたようだった。
「...あ」「い、いや、これは」「反射的にやってしまっただけで」「そ、そう、人間は危機に陥ると普段より強い力を出すと言いますし」「と、取り敢えず」「き、今日は失礼します!」
そう言うと、俺はすぐに家へと帰宅した。走りさ弄とした時に、水戸がなにか言っていた気がしたが、そんなことより、早くこの場を去りたかった。
今回はご愛読ありがとうございました!
これからも、書き続けていきますので
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