第3話:裏の表情
蒼銀 静水戸 儚火
前回、猫と戯れる可愛い女子を発見!と、思ったらその人物は、水戸 儚火だった!?ここから、どうなっちゃうの!?
「殺す」
そう言うと、水戸は俺に向かって、すごい勢いで突っ込んできた。
「まじか!」
俺は突然の事で思考停止していたが、反射で防御の姿勢をとった。それが、幸をそうしたのか分からないが、俺は吹っ飛ばされても、それ程怪我は無かった。
「...へぇ、やるじゃん」
「だぁ!死ぬかと思った!」
俺は何とか起き上がって、次の攻撃に構えた。「今度は本気で行くぞ」
水戸はそう言うと、いかにもなスピードで拳を振り下ろした。俺はその拳を受け止めるつもりだった。だか、受け止めた俺の手を壊すの如く強く殴ってきた。
「いっつぁ!」
「...さっきの攻撃を耐えたんだ、まだ殺れるよなぁ」
「まじかこいつ...」
そこで俺は、1つ仕掛けることにした。
俺が周りを確認してるうちに、水戸はオレの懐までき、急接近していた。その瞬間、俺は道の端にいる、猫を、抱き抱えた。
「...」
「...」
そうすると、水戸は攻撃をやめ、しばし無言の時間が続いた。無言中、水戸が早く猫を離しやがれ、と、目で睨んできたのがわかったが、俺は猫を手から離さなかった。恐らくだか、この猫を離した途端、俺の意識は飛ぶだろう、そう考えた。
「...はぁ、やる気失くした」
そう言うと水戸は、俺から距離を取り、帰って行った。
「...はぁ、良かった...」
俺はそっと猫を降ろし、1度だけ頭を撫で、帰宅した。
(次の日)
俺は昨日のこともあり、いつもより早めに学校に登校した。学校につき、下駄箱を開けると、1枚の手紙が入っていた。
「なんだこれ?」
恐る恐る裏を見てみると、
「はたしじょう?」
そこにはデカデカと果たし状と書いてあり、恐らく水戸からだろうと思った。だが、俺は名前を教えたつもりはないし、なぜ俺の名前を知っているのか不思議でたまらなかった。取り敢えず俺は、その果たし状を破り捨てた。
(放課後)
「さぁて、さっさと帰るか」
俺が席を立ち、帰ろうとした時、勢いよく教室の扉が開かれた。皆が呆気に取られていると、「このクラスに、蒼銀 静って奴がいると思うんだけど!」
そう、水戸が教室に乗り込んできたのだ。まぁ、俺が行かなかったからかもしれないが。水戸がそう言うと、みなの視線が俺の方を見た。俺は恐る恐る、
「な、なんでしょうか?」
「...来い」
水戸は、今にでも殺してやろう、そう言う目でこちらを睨んできた。
「...はい」
俺は水戸の指示に従い、ついて行った。
「...なんで来なかった」
しばらく沈黙が続いたのち、水戸が話し始めた。
「なんで来なかったと、言われましても」
「あたしはあんたに果たし状を書いたはずだ」
「いやぁ、なんの事やら」
俺は、全てをはぶらかそうとした。
「ふーん、そうか」
俺は危機感を感じ、構えた、が、おれの予想とは違って、思いっきり顔を殴られた。
「ふん、どう?殴られる気分は?」
「...まぁ、痛いですよ」
「...なら、もう一度」
2発目が来る前に体制を立て直し、再び防御の姿勢をとった。その時、
「おい!紅花隊の総長を出しやがれ!」
なんと、ヤンキー達が乗り込んできたのだ。
今回はご愛読ありがとうございました!
これからも、書き続けていきますので
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