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商人になるための出会いと別れ  作者: コットン
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02 モンペの成長

綺麗な黒髪で、駆け出し黒魔道士の「アッシュ」と

綺麗な白髪で、駆け出し白魔道士の「イッシュ」達と「サウスティー」に向かうことになったモンペ


サウスティーに向かう途中、モンペは気になったことを聞いた。


「あの……。イッシュさん達ってなんで、サウスティーに行くんですか……?サウスティーは栄えていますが、魔道士が強くなるために行くような場所ではないと思うんです……」


すると、イッシュが答えた。


「私達まだ駆け出しで、モンスターとまともに戦えないので、仲間を探しに行くために繁華街のサウスティーに向かってます!」


確かに、サウスティーには仲間を求めて訪れる人が多いので、仲間を探すために訪れるってのは納得だ。

すると、アッシュが、


「あと、私の武器を買い換える為に行くのよ……。魔道士の武器って武器商人はほぼ持っていないから、

武器職人から直接買うんだけど、繁華街では魔道士専門の武器職人が多いからね……。」


先程のスライムとの戦闘で見た武器はアッシュとイッシュの武器はとても似ていた。

ただ、イッシュの武器は上部が湾曲した部分にガラス玉が浮いている杖でしたが、

アッシュの武器は上部が湾曲した部分にガラス片が浮いているだけの杖でした。

素人のモンペからみても、何故かアッシュの武器が壊れかけていると感じました。

そして、モンペは気になったから聞いてみた


「あの……2人の武器はとても似ていますが、何故アッシュさんのだけ壊れかけてるんですか……?」


すると、アッシュは少し黙ってから口を開いた。


「あんたに関係あるわけ……?ないなら話さない……。」


「お姉ちゃん……。言い方……」


「イッシュがそう言うなら……。ごめん……」


「いや……。こっちこそ変な事聞いちゃってごめんなさい……。」


それから気まずい空気が流れてしまった。

少し先に進むと、前から何かが近づいてきました。

(また敵か?!)と身構えた3人でしたが、近づいてきたのは人でした。

安心していると、その人は武器商人のような風貌でした。

モンペはその人に近づいて言いました。


「1番安い武器を売ってください!あと、基本的な戦い方を教えてください!」


「えっ?わ、分かっよ……。まず、武器だけど、銀貨9枚の短剣だよ。買うかい?」


「買います!」


「ど、どうしたんですか?武器を買うんですか……?私達が守ってあげますよ?」


「さっき、サウスティーで仲間を探すって言ってたので、いつまでも守って貰えないってことを思い出したんです!」


「自分で自分の身を守ることは悪いことではないと思うわ……?イッシュもそう思うわよね……?」


「まぁ、そうだよね……」


「じゃあ、基本的な戦い方を教えてください!」


そうして、戦い方を教えて貰っていたが……

全然上手く行きませんでした。今まで全く戦った事ない16歳です。

基本的な戦い方を教えて貰ってるだけで夕日が出てきたのです。


「もう、ワタシも次の村の宿へ行かないと行けないので、もうそろいいかな?夜になるとモンスターが活発になるし……。」


「こんな時間までありがとうございました!」


「では、ワタシはここで。元気でな。」


「ありがとうございました!」


「モンペさん!私達も早く近くの村にでも行かないと!私達はスライムに苦戦する程なのに、夜になると大変ですよ!」


「ごめんなさい……!ここから、1番近い村はホリア村です!」


「急ぎましょ……!」


夜になると、モンスターは活動が活発になるので、出歩くよりも宿屋で動かないのが安全なのです。

ただ、モンペ達は急ぎましたが、ホリア村に着くまでに完全に日が落ちてしまいました……。

そして、もう村の入口が見える!ってところで、スライムが襲いかかってきました……

しかも、スライムの中でも強い「赤スライム」でした。


「お姉ちゃん!強いスライムだから頑張って!」


「モンペは先に村に行って……!」


「で、でも……!」


「ビギュ!」

ドン!

「あっ……!痛った……!」


「早く……!」


「わ、わかった!」


「お姉ちゃん’’生命の輝き’’を!」


「魔法弾……!」


「ビギュー!」


(全然効いていない……!さすがに強いわね……。私たちだけで勝てるかしら……?)


「お姉ちゃんに’’魔道の導き’’を!」


「ありがとう……!これで、魔法弾の威力が上がるわ……!」


「魔法弾!」


「ビギュ!」


(効いた!このまま押し切るわ!)


順調に思えたが、スライムの仲間が現れ、どんどん劣勢になりました……。


「うっ……。お姉ちゃん!」


「イッシュ……!私が守るわ……!」


「魔法弾……!」


それを逃げながら見ていたモンペは……。

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