僕のイメージ
時間はもう戻らない
一度壊れてしまったもの
もう元へは戻らない
分かってる
分かってる上での
イメージ
あくまでも
イメージ
全てが
自分の真ん中
一つの場所に集まって
またそこから広がっていく
それは
固く握られた拳が解かれるような
咲かぬまま
誰からも諦められてしまった蕾が開くような
どこかで止まったままだった
時計の針が動き出すような
散らばったまま
あるいは
閉ざしきってしまっていた
そんなものたちが
一つに集まって
少しずつ開いていく
これが
良いのか
悪いのか
僕には分からない
閉じていること
悪いことじゃない
そうでないと
守れないときだって
確かにある
だから
だからこれは
あくまでも
僕のイメージ
時間は戻らない
消えて無くなってしまったもの
取り戻せない
どれだけ泣いても
どれだけ悔やんでも
どれだけ拒んでも
また朝はやってくる
陽はまた昇る
だから
これは
そこから始まる
僕のイメージ
それでも