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会談 ホルモンについて、

しばらくして、全員が覚悟を決めた。

「それでは、話をさせていただきます。

ですが、その前に、皆様に知っておいてほしい情報があります。」


「この世界の人間はわかりませんが、私の居た世界では〈ホルモン〉と呼ばれる、特定の条件下で、体内にのみ放出される生体生成薬があります。

薬ですので、過剰に分泌されると毒、この場合は病気、にもなります。」

「そのようなものが、有るのですね。」

「ホルモンの種類の1つで有名なのは、戦闘中に致命傷を負った戦士が、本来の力だとありえない、獅子奮迅の働きをしたとかですかね。」

「それなら、聞いたことがあります。

死の間際に覚醒したとか、哀れに思った神様が御力を授けてくださった、とか言われていますね。」


「今回、私が啓発する内容は、ホルモンの種類の中でも、何十年立っても全容が明らかにされてない種類となります。」


「散らばっている情報を掻き集め、繋げて推測した結果、出来上がった情報ですので、間違いはあると思いますが、信用性も高いと踏んでます。」


誰かはわからないが、喉を鳴らした。


「それでは、説明を始めさせていただきます。」


「そのホルモンは、性行為中に放出されるとされているものなのですが、ややこしい点の1つ目が、〈1種類ではなく、数種類が放出される〉ことです。

そして、その中で判っているのは2種類、私がこちらに来る前に発見されたのが1種類です。」


「その2種類が体に及ぼす影響は、4つ。」


「1つ〈妊娠をしやすくする効果〉。」

「まあ、当たり前ですね。」


「あとの3つは、私の印象から想像してください。

2つ目、〈惚れ薬〉。」

「実在したの!! ですか。」

「う〜ん、おそらくですが、他の因子も絡んでいると思うので、詳しくは後ほど、」

「解りました。」


「3つ目、なんと言えばいいか悩みますが、〈暗示/洗脳/調教〉。

これは、ステラン殿、思い当たりませんか?」

「ある。 〇〇をしないと物足りないという性癖を持っている人がいる。」


「4つ目、これが一番問題で、先に効能から言わせてもらいます。」


「それは、〔多幸感〕と〔軽(?)依存〕。」

「「「!!!」」」

「故に私は、4つ目を〈麻薬〉と言わせていただきます。」

「ありえない!? そんなこと、ありえていいわけがない。」

「私もそう思います。」


「ですが、女性の性的な絶頂には幾つがあり、その最大値は、《眼の前、又は頭の中が真っ白になる》《気絶、又は茫然自失になる》《茫然自失から、反射運動をする》《全身痙攣?》《無意識に求める?》など。」

「ーーー」

「そして、《初回だと、死を連想する人がいる》。」


「似ていると思いませんか?」


「体に与える影響の情報は、これで終わります。」


「話を戻しまして、ややこしい点の続きを話します。」

「まだ、有るのですね。」


「ややこしい点の2つ目、〈代償行動〉」

「「「??」」」

「要するに、特定の行動をしようとしてできなくて、代わりによく似た行動をとることにより、頭に、特定の行動をしたと誤認させる。」

「「「………」」」

「素振りで鉄の剣の代わりに、よく似た重さ形の木剣で素振りした。

っで、合ってますか? 澪様。」

「イメージとしては、そんな感じだと思います。」


「先程の2つのホルモンも、効能はともかく、分泌される条件は、性行為よりも別の行動の方が有名です。」

「因みに、それを教えていただくことはできますか?」

「1つは、〈長期間走り込み中に気持ちよくなる時〉。

もう1つの方は、〈妊娠中〉だったのてすが、新しい情報だと、〈ストレス〉で分泌されるとなっておりました。」

「ストレスが?」

「えっと、元いた世界の、ストレスの定義が変わりまして、新しいのだと、[肉体又は精神に刺激が与えらた状態]となっておりました。」

「なるほど、それなら納得です。」

「妊娠中は、子供の存在、子供を守ること、将来設計、変わる体型/体重/体質などで、ストレスが大きいですからね。」


「3つ目のややこしい点、これはどこにも乗っていない、完全なる私の推測になりますが、当てはまる状況が多いので、ご提示させていただきます。」


「それは、〈蓄積〉です。

思い当たる節はありませんか?」

「う〜ん、今までの話から考えて、これがそうかも、っていうのは有りますけど、確信できるのは無いですね。」


「4つ目、これが一番の謎なんですが、〈どのタイミングで分泌されるか〉と〈分泌時は1種類づつなのか、数種類同時か〉。」


「どれだけ調べても、[性交時に分泌される]とあるだけで、調べることはできませんでした。」


「代償行為、死を予想させる最大絶頂から、特定の条件が幾つかあり、それが蓄積されて、最終が死を予想させる最大絶頂だと思うのですが、確証がありません。」


「ホルモンについては、これで終わります。」

「〈惚れ薬〉について、説明をお願いします。」


「そちらについてなのですが、〈フェロモン〉が関係してくると思います。」

「???」

「名前、似てますものね。」


「これにも数種類あるのですが、今必要な情報は………

えっと、遺伝子という言葉は知っていますか?」

「先代勇者様方が伝えし情報として、習っております。」

「それでは、遺伝子が不完全というのは、知っていますか?」

「いえ、初めて知りました。」


「遺伝子は生物の設計図で、完全な設計図になろうとして、足りない部分を探そうとします。」


「それを探す方法が、〈性フェロモン〉という匂いで、微量は常時出ているのですが、発情期、性行為中は、大量に放出されるようです。」


「その効能は、〈相性が悪いと嫌悪感〉を感じ、〈相性がいいと、注目を集める、好感を持てる、etc〉です。」


「私は1度、歩いてすれ違う程の距離感で、無意識に匂いを吸い込んだことがあるのですが、[1日中船酔い、鼻を水の入った盥に突っ込んでも取れない]という体験をしたことがあります。」

(うわぁ)

「相性が悪かったのですか?」

「私もそう思っていたのですが、後から調べると、船酔いとは、情報過多が原因でおこるようです。」

「つまり、良かったのか悪かったのかは、判らないということですか。」

「はい。 そう思います。」


「ですが、それから5〜6年間ぐらい、私は2つの感情に支配されました。」


「1つは、【彼女のためになにかしてあげたい】。

2つ目は、2年程は【彼女を犯したい】、それ以降は【彼女に会いたい、会いに行きたい。】でしたね。」

「怖い話ですね。」


「そういう思いが無くなったのが、だいたい5〜6年後、以降は、偶に会いたくなるぐらいですかね。」

「「「「………」」」」


「相性の良いフェロモン、〈暗示/洗脳/調教〉/〈多幸感〉/〈軽?依存〉のホルモン。

これだけあれば、〈惚れ薬〉として機能すると思いませんか?」

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